CRAFT 依存症者家族のための対応ハンドブック

制作 : 松本 俊彦  吉田 精次  渋谷 繭子 
  • 金剛出版 (2013年8月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772413190

作品紹介・あらすじ

本書で述べる"クラフトCRAFT"というプログラムは、科学的に立証された行動原理を用いて、愛する人の物質乱用を減らし治療へと向かわせることを目的としており、アルコールやマリファナ、ヘロイン、コカイン、覚せい剤といったさまざまな物質の乱用者、ひきこもりの若者に対して効果があることが実証されている。すでにわが国でも、厚生労働省のガイドラインにおいて「ひきこもり」の家族支援として提示され、今後の若者支援への活用が期待されている。メイヤーズが開発し、30年にわたる臨床知見の全てを盛り込んだ本書には、薬物・アルコール依存への最善の解決策が記されていると言えよう。家族や友人の薬物・アルコール問題で悩む方、ならびに依存症問題の援助者必読の書。

CRAFT 依存症者家族のための対応ハンドブックの感想・レビュー・書評

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  • アルコール依存症に対する、家族の対応についての有効なプログラム・CRAFTについて、一般向けに分かりやすく書かれた良書です。

    CRAFTは、従来のアルコール依存症への介入と大きく視点を変えており、そのため、治療へ69%繋げることができたという結果も出ています。

    従来のアルコール依存症の「常識」は、

    ・アルコール依存症になるのは本人の問題
    ・本人の意欲がないと断酒はむり
    ・周りは、巻き込まれないように本人から離れる

    というものでした。これがCRAFTでは、

    ・アルコールについての問題としてとらえ、その問題に焦点を当てる(悪者探しをしない)
    ・本人との相互関係を変えていくことにより、本人と家族の生活の質を上げていく(生活の質が上がれば、問題も少なくなっていく)
    ・周りは、本人と離れるというより、自分の人生をどう大切にしていくか、そしてその人生の中で、本人との関係をどう位置付けていくかを考えていく

    と、大転換を認めています。

    上記の考え方をベースに、本人との相互関係を変えていくためのプログラムが、ステップバイステップで紹介されています。

    症例中心に、なおかつ平易な言葉で書かれているので、読んでその日から活用できるひともいるかもしれません。

    日本のアルコール問題治療のメッカである、久里浜医療センターの家族教室でも、このCRAFTは紹介されており、今後のアルコール問題についてのスタンダードになってほしいと思いました。

  • 覚書

    飲酒関係マップつくり
    飲酒の引き金や飲酒のサイン、飲酒によって引き起こされる影響を記述する
    とげのある言葉をとげのない言葉に置き換える練習
    ハイリスク状況の特定

    PIUS
    本人のよいところから切り出す
    私という一人称
    本人を立場を理解
    責任の一端を担う

  • 依存症治療は家族支援から始まり、治療導入後も家族の協力があれば治療成績は良い。ただ、これまでの家族支援はイネイブリングをやめて本人から離れることを勧め「底付き」をさせる方法であったが、具体的にプログラムされた方法もなかったので、すぐにイネイブリングに戻ってしまったり、離れてしまって不幸な結末になってしまうケースが多かった。最近、「底付き」が「底抜け」になってしまって、「底付き」を目指すだけではダメだということが共有されてきた。その中で紹介されたのがCRAFTという家族支援をプログラムされた方法である。この本はCRAFTの家族向けのワークブックであるが、治療者がこれを使いながら相談活動を行うのに最適な本であると思う。今後の臨床で生かしていきたい。

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    2階書架 : WM274/MEY : 3410156338

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