臨床心理学ノート

著者 :
  • 金剛出版
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本棚登録 : 64
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772407786

作品紹介・あらすじ

「臨床心理学」を学ぶすべての人におくる、一臨床家・河合隼雄の「学」の探究ノート。

感想・レビュー・書評

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  • とにかく心理士になるのに大事なことがたくさん書かれていました。カウンセラーを目指す人は読むべき。
    私も分からない単語とか、大事なメモとか全部ノートに書いてまとめたので、読むのに時間がかかりましたが、それくらい価値ある本だと思う。

  • おそらくこの本は臨床心理士を目指す、あるいは現在臨床心理士である人たちを仮想読者として書いた本なのだろう。そのため、多かれ少なかれ教育的な、あるいは指導的な文体だ。
    治療者とクライアントの「関係」こそがもっとも重要である。素人目には、ただそれだけを伝えようと本書が書かれたかのような印象を受けた。
    かれらプロフェッショナルの間では、積極的に耳を傾ける、ということがどうやら実践されているらしい。聴く、とは、世間一般の考えから言えば「受け身」なイメージだけれど、臨床心理士は積極的に聴く技術を持ったプロらしい。話半分ではなく、本気で耳を傾けるのである。だとすれば、臨床心理士とは、現代において欠かせない存在なのかもしれない。というのも、自分自身の実感から言えば、友人でさえ(あるいは旧知の仲の人でさえ)、けっこう個人的な話をした後であっても、返って来る言葉は、彼彼女ではなく「誰もが」言うような言葉だったりするから。
    ああやっぱりこいつもわかってくれないんだ・・・というのはナイーブな反応で、やっぱり「こいつ」らも生活してるんだから仕方ない。そんなとき、臨床心理士という「聴く」プロがいてくれたら、けっこう心強いかもしれない。
    贅沢をいえば、身近に河合隼雄のような人がいてくれたらどれだけいいか、と思わざるをえなかったが、彼はすでに故人なのだった。今更ながら残念。

  • こりゃまた大事なことがたくさん書いてあるなぁ。最初は学問としての臨床心理学がどうあるべきかが論じられていたけど、後半は実戦向きのことが多種多様に書かれている。6章以降は、現在悩んでいることに必ずや光明を見出してくれることだろう。目安として目次を列記しておく。


    第6章 心の構造

    なぜ「心」を対象とするか
    自我(ego)
    自我防衛と病理の関係
    心と体
    心の全体性

    第7章 心理テストの使用

    心理テストの功罪
    臨床心理士の訓練
    知能検査、発達検査
    質問紙法
    投影法
    心理テストと心理療法

    第8章 心理療法におけるアドバイス

    はじめに
    アドバイスの害
    アドバイスの狙い
    アドバイスの質

    第9章 家族への対応

    クライエントの家族
    元型的イメージ
    家族の全体像
    親子並行面接の留意点

    第10章 心理療法と笑い

    はじめに
    さまざまな笑いの体験
    笑いを生み出すもの

    第11章 心理療法における怒り

    はじめに
    クライエントの怒り
    怒りについて
    限界の意義
    治療者の態度

    第12章 心理療法の終結

    終結の指標
    中断
    終結の不安と悲しみ
    終結の非言語的表現
    関係の永続性

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