- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772409797
作品紹介・あらすじ
行動療法は「方法」で構成されている治療法であり、他の多くの精神療法のように「意味」で構成されている治療法ではない。病理理論や大きな人間理論に基づかない行動療法は、それだけではたんに技術の体系にすぎないのである。しかしそれらの「方法」を、少しでも苦痛が軽くなるように、生活しやすくなるようにといった臨床の目的に向けて、具体的に、ていねいに、患者とともに考え、個別に工夫して用い、役立てることで、初めて精神療法としての意味や価値を生ずるのだ、と著者は述べる。本書では、そのような視点から、行動療法理解の基本、身につけるべき技法、治療の進め方等が豊かな症例とともに平明な言葉で詳述されており、著者ならではの行動療法治療の実際を学ぶことができる。
感想・レビュー・書評
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目次:序章 日常臨床における行動療法・行動療法をすすめる技術、第I部 行動療法理解の基本、第II部 技法を知る、第III部 治療をすすめる、第IV部 方法としての行動療法、あとがき、参考文献
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Clの分かっていること、出来ていることを探し、治療の入口にする。取り組みやすいように環境を整える。治療を細やかに考えていく姿勢を見習いたいと思った。行動療法を学んでおく価値あり、と感じる1冊。
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行動療法の第一人者である山上敏子氏。なにかと先入観をもってしまう行動療法だが、実際のケース事例ではクライエントとの情緒的なやりとりも感じられ、かつ丁寧な対応をされていて、なにかと印象の変わる一冊でした。