妹は3歳、村にお医者さんがいてくれたなら。: わたしたちが900万の人びとに医療を届けるわけ

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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772611138

作品紹介・あらすじ

紛争、自然災害、貧困、女性の低い地位……。
さまざまな理由で最低限の医療も受けられない人びとがいます。
国境なき医師団のスタッフが体験した、世界の人道危機の状況と医療援助の現実。
人道援助に関心のある人びとに必携必備の書。

栄養失調:世界で8億7000万人。うち8億5200万人は開発途上国の人びと。毎年250万人が栄養失調で5歳未満で死亡。

エイズ感染者:世界で3400万人。うち2350万人はサハラ砂漠以南のアフリカの人びと。15歳未満の感染者は世界で330万人。うち310万人がアフリカに集中。

妊娠・出産で死亡する女性:世界で29万人。その大半が開発途上国の女性。10万出生あたりの妊産婦死亡率は先進国で16人。開発途上国では240人。サハラ砂漠以南アフリカでは500人。チャドでは1100人。

安全でない中絶:世界で2000万件。うち9割以上が開発途上国で実施。

感想・レビュー・書評

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  • 途上国、主に紛争地域での医療活動について書かれた本。
    国境なき医師団のメンバーがそれぞれ自分の経験をもとに、突然難民キャンプになった村、栄養失調、エイズ、性暴力、心の病、顧みられない病気などについて書いている。
    医療活動を始めるにあたって必要なことや、紛争地域での活動についてもわかりやすく書かれていて、国境なき医師団の活動がよくわかる。

  • あなたの助けが必要です
    99年にノーベル平和賞を受賞している、国境なき医師団編纂の本書。
    日本人医師や看護師、後方支援スタッフによる医療活動の現実と、彼らの活動報告である。

    今年も東京都美術館で開催されていた『世界報道写真展』を見てきた。
    日本という平和で安全な国に暮らす私には、遠い国の物語......
    しかしそれはまぎれもなく現実であって、看過すべきではない出来事だ。
    そんな「遠い国」を忘れないために毎年通う。

    その「遠い国」では女性や子供たちの立場は日本の比ではないくらい状況は悪い。
    出産で命を落としたり、栄養失調で亡くなったり。
    強姦されたり、子供の治療にすら夫の承諾が必要だったり。
    心にも体にも大きな傷を負った人々のために、国境なき医師団の彼らは毎日を過ごす。
    あくまでも人道的、言ってみればまさに神(どの宗教であっても!)の御心に適うはずなのに、そんな彼らをスパイだと疑い、殺す人々がいる。
    一体なぜ?!

    それでもなお、彼らは彼らの助けを待つ人々のために今日も命を救っている。
    本当に頭が下がる。
    終章で語られるのは、読者ーーあなたーーに向けられている。
    自分が取り上げた子供は、一度命を救った子供たちは、今も無事で生きているだろうか?
    もしそれが適わないとすればこんなに悲しく虚しいことはないに違いない。
    けれども彼らは、もう無駄だと匙を投げることはしない。
    残念ながら、彼らを待つ人々はまだまだいるのだ。
    そしてその命を救った人々が、そのことで将来の紛争をなくしてくれるのならば、これほど有意義なことはない。

    忘れない。
    寄り添う気持ちをもつこと。

    これが彼らの行動の根源にあるものだ。
    例え「私」が直接彼らの仲間として「遠い国」に行けなくても、ほんの少しの寄付しかできなくても、心があれば、それが紛争と援助の終わりにつながるのだ。

  • 国境なき医師団に参加する日本人医師・スタッフによるレポート。衛生・栄養といった面での課題や慣習・教育不足による医療への歪んだアプローチなどがあり、もちろん医師も大変なのだけど、拠点を作ったり医薬品や水を確保したりというロジスティクスもまた大変。発電設備を持っていけば武装勢力に強奪される可能性があったりと。人道支援者が殺害されるケースも増えているという。
    僕は普段は読書は遠巻きに、第三者的に勝手に眺めているだけだけど、本書は自らの置かれた環境とのあまりの違いにショックを受けるし、普段は気にしていない、というよりむしろ否定的に感じることもある医療行為というものへの考えも、所詮は平和ボケといっていいのかな。
    さらに第三者的に読ませないように、あなたが参加した場合はこういうふうだ、という書き方の部分もあったりする。こういうのはずるい。涙ながらに、とか、命のやりとりを、なんてしたことのない自分に、これでええのかなと…。

  • 国境なき医師団の活動に頭が下がります。
    生まれた場所の違いが、何ゆえ生活にこれほどの差を生み出すのか...。10代の頃抱いた疑問がむくむくと湧いてきた。

  • 世界中の紛争地帯や最貧国で活動する、認定NPO法人「国境なき医師団」の活動内容が、11名のスタッフや代表者により綴られている。

    物資や親の知識不足により、満足な治療を受けられない子供たち。治安の悪化や地域の風習により、先進国では想像もつかないような、危険に晒されている女性たちの現状が紹介されている。
    戦争や貧困などの人道危機によって真っ先に被害を被るのは、いつも立場の弱い女性や子供なのだと思うと胸が痛む。

    国境なき医師団には、物資の調達や輸送を担当する「ロジスティシャン」、財務や現地での採用を行う「アドミニストレーター」、と言った医療関係者以外の専門家がいるらしい。医師や看護師が過酷な状況下でも医療行為に専念できるのは、彼らの地道な働きのおかげなのだ。

    人道援助などという崇高な志はおろか、専門的なスキルも何も無い自分だが、彼らの活動や世界中で起こっている悲惨な現状を少しでも知り、誰かに伝える事が小さな援助になればと思う。

  • 絶句、、、

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    「栄養失調:世界で8億7000万人。うち8億5200万人は開発途上国の人びと。毎年250万人が栄養失調で5歳未満で死亡。
    エイズ感染者:世界で3400万人。うち2350万人はサハラ砂漠以南のアフリカの人びと。15歳未満の感染者は世界で330万人。うち310万人がアフリカに集中。
    妊娠・出産で死亡する女性:世界で29万人。その大半が開発途上国の女性。10万出生あたりの妊産婦死亡率は先進国で16人。開発途上国では240人。サハラ砂漠以南アフリカでは500人。チャドでは1100人。
    安全でない中絶:世界で2000万件。うち9割以上が開発途上国で実施。

    紛争、自然災害、貧困、女性の低い地位…。
    さまざまな理由で最低限の医療も受けられない人びとがいます。
    国境なき医師団日本のスタッフが体験した、世界の人道危機の状況と医療援助の現実。
    人道援助に関心のある人びとに必携必備の書。

    推薦します
    サヘル・ローズ(女優・タレント)
    21世紀、2013年とは思えないような現状が、世界各国で起きている。
    ニュースでは決して見えてこない現在進行形の問題点。
    その国で医療にたずさわっている国境なき医師団の人々だから伝えられる言葉がここにはある。
    素晴らしい1冊、各家庭の本棚にあるべきです。」

    国境なき医師団日本
    http://www.msf.or.jp/

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