- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772419031
作品紹介・あらすじ
〓大きく〓瞑想とトラウマの微妙な関係。
マインドフルネス瞑想は、その効果が注目されて全世界に広がった。一方で、私たちの大半はトラウマ的な出来事を一生のうちに経験し、最大でその二割がPTSDを発症する可能性があると言われる。つまり、瞑想の場には多くのトラウマ・サバイバーも参加している。一見するとこれは幸いである。トラウマは耐えがたいストレスだが、瞑想はストレスを軽減する効果が証明されているのだから――しかし現実はそう単純ではない。
「助けてください。瞑想で困っています――」
マインドフルネス瞑想は確かにストレスや不安を軽減する。しかし、瞑想による内面への注目はトラウマを活性化する可能性がある。著者は最新のトラウマ理論とマインドフルネス研究を丹念に辿り、マインドフルネス瞑想にはトラウマへの配慮が必須であることを説く。一方で、トラウマ・サバイバーの体験は、性差別や人種差別をはじめとした抑圧の歴史により軽視され、見えにくくなっている――。トラウマの理解に必要な知識を提供し、マインドフルネスの強力な利点を活用しながら再トラウマ化のリスクを最小限に抑える安全な瞑想に体系的な指針を与える、瞑想指導者の必読書。
感想・レビュー・書評
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トラウマのある人に対して、今、ここに意識を向けさせることは再体験を助長しかねないため、その影響をいかに緩和しながら実践するのかが知りたかったが、それとは少し違う内容であった。もちろん、ヒントになるようなことはたくさんあったが、それが主題というわけではなさそうである。
マインドフルネス実践中に意図せずトラウマのトリガーが引かれる可能性があるため、そのことを念頭に置き、TICを踏まえてトラウマの影響を最小限にすることや、文化的背景まで考慮することの重要性が説かれている。 -
伊藤絵美さんがツイッターで、読んで良かったとつぶやいていた。