- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772695251
感想・レビュー・書評
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第1章 自分の脳にだまされる
第2章 相手への評価は無意識に決めている
第3章 道徳は隠れた脳が司る
第4章 思わず知らず偏見は忍び入る
第5章 男と女は入れ代わらなければわからない
第6章 なぜ災害時に対応を誤るのか?
第7章 “トンネル”にはまるひとたち
第8章 一匹の犬が多数の犠牲者より同情を集めるわけ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ワシントン・ポスト紙のサイエンス・ライターが書いたバイアス入門。認知科学の手引書としても秀逸。自由意志の問題にメスを入れる科学の手さばきが実に鮮やかだ。暗い表紙がよくないが内容は文句なし。その上廉価。今時、ハードカバーで1000円台というのは価格破壊に近い。
http://sessendo.blogspot.jp/2014/02/blog-post_4801.html -
人間の無意識下での脳の判断について書いた本。
我々は無意識のうちに差別的な考えをしているらしい。
脳に興味がある人にお勧めする。 -
冗長ではあるが納得感がある。ただし、本当にすべてが隠れた脳のせいなのかは疑問が残る。
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人間はみんな隠れた脳に支配されているんですよ・・・
アタイがこんなクソカスダメ人間なのも隠れた脳のせいに違いあるまい!
くそっ!隠れた脳め!!卑怯だぞ!!隠れずに出て来い!!
(本当に読んだのか疑われるような酷いレビュー) -
科学ジャーナリストだけあって興味深い実例が集められている。バイアスの研究を紹介しながら、実例をうまく適用させて説明している。この本を読んで、卒論にバイアスを研究するという学生が出てくる可能性はある。あるいは、何も決まらない学生にこの本を読ませることで卒論のテーマを決める方向に向けることが出来るであろう。
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科学というには不十分。
テーマ別に分類した勘違い・錯誤の事例紹介本である。 -
集団は、個人に集団に同調することを強制する、という。集団が大きくなるほど人助けをしない、という場面も想像できる。いざという時に、つまりは生命の危機に直面した時に、無意識のうちにとってしまう行動があることをあらかじめ知っておくことで、命が助かることもあるかもしれない。
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タイトルには「脳」と書いているので,脳科学系の話なのかと思ったら,全然,脳の話でない。むしろ,副題のタイトルが適切。無意識的なバイアスとか意思決定とかの話。
ユニークな研究がたくさん紹介されていて面白い。社会心理系の話が中心。翻訳もなかなか良い。 -
私たちが把握できる心の動き、つまり「意識下」は氷山の一角で、「無意識下」に左右されている部分が大きい。
バイアス(偏見や先入観)は、無意識によるもので、人はそのことに気づいていない、とする説を、様々な心理学的実験や世間で起きた事象をもとに解説している。
著者がワシントンポスト紙の記者のせいか、テンポある展開で読みやすい。はたして私たちは、隠れた脳(無意識下)による先入観を打破できるのか? 考えさせられた一冊。