ひとの目、驚異の進化: 4つの凄い視覚能力があるわけ

制作 : Mark Changizi  柴田 裕之 
  • インターシフト
3.97
  • (9)
  • (12)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
  • 本棚登録 :134
  • レビュー :12
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772695312

作品紹介・あらすじ

なぜ、ひとの目は、横ではなく前についているのか?なぜ、ひとは、カラフルな色覚を進化させたのか?なぜ、ひとの視覚は、錯覚に陥るようにできているのか?なぜ、ひとの脳は、人工的な文字をうまく処理できるのか?最新の発見・考察をとおして、ひとの目の驚くべき4つの能力を解き明かす。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 視覚についての本では『視覚の文法』や『サブリミナルマインド』もよかったが、こちらは進化という観点から見た視覚に絞って書かれており、読みやすくわかりやすい。

    「肌色」を言葉で表現しにくいのはなぜか、という点からスタートして最終的には資格をキーワードに文字の誕生までを追う良書。

  • 視覚について興味をもつのに、絶好の書かと思う。
    さくさくして読みやすい。

  • 人の視覚が進化論上どのような淘汰圧を受けたのかについて4つのトピックを取り上げた本です。

    4つのトピックはいずれもラディカルかつトリッキーな仮説を結論として提示していて、その結論に至る論理展開とエビデンスの提示はさながらミステリーを読んでいるような刺激的な味わいがあります。以下には、その各結論を書きますが、この本の本領が論理展開とエビデンスにあるため、結論を先に知ってしまっても本の魅力が減じられることはありません。

    (1)テレパシー(色覚)…人間の肌は血流量と血中酸素濃度により可視光線のスペクトルの反射分布が変化し、この2つのバロメーターの両極(都合4つ)が色覚上の4要素となる。
    (2)透視(前向きの目)…2つの目が前向きに付いていることで、目間より細い物(草など)であれば、前にあってもどちらかの目でものの向こうが見えるので、2つの目で見える光景を合成してものの向こうが透けて見える。
    (3)未来予見(錯視)…目が刺激を受けてから知覚として認識されるまで0.1秒程度のラグがあるため、刺激の0.1秒後を慣性的に予測して補正することでラグを解消し、これが錯視を生み出す。
    (4)霊読(文字認識)…人は物を階層をなす位相として認識していて、位相の各種類を要素とみなした際の自然界における分布に似せた形を文字がとることが、文字を速く読む手助けになっている。

    (1)から(3)が人間の淘汰圧による進化であるのに対し、(4)は人間の進化の結果による視覚能力に合わせるように文化を進化させたという質の違いがあり、この文化を進化させる能力が人間が質的に新しい種であるといえます。

    この刺激的な各仮説が今後どのように評価されていくかは注目に値するものであり、視覚の原因となるものに対し意識的になることで、新たなものの見方が出来るようになることでしょう。

  • 4つのすごい視覚能力!

    一番最初の「感情を読む力」が一番面白いトピックスでした。「透視する力」、「未来を予見する力」もおぉ~と思いながら読みました。「霊読する力」はまだ理解できないけれど。

  • 帯文:”視覚‐脳‐進化をめぐる驚くべき新発見!” ”目は横についていたほうが便利じゃないか?”

    目次:はじめに 超人的な視覚能力、第1章 感情を読むテレパシーの力~カラフルな色覚を進化させたわけ、第2章 透視する力~目が横ではなく前についていると便利なわけ、第3章 未来を予見する力~現在を知覚するには未来を見る必要があるわけ、…他

  • 系推薦図書 3系(情報・知能工学系)

    【配架場所】 図・3F開架 
    【請求記号】 491.374||CH

    【OPACへのリンク】

     https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=166996

  • テレパシー、透視、予知、霊読と、実に怪しげな章立て
    になっているのだが、人間の「視覚」について新しい
    視点を、しかも圧倒的な説得力で示してくれる実に
    真っ当な科学書。それどころか、科学書を読んでこれ
    ほど興奮したのは実に久しぶりだった。特に最初の二つ
    の章、ヒトの色覚がこのように発達した理由と、ヒトの
    目が横ではなく前に二つ並んでついている理由について
    の新説は素晴らしかったな。

    読んでなるほどと膝を打って欲しいこの本、推理小説
    並みにネタバレ厳禁だと思うのだが、どうだろう?

  • 人の目が前方についている理由が、立体視のためでなく林間や草原での見通しを良くするためという説が斬新で興味深かった。

  • 文字通りものの見方が変わる本。われわれが外界をありのまま正確に知覚できないのは、脳が「フィクションで行こう」と決定しているからで、それはそれで実際の生活で実に役立っている。デスクトップ上のアイコンに違和感を感じないのは、それがすでに脳が読み方を心得たフィクションと通ずる部分があるからで、このことは広く普及が望まれる新技術の開発に大いに参考となるだろう。その点で現在Googleが開発中のメガネやパッとしなかった3Dテレビなどは、こうした視覚デザインにかなった視覚情報を提供することにつながっているのだろうか?

  • 「毎日新聞」2013年1月6日付朝刊で、
    養老孟司先生が紹介していました。
    (2013年1月7日)

全12件中 1 - 10件を表示

マーク・チャンギージーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヴィクトール・E...
トレヴァー・ノー...
V・S・ラマチャ...
エリック・ブリニ...
リチャード・ドー...
シーナ・アイエン...
有効な右矢印 無効な右矢印

ひとの目、驚異の進化: 4つの凄い視覚能力があるわけはこんな本です

ひとの目、驚異の進化: 4つの凄い視覚能力があるわけを本棚に登録しているひと

ツイートする