つぎはぎだらけの脳と心―脳の進化は、いかに愛、記憶、夢、神をもたらしたのか?

  • インターシフト
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772695169

作品紹介・あらすじ

その場しのぎで進化してきた、つぎはぎだらけの脳。"人間らしさ"も、こうしたいい加減な作りの脳からこそ、生まれた。私たちの愛、記憶、夢、神…なども、その産物にほかならない。"脳の可塑性"研究における国際的リーダーであり、池谷裕二氏が「同業者として"神様"のような存在」と称えるリンデン教授が放つ、脳と心の常識をひっくり返す話題作。

感想・レビュー・書評

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  • 池谷先生ご推薦により期待して購入。アメリカン・ジョークをちりばめて分かりやすい解説だが、いまいち目新しい所がなかった。左脳の物語作成機能と夢・宗教を結びつけるのは挑戦的な仮説で面白い。夢がネガティブな感情をともないやすいのは、記憶定着のためではないかという仮説にもホホーとなりました。脳科学入門書としては好著なのではないか。

  • 図書館
    挫折

  • 脳はアイスクリームを積み重ねていただけ。

  • 人間の脳が良くできたものだといつから錯覚していた?著者に言わせば、それはその場しのぎで継ぎ足された進化の結果による、冗長でいい加減な代物に過ぎない。とはいえ、これだけ増設されてきたからこそ他の種族と違い環境による成長を必要とし、その非効率的な隙間にこそ記憶や夢、愛情といった人間らしさが生まれる余地があったのだというのだから面白い。また、そうした出鱈目な状態に対して一貫性を持たせる機能としての「物語を作る能力」が存在するという話は刺激的だ。人は人であろうとする限り、意識的にも無意識にも物語を必要としている。

  • 世に題名に偽りのある書籍は多いが、この本はきちんとその答えを出していて著者の人柄が偲ばれる。誠実だしユーモアがある。そして、スケベなところもある。
    お父さんが精神分析医でご本人は脳神経生物学者。今のわたしのテーマにピッタリの人。でも、わたしは読んだことすぐ忘れちゃうんだよな...

    行き当たりばったりに進化してきた脳がこんなにもまともに働いている。わたしも行き当たりばったりに生きてきてこうなったんだと思って、まぁ、いいっかぁ〜となった。

    この本は、フロイトさんやラカンさんを読んで、脳における記憶の仕組みが知りたくて読んでみようと思った。

    っていうか、実は初めてこの本を知ったのは、いつもの様にブックオフの棚だった。ふと手にとって面白そうだなとは思ったが、1,150円だったので買うのがためらわれた。でもどうしても気になって何日かしてもう一度ブックオフに行ってみると既に売れてしまっていた。逃した魚は大きい!それから気になっていたのだが、次に見かけたのが池谷裕二さんのツィート。「同業者として“神様"のような存在」と絶賛されてこの本が紹介されていた。それでまたまたテンションが上がる。それでも読まなかった。初めてみた時の1,150円が頭から離れない。俺には買えない…Amazonでも中古がいま現在1,514円している。無理である。ところが、世の中捨てたもんじゃないんで、九大学研都市駅にある西武図書館の書棚で見つけるのである。こちらは無料。それですぐさま読むかといえばこれがなかなか読むことができない。なぜかはわからない...

    で、今回なんとか読めたわけだが、しかし、まぁ〜、これだけ期待させておいて期待を裏切らない内容なのだから凄いですね。ありがたいことです。


    Mahalo

  • おもしろい本だった。
    著者はジョンズ・ホプキンス大学医学部・神経科学科教授。脳の可塑性の研究分野では、国際的リーダーの一人。

    著者が一番いいたいのは、本書の中で何度も繰り返される、”脳は3重ねのアイスクリームコーンのようなもの”というところだろう。とても視覚的なわかりやすい例えだと思う。1段目はカエルが持っているような脳幹、小脳、中脳、2段目はネズミが持っているような視床、視床下部、辺縁系、3段目はねずみでも持っているが人間で巨大化した大脳皮質。つまり、脳は綺麗にデザインされたようなものではなく、進化の中で新しい機能を積み重ねて言ったようなつぎはぎだらけのものだ、ということだ。

    そしてこうした脳の特性から、なぜ人間はどんな文化でも宗教を持つのか、といった人間の特性が説明される。確かにどこの文化でも宗教に類したものはありそうである。脳は物語作り、の性癖を持っているらしい。脳はわずかな知覚、記憶の断片を繋ぎ合わせて物語を作ろうとする特性があるらしい。

    確かに人は思春期くらいになると、人は何故生きるのか、人生の目的は何か、とか考え始める。これは、我々の人生のストーリーは何か、といったことだろう。日常の出来事は断片的に見える。それに何か一環したストーリーがあるはずだと。また、人の人生が死んだら無になる有限のものだとすると、生きる意味なんてないような気がする。こうなると、死後の人生、輪廻転生といった概念を発明しストーリーを作り出す。こうしたことが人が宗教を求める理由なのだろう。そしてそれは、左脳の特性である。

    それにしても、こうした脳科学の本やアドヴァイタ系精神世界の本を読んでいると、”ストーリー”というキーワードが頻出する。この世界は類似点が多く、興味深い。

  •  2007年と若干前に書かれている(のを最近読んだ)のだけれど、それでもやっぱりおもしろいなぁと。これからおもしろいんでしょうね。

  • 翻訳本にありがちな読みにくさ

  • 脳の専門家が「脳とはどういうものか」を分かりやすく、論理的に教えてくれる。脳について今分かってることと、まだまだ分からないことも教えてくれて、まだまだ脳は謎が多いということがよく分かる。



    脳について超絶専門的な本はあるし、適当な言葉で書かれた本もあるし、エセ科学本や脳と書いた心理学の本もある。しかし、「脳って何やってるの?」「大体どんな感じなの?」という問いに上手に答えた本は未だ見たことがなかった。本書が初めてそれを見せてくれた。

    正直本の表紙に惹かれて買ったので、そんなに期待してなかったが、えらくいいほうに裏切られてよかった。


    脳についてはほぼ毎日のように新しいニュースが流れているが、どちらかというと心理学的なネタや研究報告がほとんどで、本当にすごいニュースは目に入りにくい。脳のニュースを見てると、今まで常識的に感じていたことがきれいにひっくり返されるものが多い。物理を学んだ俺としては、物理の訳分からんニュースやネタに振り回されることはないが、脳については全くイメージがないので振り回されまくりだった。


    あんまり振り回されたくないので、脳ってどんなもんなのかを知りたいと思って、この手の本を探してた。脳の専門家になるつもりはないが、脳の仕組みや機能の大枠を知らないと、振り回され続けるからなw


    脳というものは神秘的な語られ方はするが、そんなすごいもんでもないよ。というのが語られてた。ツギハギというのはうまく表現してるよな。


    最後の方に宗教の話も書いてあったが、なんかあったんか作者w

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