脳の中の身体地図―ボディ・マップのおかげで、たいていのことがうまくいくわけ

制作 : Sandra Blakeslee  Matthew Blakeslee  小松 淳子 
  • インターシフト
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レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772695152

感想・レビュー・書評

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  • 脳をおおまかに知るには理解しやすい!!
    これを読んでから難しい異本に挑戦するべき。

  • なかなか情報量の多い意、学術的な本だった。脳みそが自分のエリヤマップを常に作っているというお話。

  • 脳科学の時事本。今読んでおいたほうがいいです。
    10年経つと内容がもう古びてしまうのじゃないかと。

    グリッド細胞やEBAなど、まあたぶん正しいだろうけれど追認待ちの記事もバンバンと紹介。
    脳学会系雑誌を通読している人には今更感ある内容ながら、一般向けに脳研究最前線のホカホカのホットな部分をまとめて解題するには好書です。
    超常現象もこれで説明がつく!ってあたりが、臨床家や研究者ではなくサイエンスライターならではの勇み足っぽくて微笑ましいです。

    こういう科学読み物本、もっとたくさん翻訳され売れるといいなあ。

  • 最近レーベル買いしているインターシフトの本。
    脳が認識している身体と、実際の身体が一致しない場合、という不思議な現象を中心にして「ボディマップ」について書かれている。

    このボディマップの不一致や拡張について、拒食症からWiiまで様々な例を挙げてわかりやすく説明してあるので、全くボディマップについての知識がなかったが、心と身体がうまく一致していないという状態についてよく理解できた。

    道具を手に持っていると、その道具の先までボディマップが拡張されるというのはおもしろい。オランウータンが木の枝を杖のようにしてあちこちつついている映像を思い出した。

    同じ著者の『脳の中の幽霊』は読んでいないので、機会があったらこちらも読んでみたい。

  • 「プルーストとイカ」につづいて、「脳科学のフロンティアシリーズ」の2冊目の本書を読む。

    研究者ではなく、サイエンスライターが書いたせいか、とても、分かりやすいし、この分野のいろいろな話題が相互の関連性をもって、理解できる。

    うーん、脳科学もほんとうにものすごく進んで、いろいろな事が本当に分かってきているんだね。

    最近、脳科学関係の本が結構売れているみたいだけど、かなり旬なんだね。

    科学がどんどん進歩することで、いろいろなことが分かって行く。と、人間とか、生命の不思議というのは、ある意味どんどん増して行く感じだ。

    なんて、よくできているんだ。

    といっても、神が創造したものとはとても思えないご都合主義のありあわせのモノを利用しながら、さまざまな高度な機能が実現しているわけなので、やっぱり進化のたまものなんだろうね。

    私とか、自我は幻想でしかない。

    でも、そうした幻想を感じる事ができる高度に発達した存在として、存在している。それこそがまさに奇跡なのだ。

  • *図書館の所蔵状況はこちらから確認できます
    http://opac.lib.kitami-it.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB50105095&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • 脳科学の本が面白いのは、身近な疑問や習慣を事例として扱いながら、それを驚きの理由をもって説明してしまう所にあるのだろう。本書で挙げられるボディ・マップの機能とは大人になった後も脳内で随時更新され続けるものであり、それが摂食障害やイップス、変性意識状態といった原因になっているという。特に、体外離脱やドッペルゲンガーといったオカルトめいた経験は、特定の脳の部位への電気刺激によって再現可能だという事実には驚かさせられる。『脳のなかの幽霊』の共著者というのもあって、類書の中でもそのわかりやすさは頭一つ抜けている。

  • いやー、面白かった。脳関連の本を読んでいる人ならこの本も決してはずしてはいけない一冊でしょう。結構ボリュームがあるので精読するのは大変かもしれませんがかなり興味深い内容が盛り沢山です。お勧めです。

  • Sat, 20 Jun 2009

    脳科学に結構批判的な事をしばしば言う谷口ですが,
    重要性を無視しているわけではありません.
    久しぶりの「脳関連本」 なかなか面白かった.

