なぜ保守化し、感情的な選択をしてしまうのか : 人間の心の芯に巣くう虫
- インターシフト (2017年2月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772695541
作品紹介・あらすじ
なぜ私たちは自分の価値観、文化、国家を守ろうとし、
そうではない相手を傷つけてしまうのか?
偏見・差別、愛国心、テロや暴力から、
個人の選択のかたよりーー消費・セックス・健康・美しさーーまで、
いま注目の「恐怖管理理論」が
その心理メカニズム、陥りやすいタイプ、対処法を明かす!
**自分の存在が脅かされる「恐れ」を、無意識にせよ感じると・・・ **
・高い買い物をしたくなる ・敵と戦いたがる ・有名になろうとする
・リスクの高い行動をしたくなる ・従来の道徳・価値観を守ろうとする
・異性の肉体への興味が薄れる ・超自然現象に関心を抱くようになる ・・・
・・・そして、 信念の異なる他者の死は、自分の不安を和らげる!・・・
なぜ?
人間の心と文化の根源からさぐり、
多数の心理実験とともに、「保守化」の正体を暴き出す。
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::著者:: シェルドン・ソロモン、ジェフ・グリーンバーグ、トム・ピジンスキー
それぞれ、スキッドモア大学、アリゾナ大学、
コロラド大学・コロラドスプリングス校の心理学教授。
ともに「恐怖管理理論」の提唱者であり、 共同研究者として知られる。
その成果は、現代のさまざまな動向を解読するカギ として、大きな注目を集めている。
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::目次::
はじめに:私たちの行動の原動力となるもの
◎第1部 恐怖管理とは何か
第1章: 人間は死の恐怖管理を求める
第2章: 文化的世界観によって守られる
第3章: 自尊心が壊れるとき
◎第2部 文化の根源
第4章: 儀式・芸術・神話・宗教の成り立ち
第5章: 死を乗り越える方法(1) 文字どおりの不死
第6章: 死を乗り越える方法(2) 象徴的不死
◎第3部 人間の心理・社会を読み解く
第7章: なぜ悪と暴力が栄えるのか
第8章: 動物性を遠ざける
第9章: 二つの心理的防衛
第10章: 精神障害と恐怖管理のかかわり
第11章: 死とともに生きる
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::絶賛!::
自分では気づかない恐れが、私たちを動かす大きな力となっていることを明かした、実に独創的な研究だ。
ーーダニエル・ギルバート(ハーバード大学・社会心理学教授)
重要で、きわめて面白く、人生を変える可能性を秘めた本。
ーー『ガーディアン』
感想・レビュー・書評
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法学徒は読むべき。自分のバイアスに気付かされる。
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恐怖が根源。
実感はある。ジェダイもそう言ってた。
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141.6||So
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【#今日の読書 No.8】 https://amzn.to/2X3xXoo
行動の原動力は感情なので、その仕組みを学び直すために、読んでみました。
こんな目的で、こんな本を読んでるのかぁ~って感じで、参考にしてもらえたら嬉しいです。
1日2冊以上(年間750冊以上)の読書を目標積み上げ中です。
お手数ですが、書評はリンク先のレビューをご参照ください。 -
死の恐怖を感じると、自分の信念や意義に固執し、異なる考えの人と対立してしまう。自分が属する文化への信頼とその文化における自己重要性と自尊心は死の恐怖に対抗し得る盾。対立とはこの盾を傷つけ合う行為。対立により防壁が弱まり、余計に対立を深めてしまう。
わたしたちが取れる選択肢は2つ。
ひとつは、私たちvs彼らの構図で互いの善悪を二元論的に捉えれること。狭い範囲で恐怖を克服でき、安心を手に入れることができるが、広い範囲では犠牲や損失を与え続ける世界観。
もうひとつは、象徴的不死に表されるような、自身が生きた証を残すための何かに没頭する意味を見出し、私たちと彼らの間にグレーやグラデーション、自己同一生を見出すような世界観。これは恐怖に対抗する盾を強くするが本質的には恐怖は消えない。心理的には茨の道。
死とともに生きれるか?
