- Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772415200
作品紹介・あらすじ
現在わが国では,メンタル不調で入院・通院している患者は推定50万人と言われ,現在職場復帰できない休業者の割合が3割を超えている企業が半分もあるという事実が確認されている。そしてさまざまな理由から自死を選ぶ人はおよそ年間3万人に達している。
本書には,メンタル不調で休職していた社員が安定した就労ができるように,段階的な復職訓練や休職中の過ごし方,メンタル不調を予防するための知見から医師・会社の管理者との接し方といった実践的な対応の仕方が数多く解説されている。
著者は,「労働衛生コンサルタント」資格を持つ医師であり,精神疾患で休職した労働者が着実に仕事へ復帰できるためのプロフェッショナルサービスを多くの企業で提供した実績を持つ。休職・復職で悩む当事者と家族,企業の人事労務担当者産業カウンセラー,精神科医,心理士,精神保健福祉士等のためのセルフケアガイドブックである。
感想・レビュー・書評
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長いことかけて少しずつ読みました。
なかなかヘビーでしたが、色々と学ぶことがありました。
メンタル不調になってしまった方、そのご家族、企業関係者、医療関係者、全てに向けてのメッセージでした。
復職やセルフケアについて、食事から運動、服薬、そのたもろもろ網羅されています。
リカバリーしていくにあたっての手順を、かなり細かく、イメージしやすく書かれています。
また、当事者が知っておくと有意義な情報は網羅されていると思います。
科学的なデータ、統計データ、政府行政の情報も多数引用されており、説得力がありました。
日本食が本書で書かれているようにとてもメンタルヘルスに良いとは知らなかったので、これからは意識的に摂取していきたいなと思いました。
発達障碍の章では、日本の経済・政治についても言及されていて、なかなか新しい視点だなと思いました。
ただ、難解と思われるかたい文章もありますので、読書に慣れた状態の方であれば、という感じです。
少し、誤字脱字等が多くて読みづらいところもありましたが、それを差し引いても良かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
難しい内容だが、鬱になった家族がいた場合、本人はもちろんだがその家族に読んで欲しい本。
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復帰までを体系的に明記してある
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ストレスマネジメント メンタル不調 復職 産業医
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WM342
『現在わが国では,メンタル不調で入院・通院している患者は推定50万人と言われ,現在職場復帰できない休業者の割合が3割を超えている企業が半分もあるという事実が確認されている。そしてさまざまな理由から自死を選ぶ人はおよそ年間3万人に達している。本書には,メンタル不調で休職していた社員が安定した就労ができるように,段階的な復職訓練や休職中の過ごし方,メンタル不調を予防するための知見から医師・会社の管理者との接し方といった実践的な対応の仕方が数多く解説されている。休職・復職で悩む当事者と家族,企業の人事労務担当者産業カウンセラー,精神科医,心理士,精神保健福祉士等のためのセルフケアガイドブックである。』
第I部 メンタル不調の基礎知識
第1章 主な症状と病名,原因について
第2章 ストレスとの関係
第II部 “うつ”をこじらせない工夫
第3章 要支援者への支援導入
第4章 休学・休業に入ったら
第5章 睡眠時間が安定してきたら
第6章 午後からの外出が出来るようになってきたら
第7章 午前中からも外出が出来るようになってきたら
第8章 模擬登校・出社が出来るようになってきたら
第9章 復帰可能と主治医から判断されたら
第III部 メンタル不調の予防編
第10章 “うつ”に“ならない”工夫 -ABC-
第11章 “うつ”を“出さない”工夫 -DEF-
第12章 支援者教育のあり方 - 3Gとは-
第13章 ストレス解消に効果ある健康増進支援 -I-
第IV部 疾患別対応編
第14章 疾患鑑別法と効果的な投薬治療
第15章 発達障碍
第16章 不安障碍