境界性パーソナリティ障害の精神療法―日本版治療ガイドラインを目指して

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  • 金剛出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772409315

作品紹介・あらすじ

治療困難な境界性パーソナリティ障害(Borderline Personality Disorder:BPD)患者は、近年ますます増加しつつあり、厚生労働省は、日本版治療ガイドライン作成を目指して研究班を設置した。本書は、BPDに対する個人精神療法について、その委託研究による臨床的成果を公開するものである。本書では、BPDの臨床経験が40年近くに及ぶ編者をはじめ、経験豊かな著者らによって、精神分析的精神療法を基盤としながらも、分析にのみ依拠することなく、最新の心理社会学療法の成果も取り入れた総合的なアプローチが紹介される。さらに、BPDの基本病理の解説や現場で生じる困難な状況(自傷、自殺企図、暴力、ストーカー行為、病的退行、等)への対応、現場における日常の言葉を使った効果的な心理面接のこつが詳述されている。BPD治療にたずさわる精神科医や臨床心理士が日常臨床で行いうる心理援助の技法を身につけるための恰好の実践的指導書である。

感想・レビュー・書評

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  • 成田善弘先生編による境界性パーソナリティ障害の精神療法の集大成。サイコロジストの立場からは中京大学の神谷栄治先生が執筆されています。

  • 最近は発達障害の話が多く、BPDの話題を余り聞かなくなった。成田先生の著書を読んだことと、今度、スタッフ向けの学習会をするために、少し古い書籍ではあるが頭の整理のために読んでみた。BPDの研究の現状と精神病理、そして精神療法について述べられている。最後にガイドライン(案)としてまとめられている。BPDに関しては力動的な理解と力動的精神療法が中心となるが、「個人精神療法はそれのみに偏りすぎることなく、マネジメント、薬物療法、デイケア、家族援助、地域援助など他の治療や援助と組み合わせて行う必要がある。個人精神療法の技法では、治療目標の明確化、構造の設定と変更への留意、表出的技法と支持的技法の組み合わせ、行動化に対するその意味の理解と限界設定、直面化と解釈、治療者の限界の提示、逆転移の自覚と検討、治療者の積極性と情緒的応答性などが重要である」

  • [図書館]

    国会図書館関西館にて。

    治療者向け。さまざまなケースの紹介が興味深い。自殺に終わってしまったクライアントのケースもある。

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