精神分析過程

  • 金剛出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772411738

作品紹介・あらすじ

転移‐逆転移の深化、投影同一化の同定と受け入れ、地理上の混乱と解消、領域の混乱と解消、抑うつポジションへの移行、離乳過程の到来、そして精神分析の終結としての自己分析へ-分析家と患者との間で交わされながらダイナミックに進展する精神分析過程が、比類なき精度と深度で記述された、メルツァー渾身の第一著作にして最重要作。

感想・レビュー・書評

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  • 大変面白かった。非常に分かりやすく、訳もよかったため、一気に読み切った。

  • 読んでタイトルのごとく「精神分析過程」である。精神分析というセッションの中でCl,の辿る心的過程、道程を専門用語をばかばか入れて論じた本。投影同一化、splittingなどクライン派のセオリーにのっとってはいるが、随所に閉所恐怖や侵入同一化、心的皮膚、といった彼独自のアイデアがすでにしっかり現れており、普遍的な分析過程を記すという古典的著作であるとともに、"メルツァー自身の"精神分析についても書かれたというそれ以上の特異な位置づけの作品ともなっている。
    一応そういった(当時の)新概念については巻末に用語説明の章を割いている。が、メルツァー自身の書き口も非常に硬質で難しく、わかるようなわからないような部分も正直ある。
    読むのに多大な労力のかかる本であったが、それなりの手ごたえは得られた本だったと思う。

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