    人間の知能を本当に理解しようとすると,人間の主観や幻覚を含んだ世の中の「見え」を無視できなくなってくる. フロイトやユングの精神分析の世界となると顕著であるが,結局,人間の精神的な病気や脳神経系にまつわる病気は その個人の苦痛や「見え」の問題であり,それを無視した知能理解は空虚だ.

    で,そういう事を無視しない自然科学者っていうのは重要で,ラマチャンドランなんてのはそういう深遠なる点を理解する学者の一人でしょう.

    さて,人間の心がいかに人間の体を理解しているのかという事についてのトピックがいろいろ書かれて いる. 学者ではなくサイエンスライターによる一冊.

    身体図式と言えばペンフィールドのホムンクルスが有名. 身体の形状がデフォルメされた形で,一次体性感覚野,一次運動野にマッピングされているのだ.右は体性感覚野でのホムンクルス
    http://ja.wikipedia.org/wiki/体性感覚

    ここで運動野では手が特に大きいのが面白い.

    (p.30) さらに,体性感覚野では,顔は首の隣ではなく,手の隣に位置する. また,面白いのはペンフィールドの実験によって, 「奇妙な話だが,刺激によっていかなる種類であろうと性的感覚が生じることは無かった」 と言うことであり,運動野では 「おしっこをしたくなったり,泣きたくなったりさせるスポット」を見つけることは出来なかったと言うことだ. 生殖器周りの”敏感性”というのは手の敏感性とは異なった担われ方をしているのだろう.


    なんとなくなっとく.

    一次運動野を刺激して得られる運動は 「ピアノの鍵盤に手のひらをたたきつけたときの音のよう」 だそうだ.つまり,協調構造的なモノが含まれない各リンク系(筋骨格系)への運動出力uのようなものを出しているに過ぎないのだろう.

    前頭葉では一次運動野の前に,運動計画を立てるボディマップが存在する. これは運動前野と呼ばれる. ここを刺激するとより複雑でなめらかな動作の断片をひきおこすのだという. これは,高次の動作要素(high level behavior component)だとか運動プリミティブと僕らが呼んでいるものに対応するのかもしれない.

    ちなみに,こういうボディマップはほかの動物にもある. いくつかの動物のボディマップがのっていたが,面白いね.

    「生物から見た世界」 の 自己像 版だ

    ボディマップといっても, ボディスキーマとボディイメージは異なる.   特に,女性におおい,自分の身体に対する過剰な劣等感はこのボディスキーマのトラブルである場合が多いという.

    また,理研の入來らの実験についても触れ,道具を持つことによってボディスキーマが拡大する事についても触れていたりする. さらに,ミラーニューロンの話などもあり.

    主観的世界を脳科学の知見を生かしながら再構成することは重要だなと,認識をあらたにしたのでした. ただ,この本は多少やっていたが, 対人関係の空間認識や,自らの行為系を通した空間認識などは 社会学,生態学的認識論で既に 活発に議論されてきたことであり,それを学ばずに脳科学の文脈だけで閉じる研究者が 増えたりすると切ないなぁと思ったりはする. 脳科学を部分ではなく,全体のシステムとして捉え,計算論的に機械学習やシステム科学の視点から 構築することは大切なテーマだろう.

  •  心と身体がどのように絡み合って感情のある身体化された自己を持つのか。こうした古くからあるナゾに対して、本書は脳内の身体地図を用いて答えようとする。まず著者が強調するのは、「身体は脳を入れて歩き回るための単なる運搬具ではない」ということ。両者の関係は完璧なまでに互恵的で、「身体と脳はお互いのために存在している」と断言する。これは、「真に知的なものは、身体のないメインフレームでは発達しようとしない」し、「現実の世界には、肉体を持たない意識など存在しない」ことを意味する。
     本書では、この「人工知能学会が苦労してようやく得た教訓」をベースに、ヒトがどのように自分を見ており、そして自分が理解している現実が本当の現実とどれほどかけ離れているかを教えてくれる。
     「私とは錯覚なのか」という哲学的難問に、科学の見地から学問的にならずに挑もうとする姿勢に好感が持てる良書。

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