イラスト版 子どものレジリエンス: 元気、しなやか、へこたれない心を育てる56のワーク

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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772612678

作品紹介・あらすじ

困ったことが起きても立ち直る力「レジリエンス」。
大丈夫。レジリエンスは、みんなが持っている力です。
そう、あなたにもレジリエンスはあるのです。
この本は、あなたのレジリエンスをもっと強くするための56のワークブック。
わかりやすいワークとイラストで楽しく学べます。
あなたのレジリエンスを大きくふくらまそう!

感想・レビュー・書評

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  • 【まとめ】

    ●レジリエンス ≡ 困難から立ち直る心の回復力
    ●レジリエンスを支える3つの力 =「元気!」「しなやか」「へこたれない」
    ●不安を減らすいちばんの方法は「人事を尽くして天命を待つ」、すなわち今できることをすべてすませてから、「あとはなんとかなる」と楽観的にかまえること。「人とつながる力」は生きる力そのもの。「夢や目標」がある人は、心が未来を向いているから、困ったことがあっても早く立ち直ることができる。「生きる意志」はレジリエンスの最後の砦。

    【感想】

    レジリエンス(困難を乗り越える心の力)について、具体的なアドバイスを織り交ぜつつやさしい言葉で解説している良書。

    ただしいざ実践となると、無意識のうちに染みついた考え方・感じ方の癖を自分ひとりで改めるのはむずかしいので、だれか身近な人に日ごろからそばで見ていてもらい、気づきをもらうことが大切だと思った。

    そしてそれゆえに、頼れる人がまわりにいない孤独な人ほどなかなか自分を変えられないのでは、とも。「人とつながる力は生きる力そのもの」はきっとその通りだけど、人とつながれなかった人の境遇を想うとちょっと酷な真理。

    【目次】

    第1部 基礎編 レジリエンスを支える力

    1 人には落ちこみから回復する力がある
    2 立ち直るとき人は成長する
    3 「元気!」「しなやか」「へこたれない」
    4 体と心はつながっている
    5 明るい心が幸せを呼ぶ
    6 「できる」「わかる」「役に立つ」
    7 自分を好きになる
    8 なんでもやってみる
    9 「きっとうまくいく」
    10 自分力を高める
    11 人とつながる
    12 思いやりのある自己主張をする
    13 がまん力をアップする
    14 ストレスをうまく乗り越える
    15 夢パワーで生き生きとくらす
    16 かならず立ち直れる
    17 生きる意志が最後の砦
    ミニワーク ついてないときの気分アップおみくじ

    第2部 実践編 レジリエンスを育てるワーク

    ●元気な心
    18 自分のことを知ってもらおう
    19 うれしい言葉を見つけよう
    20 いろいろな人と話そう
    21 友だちほめて自分もうれしい
    22 短所を長所に
    23 成功体験を生かそう
    24 体に「ありがとう」
    25 川柳つくって気持ちはればれ
    26 やればできる! 自信をもとう
    27 はたらいて身につける生きる力

    ●しなやかな心
    28 「なんとかなるさ」で乗り切ろう
    29 「めさえご」 前に進もう
    30 見方を変えて元気になろう
    31 変化に慣れよう
    32 白と黒のあいだを見つけよう
    33 「ありがとう」を見つけよう
    34 自分の行動は自分で選ぼう
    35 ストレスを上手に発散しよう
    36 体をゆるめて心もリラックス
    37 きちんと伝える・やさしく伝える
    38 こんなにたくさん! 気持ちを表す言葉
    39 サポーターを見つけよう①家族
    40 サポーターを見つけよう②身のまわりの大人
    41 サポーターを見つけよう③友だち
    42 サポーターを見つけよう④私を支えてくれる人びと

    ●へこたれない心
    43 夢を見つけよう
    44 立ち直り曲線(レジリエンスカーブ)
    45 いろいろな立ち直り曲線
    46 大人の人から学ぶ「立ち直り」
    47 物語からレジリエンスを学ぼう
    48 乗り越え体験をつづろう
    49 悲しみの詩をつづろう
    50 「四本の木」の生き方に学ぼう
    51 こんなときどうする①おじいちゃんが亡くなった
    52 こんなときどうする②地震がこわい
    53 こんなときどうする③スカートをはきたくない
    54 こんなときどうする④パパがご飯をつくってくれない
    55 こんなときどうする⑤みんなに無視された
    56 なぜ生きるの?
    詩 青いお空に

  • 子どものレジリエンス研究会

    子ども版と書かれているけれど侮ることなかれ。
    レジリエンスについてわかりやすく書かれた本。
    ワーク付きなので実際頭を回転させながら取り組めるのも○

