ようこそ、難民!: 100万人の難民がやってきたドイツで起こったこと
- 合同出版 (2018年2月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772613392
作品紹介・あらすじ
2015年の夏休みの終わり、マックスが公園で出会った”言葉をなくした少年”は、シリアからにげてきた難民だった。
宗教や習慣のちがい、テロ事件の恐怖におびえて「難民は出ていけ」とさけぶ大人たち。マックスは心ゆれつつも、タミムがかいた、涙でにじんだ「お母さんと妹の絵」が頭からはなれなかった。
100万人とも、120万人ともいわれる大量の難民がおし寄せたドイツでおこったことーー。
感想・レビュー・書評
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シリアからの難民が大勢来た2015年から2016年のドイツ国内の様子が物語風に描かれている。大勢の難民を受け入れること。家族内でも賛成と反対があるもだなあ。しかし、同じ地球に住む人間として、考えなくてはいけない問題だ。戦争による難民もだが、今後増えるであろう気候変動による環境難民問題を、先進国がどうするかだ。豊かさを分け合うことがわたしたちはできるのだろうか。
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「通じない」こと・「身近でない」ことが、異質なものを排除する意識につながっていると感じました。
「アンテナを張って知ろうとする」こと・「知ったことをきっかけにどんなに小さなことでもできることを確実に続ける」ことの大切さがわかる本でした◎ -
日本では、難民をほとんど受け入れていないので、難民の人たちを目にすることも無いし、難民について考えることもほとんど無いと思う。
この本は、世界で最も難民を受け入れている国のひとつドイツに住む著者が、子どもの視点と大人の視点を交えながら、難民の人たちはどういう人たちでどういう経緯で難民になったのか、また受け入れてから起こってくる様々な問題をわかりやすく書いてくれています。
この本を読んで、自分ごととしてとらえられれば初めて難民について考えられるのかもしれません。 -
難民は戦争や紛争から逃れ、移住国で物理的に安全な苦しみから逃れることができても、移住国での生活に適応しなければならなかったり、時には差別や攻撃の的にさえなってしまう心理的な苦しみを味わうことが少なくない。
そんな彼ら彼女らにしてあげられることは何なのか?寛容な心を持ち、置かれている立場を理解することが何よりも大事なのだと思った。 -
日本ではあまり馴染みのない問題。でも、知らなくちゃいけないこと。
物語仕立てで読みやすい。自分だったらどう選択するか迷う場面ばかり。 -
大量の難民がおしよせたドイツでおこったこと。難民を受け入れる側はどういう気持ちだったのか。
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内戦や紛争で国内にいられなくなった人々が、命をかけて脱出した先の国で、どんな扱いを受けているのか。受け入れた側の国の人々の感情はどう揺れ動いたのか。
ドイツを舞台に、実際の取材から紡いだ物語。 -
開発目標10:人や国の不平等をなくそう
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