- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772414074
感想・レビュー・書評
-
研究者が典型的なサイコパスのPET画像を見つけたら、実は自分だった。。。というわけで、自分の半生を振り返りながら、サイコパス的な行動があったか、何故凶悪な犯罪者にならないだけでなく社会的に成功したかを分析する本。遺伝的、エピジェネティック的、環境的要素の解説も分かりやすい。が、読み進めるとご本人はサイコパス的要素はナルシズムを加えた上で、てんこ盛り。人の迷惑影響を顧みず、自分の長所を心から信じる。自覚の無さに寧ろ呆れる。(これも読ませるための工夫?)近くにいたら絶対に距離を置きたいタイプ。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みにくい。脳画像となんかの酵素の変異遺伝子があるかどうかでサイコパスがどうのこうのみたいな話だった気がする…
-
専門的な話が長々続くわりに核心部分は筆者の自己評価だったりしてちぐはぐな印象。写植ミス?がかなりあって読んでてモヤモヤした。結構前の本なので、今なら発達障害として扱われそうな話だなとか
結局飛ばし読みでも読み切れなくて図書館に返してしまった -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/63711 -
翻訳がとても難しかったり誤字脱字が多いのが難点、言葉の意味を調べて見たらそもそも日本語ではなく中国語だったりとかもありましたが、それを差し置いても内容は面白いです。
当初は著者の自慢話の羅列のように感じられますが、後半に進んでいくと面白い。
2章が脳科学の用語が多く、難解なのでその辺の知識がない方には苦痛だと思いますが、サイコパス的な脳を持っている人物が書く文章を堪能できるという点でも、オススメです。 -
-
-
ひとりの神経科学者が、研究のために撮った自分及び家族のMRI写真の中に、サイコパスの特徴的所見を持つものを見つける。てっきりどこかから紛れ込んだものだと思ったのだが、調べてみるとそれは自分の脳写真だった。
これはかなり衝撃的な出来事で、人によっては立ち直れないくらいのダメージを受けると思う。
しかし彼は、多少のショックを受けたのち、これを公にし、講演のネタにしたのだ。
サイコパスというのは、学問的な定義はいまだに定まっていない。
ただ、一般的には、浅薄、尊大、欺瞞、後悔のなさ、共感性欠如、無責任、衝動性、目標欠如、信頼性の欠如、易怒性などがあげられる。
人の痛みに無感覚で、非人道的な行為をしても公開することがないので、残虐な殺人事件の犯人がサイコパスであると言われることもある。
しかし著者は決して残忍無道な人物ではない。
多少羽目を外しがちなところもあるが、愛する妻と3人の子どもがいて、親しい友達もたくさんいる。
社会的にも成功している神経科学者だ。
そこで彼は、考える。
脳の機能障害はあるけれど、自分はサイコパスではない。
では、サイコパスになる場合とならない場合は何が違うのか。
サイコパスと言われる人たちの、実に90%もが幼少期に虐待を受けているという。
サイコパスになりやすい脳の機能障害を持つ人は決して珍しいものではない。
だから愛情深く育て、反社会的行為をきちんと教えれば、多少の欠点は残るものの社会的不適合者にはならない。
欠点のない人間なんてそもそもいないのだし。
つまり、何かの折に自分がサイコパス特有の脳をしていることがわかっても、慌てふためくことはないということ。のようです。
テーマとしては極めて面白いのですが、いかんせん文章が悪い。
英文の直訳なのかもしれませんが、日本語としてこなれていないため、文意を読み取れなくて何度も読み直す部分が多々ありました。
そのうえ誤植もあったりで、本当に読みにくくって残念。 -
サイコパスはストレスを感じないから免疫機能が常に良好に保たれて健康的であるっていうのに笑った笑
-
以前から尊敬する友人にサイコパス関連の本を読んでおいた方が良いとアドバイスを貰っていたので読了。
この本はサイコパスである著者によってサイコパスを説明されていた。
著者自身のプライバシーも包み隠さず書かれていて馴染みにくい医学用語が多用されていて、かつ、下手な翻訳と手抜き編集による誤字脱字で読みにくかったにも関わらず読み進んでしまった。
サイコパスには、一般イメージの殺人鬼・犯罪者だけでなく、一見社会的に成功をおさめている向社会サイコパスがいることが分かった。
なお、向社会サイコパスも幼少期に暴力やトラウマを受けると殺人サイコパスとなる可能性は充分あるとのこと、なのが恐ろしい。
敬愛しているマザー・テレサまで名前が挙がっていたのはショックだった。しかし、彼女は世界を良くした聖女であると思う。
なお、サイコパスは2%は存在するらしい。これは学級クラスや部門が50人いるとするとほぼ1人はいる計算となる。
著者自身も身近にサイコパスがいたら賢明に距離を置くことを勧めていた。
なぜならば、共感性、思い遣り、常識も無いので危険や破滅に追い込まれる可能性があるから、とのこと。
実際、著者が周りの学者仲間に素直なフィードバックを依頼したらかなりの人が付き合いたくないし、信用できないと答えたらしい。
付き合っても損をするのがサイコパスである。
更に大企業経営者にもいるが、むしろ中小企業の経営者に多いらしいので注意が必要と思った。
おそらく大企業ではよほど能力が無いと除外される人格が、人材の少ない中企業や自身が起業した小企業であれば自由気ままに生き残れるだと推測した。
短期間の付き合いで、明るく、頭の回転もよく、社交的で楽しく、リーダーシップもあるサイコパスが多いので、なかなか見抜けないとは思うが「すごいっ!」と思う人ほど注意して付き合った方が良いと思った。
何故なら2%なら必ず身近にいるはず(実際に何人も思い当たる)なので大切な自分・家族・友人を守るため、被害を遠ざけるべきである。
最後に著者からサイコパスが必要とされる職業で戦士などは?と問題提起が書いてあった。
決して不要な特性ではなく、役割があるとすれば、次はいかがか?
・戦士、死刑執行人、牛や豚の屠殺人、クレーム対応係、督促係、など。
最近興味あるトレーダーも適職かも知れない。
トレーダーは不安や恐怖を感じると感情によって普通ならしない売買をしてしまうらしいので、不安や恐怖を感じないサイコパスなら自分が決めたルール通り売買が出来るので勝率が上がりそうだと思った。
実際、巨額の利益を得ている投資家達は一般の会社組織では上手く馴染めない人ほど成功している。
だとするとサイコパスではない一般人が投資をする場合、感情に左右されないようにシステムトレードのような自動売買か、AIによる委託投資が良いのかも知れない。
話しがそれたので、レビューはここまで。