    対象は小学生向きだが、
    大人が子育て本として読むのも○



    レジリエンスを支える3つの力

    元気な心→生活習慣を整える
    自分を好きになる
         なんでも挑戦する

    しなやかな心→前向きに考える
           見方を変える
           変化に慣れる
           助けを求める

    へこたれない心→夢を見つける
            立ち直れる自信と見通し
            生きる意志


    ・明るい心を膨らませるためのヒント
    ①趣味をもつ
    ②あいさつをする
    ・白と黒の間を見つけよう



    ・自分を好きになるためのヒント
    ①誰かといっしょに同じことをする
    ②好きなものを増やす


    ・なんでもやってみる
    ①お手伝いをする
    ②いろんな、遊びにチャレンジ


    ・きっとうまくいくと考える

    ・〇〇のせい×

    ・運動習慣をつける

    ・いろんな人に出会う



    おもしろそう
    ①ついていないときに気分アップおみくじ

    1牛乳パックなどの箱の上部におみくじが出る穴をあけます

    2おみくじをつくります。
    (紙に書いてから厚紙に貼ると頑丈になります)


    3箱をよくよく振っておみくじを1本引きましょう。


    おみくじ例

    ・深呼吸ゆっくり10回

    ・ラジオ体操から5つ選んで体を動かす

    ・「おはよう」と誰かに笑顔であいさつする

    ・ラッキーナンバー5。
     5つあるものを見つける

    ・ラッキーアイテムは月。
     昼でも見ることがあるよ、

    ・ラッキーアイテムは虫、
     昆虫を見つけよう

    ・見つけラッキーカラーは緑。
     緑のものを見つけよう。

    ・鏡を見て泣いた顔と笑った顔をする。

    ・利き手と反対の手でドアを開ける

    ・図書室で本を読む

    ・机の中を整理整頓する

    ・ゴミを拾ってゴミ箱に捨てる

    ・いつもよりきれいな字を書く


    ②体に「ありがとう」

    体のそれぞれの部分がどんな役割を果たしているか書き出す



    親指
    他の指と向かい合わせになって鉛筆なとつかんで
    くれる

    足の裏
    いつも体全体の下敷きになってくれる

    お尻
    トイレで便を出してくれる


    他には、腕、足、ふともも、お腹、頭、目、耳、
    左右の人差し指、中指などそれぞれ




    ③感情を表すワーク

    1カードの表にできごと、裏に感情を書く

    22〜6人のグループになり、
     カードの表を見せてできごとを話す

    3残りの人は出来事にあう感情を堪える

    4正解した人は2点
     正解ではなくてもその答えがいいと思ったら1点 
     そして、その答えではなかった答えもカードの裏に書いておく

    5繰り返し全員発表する


    ※感情を表すことばを集めておく

  • 2016

  • 図書館にて。
    レジリエンスという言葉をよく知らなかったので、子ども向けの本から勉強しようと借りてみた。
    心をやわらかくする考え方といったところか。
    小一の娘にはまだ早かったようだが、読めるところを読んでいた。
    辛い状況下でも、うまく受け流したり、逃げられるメンタルを持てたらいいと思う。
    こうあるべき、こうするべき、ではなく、たくさんの選択肢が持てたらいいと思う。
    私自身ももう少し学んでみようと思う。

  • しなやかさの身につけ方。
    対処法が全て論理的なのがよい。
    数字のパラメータは大人でも使えるツールなので子供の時からこの認識を使いこなせると間違いなくしなやかさ身につくはず。
    大人向けアドバイスにも正常性バイアスについて注釈のある箇所もあるので現場と理論の実践が参考になる。

  • 対象は小学校高学年辺りを想定していると思われます。
    ただ「大人の方へ」というようなメッセージ部分もあり、レジリエンスについて考えさせるポイントも示されてます。
    特に「しなやかさ」の部分が大切と感じました。

  • 子どもがレジリエンスを身に付けるためのワーク本。
    56のワークが見開き2Pに記載されています。
    授業の形で進める形式に向いてそうです。
    道徳の授業を思い出しました(;´∀`)

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著者プロフィール

子どものレジリエンス研究会代表
奈良県公立小学校教諭(定年退職)
現在:小学校非常勤講師
資格:小学校教諭、保育士、子ども支援士
学会:日本子ども社会学会 日本子ども支援学会

「2020年 『「たすけて!」は生きぬくための合言葉 レジリエンスが育つたすけ合い体感ゲーム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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