世界を変えた6つの飲み物 - ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラが語るもうひとつの歴史

  • インターシフト
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感想 : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772695077

作品紹介・あらすじ

ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コカ・コーラが語る熱情と覚醒の世界史。もし、これらの飲み物がなかったら、エジプトのピラミッドも、ギリシア哲学も、アメリカの独立も、フランスの市民革命、イギリスの産業革命・金融革命も形を変えていたかもしれない。ささやかな飲み物が、人類を駆り立て、歴史をつねに動かした、その大いなる秘密が明かされる。

感想・レビュー・書評

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  • 飲み物についてのちょっと堅めの本ということで興味があった本。
    6つの飲み物として、ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラを取り上げ、それらの成り立ち、歴史における位置づけ、現代への影響や名残が記されており、今までと違った見方が面白い。特に、歴史との関係性は、強引なところは一部あるが、納得できるもので、適度な堅さで楽しめた。

  • ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラ、いまでは嗜好品に過ぎないこれらの飲み物が歴史のなかでどういった必然性があって普及したのか、ということが非常に分かりやすく、また興味をそそられるエピソードとともに語られる。
    なかでもビール、蒸留酒の誕生や発展についてはその存在感の大きさに驚かされた。
    これまでも個々の飲み物に関する書籍に目を通したことはあったが、本書の主役はあくまで人類の歴史であり、飲み物はあくまでそれを読み解くためのツールであるところがユニークだと感じた。

    図書館にて。

  • この本を手に取った時、いわゆる飲み物史なのかと思ったが、実際の生活や社会の動きとリンクさせて語っているのが秀逸。英国がもともとは珈琲の国であったこととか、腐りやすい真水の代わりに、ビールやワインが飲まれたなどと、非常に興味深い話で構成されている。飲み屋での与太話のネタとしても、超お勧め(笑)

  • 歴史の転換期と、それに関わる飲み物のお話。
    うんちくぐらいにしか使えないけど、面白い本でした。

  • ふむ

  • 2019/1/2 詳細は、こちらをご覧ください。
    『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1224.html
     
    トム・スタンデージの本を、
     謎のチェス指し人形「ターク」、
     ヴィクトリア朝時代のインターネット
     と読んできて面白かったので、次は、これです。

    『世界を変えた6つの飲み物』っていったいなんだろう?
    ワイン、ビール、コーヒー、お茶、 ここまではわかったけれど
     後は、ウィスキーとジンかな?
    ジンは今はあまり飲まれないけれど、たしか〜、産業革命頃のイギリスの下層民!の飲み物だった。 そうとう飲まれたはず。
    ★ 正解は、蒸留酒(ブランデー・ウイスキー・ラム酒) と なんと コーラ!

    トム・スタンデージの3冊の中では、
    これが一番とっつきにくく 最初はなかなか読み進まなかったが、
    読み出すと内容が充実していて すごく面白かった!

    知っていると思っていた世界史が、飲み物とのかかわりで 新たな視点で見えてくる。

    特に、コーヒーやお茶が普及するまでは、
     西欧などで生水を安心して飲めない人々は、常にアルコールを飲んでいた。
    ラム酒などは、貨幣(賃金)の代わりとして使われていた。<== 驚き
    コーヒーやお茶は、西欧の植民地政策と深くかかわっていた。

     コカ・コーラは、いまや世界の飲み物。 世界中に工場がある。 → Wikipedia

    そしてこれから重要なのは、まさに 「水」。
     富める(浄水設備が完備した)国の人は 水道水で充分なのに、無意味に高い水を飲んでいるかもしれない。
     水資源が乏しい国では、水は死活問題だということ。

    2012/2/28 予約 3/6 借りて読み始める。 読み終わる。

  •  ビールは初めから社会的な飲み物として重要な機能を持っていたようだ。紀元前3000~2000年代のシュメール人のものとされるビールの絵は、一つの容器に入ったビールをふたりの人間がストローで飲んでいる、というのが一般的だ。ところがシュメール人の時代にはすでにビールを濾して、穀物の粒やもみ殻、そのほかのごみを取り除くことができたはずで、しかも陶器の出現は、各自が容易にめいめいのカップでビールを飲めたことを意味している。(p.26)

     ギリシア人たちはワインの詰まったアンフォラとともに、地中海沿岸だけでなく遠隔地にまで、自らの文明を広めた。こうしてワインはビールに代わり、最も文明的かつ洗練された飲み物となった。古代ギリシアの知的業績の数々と結びついているために、ワインは今もその地位を守り続けているのである。(p.76)

     植民地時代を通じて、蒸留酒は苦しみを忘れるための道具だった。自らに苦しみを課したヨーロッパの入植者にとっても、彼らによってさらに過酷な苦しみを経験させられたアフリカ人奴先住民にとっても、それは同じだった。そこで、ヨーロッパからアメリカにやってきた入植者たちは、蒸留酒で奴隷を購入し、服従させ、管理しただけではなく、蒸留酒に対するアメリカ先住民の狂信的な態度を、彼らに対する支配手段として意図的に利用した。(p.138)

     イギリスのコーヒーハウス(最初はオリバー・クロムウェルが権力を握っていた頃)は清教徒の時代に、酒場に代わる品位と節度のある場所として始まった。室内は大変に明るく、本棚、鏡、金縁の額に入れられた絵画のほか、趣味のいい家具の数々で飾られており、暗く汚らわしい酒場の雰囲気とは正反対であった。(p.151)

    「恐慌にも、天気にも、厳しい競争にも負けず、コカ・コーラ需要はとどまるところを知らない」—当時の投資アナリストが書いた文章だ。コカ・コーラは冬でも売れる暑い時期の飲み物、アルコール飲料に太刀打ちできるノンアルコール飲料、カフェインの摂取を一般に広めた飲み物、そして経済が下り坂でも人気が落ちない飲み物だったのである。(p.259)

  • ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラという時代を象徴する飲み物と、その時代背景を欧米人の視点から描いた本。
    最後に戻ってきたところが、水。
    堅苦しいところがなく、軽い気持ちで読めた本でした。
    少し物足りないところもありましたが、時間のある時なら読んで損はないかな。

  • 歴史を学ぶには、何か軸をあるとわかりやすい、と思っています。
    この本は、飲み物を軸にした歴史の本、と言えます。

    ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラには、それぞれの歴史があり、その歴史を反映した飲まれ方をしているのは面白いですね

  • 石器時代のビール、植民地時代の蒸留酒など飲み物が古代から現代まで、世界史にどのよう影響を与えてきたかを解説しています。
    人体にとって、のどの渇きは死活問題です。
    飲み物の観点から歴史を知ると、違う発見があります。

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著者プロフィール

作家。ビジネス、テクノロジー、科学系ライター。現在はエコノミスト誌の副編集長で、同誌のウェブ、アプリ、SNSなどデジタル関連業務の責任者も務める。2005年に刊行された本書の原著はおおきな反響を呼び、17ヵ国語に翻訳され、世界各国で広く読まれる本となった。本書の他に、歴史書を6冊執筆・刊行している。オックスフォード大学卒、エンジニアリングおよびコンピュータ・サイエンス専攻。音楽一家に生まれ育ったが、本人いわく、家族の中で唯一、才能に恵まれなかった。妻子とともにロンドン在住。

「2017年 『歴史を変えた6つの飲物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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