本の中の死は文字通りの死だけど、”自分にとって大事なものが終わること”と読み替えてもいいかな。 -
社会
心理 -
【由来】
・インターシフトの本の広告か?
【期待したもの】
・まるで自分のことを題材にしたかのようなこのタイトル。読まないわけけには。
【ノート】
・本書の中核は、自己防衛的な心の動きは死に対する恐怖によっているというもの。死に対する恐怖の感情をコントロールするような心の動きということで「恐怖管理」と呼称されている。
・この恐怖管理によって、時には「民族浄化」のような他者に対する残虐性にまで発展する様々な感情が起動するということだが、果たして全て「死に対する恐怖」に集約されるものだろうか?根拠として、色々な心理実験の結果が提示されているが、その解釈には強引な印象を覚えるものがあり、「不当な一般化」と感じるものも散見される。
・とは言え、否定しているわけではなくて、ホントにそうなの?全て「死に対する恐怖」からなの?と素朴に思っているということ。ピンとこないのは「死」に対する自分の感覚が薄いからで、もっとよく自分で内的に深めていけば首肯できる部分が多くなるかも知れない。 -
献本にて頂く。
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存在脅威管理理論(恐怖管理理論 Terror Management Theory)の提唱者の3人が一般向けに書いた本。
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なぜ私たちは自分の価値観、文化、国家を守ろうとし、そうではない相手を傷つけてしまうのか? 偏見・差別、愛国心、テロや暴力から、個人の選択のかたよりーー消費・セックス・健康・美しさーーまで、いま注目の「恐怖管理理論」がその心理メカニズム、陥りやすいタイプ、対処法を明かす!
**自分の存在が脅かされる「恐れ」を、無意識にせよ感じると・・・ **
・高い買い物をしたくなる
・敵と戦いたがる
・有名になろうとする
・リスクの高い行動をしたくなる
・従来の道徳・価値観を守ろうとする
・異性の肉体への興味が薄れる
・超自然現象に関心を抱くようになる ・・・
・・・そして、 信念の異なる他者の死は、自分の不安を和らげる!・・・ なぜ?
人間の心と文化の根源からさぐり、多数の心理実験とともに、「保守化」の正体を暴き出す!
<http://www.intershift.jp/w_worm.html>
【簡易目次】
はじめに 私たちの行動の原動力となるもの 006
第I部 恐怖管理とは何か
第1章 人間は死の恐怖管理を求める 014
第2章 文化的世界観によって守られる 029
第3章 自尊心が壊れるとき 057
第II部 文化の根源
第4章 儀式・芸術・神話・宗教の成り立ち 086
第5章 死を乗り越える方法(1) 文字どおりの不死 107
第6章 死を乗り越える方法(2) 象徴的不死 126
第III部 人間の心理・社会を読み解く
第7章 なぜ悪と暴力が栄えるのか 154
第8章 動物性を遠ざける 183
第9章 二つの心理的防衛 203
第10章 精神障害と恐怖管理のかかわり 224
第11章 死とともに生きる 253
謝辞 274
参考文献 -
「なぜ私たちは自分の価値観、文化、国家を守ろうとし、
そうではない相手を傷つけてしまうのか? 」
偏見・差別、愛国心、テロや暴力から、
個人の選択のかたよりーー消費・セックス・健康・美しさーーまで、
いま注目の「恐怖管理理論」が
その心理メカニズム、陥りやすいタイプ、対処法を明かす!
**自分の存在が脅かされる「恐れ」を、無意識にせよ感じると・・・ **
・高い買い物をしたくなる ・敵と戦いたがる ・有名になろうとする
・リスクの高い行動をしたくなる ・従来の道徳・価値観を守ろうとする
・異性の肉体への興味が薄れる ・超自然現象に関心を抱くようになる ・・・
・・・そして、 信念の異なる他者の死は、自分の不安を和らげる! ・・・
なぜ?
人間の心と文化の根源からさぐり、 多数の心理実験とともに、「保守化」の正体を暴き出す。