睡眠障害の子どもたち: 子どもの脳と体を育てる睡眠学 (子どものこころの発達を知るシリーズ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (132ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772611480

作品紹介・あらすじ

子どもの睡眠における問題は、子どもの心身の成長、発達に大きな影響を与えて、子どもの一生が不利になってしまうことです。とくに、こころの問題が睡眠と深く関連していることから、子どもの睡眠の問題は、社会的問題として、たびたびとりあげられてきました。
 具体的には、携帯電話、パソコンとかかわっている時間が長くなった分、睡眠時間が短くなり、その結果、昼間の眠気・居眠りや、集中力・注意力・意欲の低下につながり、昼間の学習、生活へ悪影響を及ぼしています。また、抑うつ状態、不安・焦燥・キレやすいなど、こころにも悪い影響を与えています。
 子どものこころを理解するために、本巻でとりあげた睡眠障害を知り、治療や予防に役立てることにより、子どもの健全な育成を考えてみることにしましょう。

感想・レビュー・書評

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  • 個人的にはほとんど既知の内容であったが、子どもの睡眠の問題に関心のある読者にとっては良い本だと思う。基本的なことがわかりやすく書いてある。図表などの資料も豊富で、大学生であれば、巻末の参考文献のリストはレポートの執筆際に役立つと思う。

  • 睡眠は3つのメカニズムからなる。1つは、昼間の活動による疲れから恒常性維持機能(ホメオスタシス)による制御。2つ目は夜になると眠るという体内時計によるもの。3つ目は情動覚醒系。身に危険を感じたとき起きる本能的なものと大事な用事があるため起きなければならないという社会生活に関わるもの。ストレスが多くびくびくしている状態では、この情動覚醒系が働き、小さな物音でも起きてしまい身体に不調をきたす原因ともなる。アメリカで実施された調査によれば親のしつける就床時刻と抑うつ症状との間に関係性があることが明らかになっている。本書では昼夜が逆転しリズム障害に陥る子供、過眠症、不眠症、睡眠時随伴症、睡眠時無呼吸症候群など、様々な睡眠障害について詳説されている。子供に安心して眠れる環境をつくってやることが大人の責務。深く自覚させられた。

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著者プロフィール

公益財団法人精神・神経科学振興財団睡眠健康推進機構 機構長医療法人社団絹和会睡眠総合ケアクリニック代々木 理事

「2015年 『睡眠障害の子どもたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大川匡子の作品

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