都市の空き家問題 なぜ?どうする? 地域に即した問題解決にむけて

  • 古今書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772252911

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  • 八王子市は空き家に関する相談を内容に応じて法律相談や宅地建物取引協会らへの不動産相談などへつなぎ、空き家化を未然に防ぐ取り組みをしている。
    横須賀市は老朽家屋を取得建て替えを行う45歳未満の方に対しては住宅建て替え費用助成事業を実施する。住宅リフォーム助成事業は65歳以上もしくわ障害者のいる世帯、義務教育を受けているこのいる世帯と空き家がその対象となっている。ほかの自治体でも自治会と連携したりNPOや公益法人などの事業を活用したりするなど多様な対策を検討実施している事例が確認された。
    空き家は法改正前の駆け込み開発のために接道がない、建て替え不適で売却しにくいものが空き家として放置される例がある。バブル経済期における土地高騰の影響で、通勤圏の限界に狭小な住宅地が大量に造成され、近隣に工場や企業など働くところがないと、第二世代は他の地域へ転出するしかなく、第一世代が他界した後、第二世代が戻ることを困難にし、相続後に空き家が放置されるケースが多い。

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著者プロフィール

1960年愛媛県生まれ。広島大学文学研究科博士課程後期単位取得退学(博士〈文学〉)。現在、広島大学大学院教育学研究科教授。専攻は、都市地理学、特に都市の住宅問題や女性の住宅問題。主な著書・訳書に、『地理学におけるハウジング研究』(大明堂、1999年)、『シングル女性の都市空間』(共編著、大明堂、2002年)、『働く女性の都市空間』(共編著、古今書院、2004年)、『人口減少と地域:地理学的アプローチ』(共著、京都大学学術出版会、2007年)、『地図でみる日本の女性』(共著、明石書店、2007年)、『女性就業と生活空間:仕事・子育て・ライフコース』(編著、明石書店、2012年)、『都市の空き家問題 なぜ? どうする?:地域に即した問題解決にむけて』(共編著、古今書院、2016年)、『ESD コンピテンシー:学校の質的向上と形成能力の育成のための指導指針』(監訳、トランスファー21 編著、明石書店、2012年)、『地図でみる世界の地域格差OECD 地域指標2016年版:都市集中と地域発展の国際比較』(共訳、OECD 編著、明石書店、2017年)、『The Rise in Vacant Housing in Post-growth Japan: Housing Market, Urban Policy, and Revitalizing Aging Cities』(共編著、Springer、2019年)など。

「2019年 『地図でみる世界の地域格差 OECD地域指標2018年版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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