スキーマ療法―パーソナリティの問題に対する統合的認知行動療法アプローチ
- 金剛出版 (2008年9月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (490ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772410465
作品紹介・あらすじ
本書は、リネハンの弁証法的行動療法とともに、パーソナリティ障害をはじめとする人格の問題にアプローチする最良の方法の一つであり、理論的な入口の広さから多くの心理臨床家、精神科医、心理学者などに読んでもらいたい1冊である。
感想・レビュー・書評
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新世代の認知行動療法の一つであるスキーマ療法の"バイブル"とされている本です。
セラピスト用の書籍ですが、当事者の方でも十分に読める内容となっていると思います。また、訳が素晴らしく、日本語として不自然なところが見当たりません。
早期不適応スキーマ、治療的再養育といったスキーマ療法の中核的な概念の説明が具体例を示しながら説明されています。また、治療に向けたアセスメント、認知的・体験的技法といった治療の過程で必要な方法論も具体例を示しながら解説されています。特にクライアントとセラピストのやり取りを例として掲載してあり、技法を実際に適用しようとする際に参考になります。 -
かなりのボリューム読みごたえ、思ったよりもするする読めたのは、事例がたくさんあってイメージしやすかったこと、失敗例もあって興味深かったこと。
多かれ少なかれ、自分にも当てはまるところがあると、言語化されて読むことが浄化作用になったりとか。
スキーマやモードの名称、専門用語、説明のくだりは、かなり読むのにきつかったのはあるけど、とにかく読み進めてなんとなく理解できてくると、ああそういうことかとか、そのモードは私のこれかなとか、私の中にもこのスキーマはあるなとか、だんだんわかってきたり。
あとがきで、少しべてるちっくなことが書いてあった。
以前、監訳者のツイッターで、スキーマ療法の本を執筆とかを見かけたような気がするので、監訳者のスキーマ療法の本が出たら、ぜひ読みたい。
っていうか、べてるちっくなスキーマ療法書いてほしい。