東南アジアの大都市圏―拡大する地域統合

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  • 古今書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772252560

感想・レビュー・書評

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  • 東南アジアのジャカルタ・マニラ・シンガポール・クアラルンプール・バンコク・ホーチミンの都市圏形成過程、都市圏政策を整理した上で、東京圏・大阪圏の都市圏形成過程・都市政策と比較し、地域統合との関係を構想した本です。

    日本の都市圏形成過程・都市圏政策研究は、ヨーロッパ・アメリカの都市政策に偏っているため、本書が光を当てた部分は意義深いように思います。

    これらの都市圏を整理する上で参考になるのが、(1)成熟経済―成長経済の軸と都市圏形成における(2)公共主導―民間主導の軸があります。

    公共主導で都市圏形成が行われているのが、ホーチミン・シンガポール、中間がクアラルンプル・東京・大阪・バンコク、民間主導がジャカルタ・マニラのようです。

    日本もそうですが、首都圏に集まる人口や産業を集積化メリットを享受しつつ、どのように分散させていくかが大きなポイントのように感じました。基本は工業団地の首都圏郊外立地を図り、イギリス型の職住近接型ニュータウン形成を行うのが多いように感じます。

    日本の場合は、公害問題等に端を発した首都圏等の業務核都市等の指定による機能再編等が段階的かつ確実に行われてきたという点で、東南アジア諸国の都市圏政策にもっと関与ができるのではないかと考えます。

  • 中国と東南アジアでは産業を成長させるときの方法が大きく異なる、中国は産業経済は自前の資本と技術によって内発的に発展した。建国の初期には同じ社会主義国の旧ソ連からの支援が大きかった。
    東南アジアは自力による工業化を志向し輸入代替工業化を目指した。
    内発的発展の政策は実現しなかった。
    中国は外資導入に加えて国営企業を発展させ、やがて国営企業が成長してきた。東南アジアでは多国籍企業という外来産業に依存して外発的発展を遂げた。

  • 大都市圏に関する研究は日本やアメリカ、ヨーロッパなどに偏っているように感じるが、これからアジアの時代と言われている中で、中心となる都市について知り、考えることは重要であると思う。アジア圏の都市について考える上でいい一冊であると思う。

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