被虐待児の精神分析的心理療法―タビストック・クリニックのアプローチ

制作 : Mary Boston  Rolene Szur  平井 正三  西村 富士子  鵜飼 奈津子 
  • 金剛出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772409421

作品紹介・あらすじ

本書は、タビストック・クリニックを中心とした臨床家たちが、虐待を受けた80人にものぼる子どもたちの臨床例をもとに行ったワークショップの成果を結集したものである。「投影同一化」「妄想・分裂ポジション」「包容/包容すること」など、クライン派精神分析の基本概念が臨床例の中で巧みに展開されており、読者はそこから被虐待児の内的世界の深奥へと迫るアプローチの理論と技法の詳細を読みとることができる。また、優れた臨床家たちによる被虐待児への精神分析的心理療法の臨床例からポスト・クライン派精神分析の概念・技法を理解することができるという点でもきわめて有用である。クラインの理論や技法を越えて育まれてきた著者らの実践は、児童精神分析の研究史の流れにおいても、ひときわ興味深い。クライン派精神分析の流れをたどる際には、巻末に付した用語解説が理解の一助となろう。本書は、被虐待児のみならず子どもの心理療法に携わるすべての人々にとって、精神分析的心理療法の適応の拡大と深化を探求した良書である。

感想・レビュー・書評

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  • 引用あり

    「子どもが過去に繰り返す反復強迫から自由になれるよう、そして現在や未来に起こりうる他者との関係を有効に使えるよう援助する」p,188

    おとなにもいえることだなと感じた。自分と重ねて読む部分もあって特に、触れられることが拷問で手助けを拒絶、対抗拒絶するあたりは自分の傾向にもあてはまるし、持ってるケースを連想させた。

    「この生の苦痛にである」と同じページにかかれていたけど、生を苦痛なのはない。罪悪感はそうそう消えないし、それをどうしていいのかもわからない。

    被虐はムズイというありていの感想だけど…自分のなかの感情をアクティングインしないように戒めたいと感じた。

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