- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772695244
作品紹介・あらすじ
友達や上手くいく集団の人数は150人まで。ネットワークは3の倍数で増える。言葉の起源は、サルの毛づくろい。一夫一婦が、脳を発達させた。家族いっしょの人のほうが健康。たがいの信頼を高める脳内物質がある。集団で笑うのはヒトだけ。その理由は…キスには進化からみた効用がある。ect。超面白・つながりの進化心理学。
感想・レビュー・書評
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読みやすい文章でいて内容もなるほどなということが多く、とてもよい読書になりました。友達の数を数えてドキドキしながら読みました(笑)
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心理学?進化論?の本ではめずらしく、図書館で予約待ちになっていた本。
なんで?と不思議になって借りてみたけれど、読み終えた感想はやはり、なんで?
特に目新しさは感じなかった。たぶん、こういった本にはめずらしいぐらい簡単に、要約して書いてあるから、読みやすいのかな?
巻末に参考文献リストも無いし、ある意味一般書に徹したところが当たったのだろう。
とはいえ、ダンバーの理論自体はおもしろい。他の本でよく紹介されていて、むしろそちらの方が詳しいので目新しさは感じなかったけれど、群れの大きさと脳の大きさを比較するなど、斬新だ。脳は社会性を得るために発達してきたという考えは面白い。
ところどころに、雑学コネタ?的なものがはさまれているので、一気に最後まで読めた。 -
ダンバー数、友達や組織としての最大人数として150人程度が適切。それ以上だと、人を覚えられない、組織としての機動性などの限界値。
生産力を上げるために、工場を拡張するのではなく、別の場所に工場を新設する。その方が、組織マネジメントが自立するとのこと。これ以上の人数を抱えた組織では、人事部や経理部門など、間接部門を設置せざるを得なくなり、従業員同士の人としての認知、コミュニケーションが低下してしまう。 -
表現は平易で読みやすいが、何をいいたいかがイマイチ分からない。
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人間が一人一人を認識して、親密に一つのチームとしてやっていけるのには、限界があって、それは150人くらい、というのは、しばしば引用される研究です。
その研究者はこの著者のロビン・ダンバー。150人はダンバー数とよばれる。
この数字には、一定のリアリティがあって、なんとなく意識している数になっているので、原典を確認しようと思って読んだ。
ダンバー数の話しはたしかに最初のほうにでてくるのだが、本全体は、進化心理学なる分野での最新(当時)の研究成果を一般の読者にわかりやすく紹介するエッセイ集ですね。
全体として楽しく読んだし、いくつかなるほどな発見もあった。
この分野ももう少し読んでみたい気になった。