男たちよ、ウエストが気になり始めたら、進化論に訊け! : 男の健康と老化は、女とどう違うのか

  • インターシフト
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772695619

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  • 「老化」を、進化論の面から考察した本。
    男女の違いについても、進化論の視点から切り込んでいます。

    通常、男性ホルモンであるテストステロンは、20代を過ぎると、加齢とともに減少しますが、中には減少幅が少ない人もいて、つまりは、年齢の割にテストステロンが多い人もいて、そういう人は、病気になりやすいそうです。
    若い頃は、男性らしさを支えていたホルモンが、歳をとると、悪さをし始めるのは、なかなか興味深い現象だと思います。

    そもそも、文明が発達する前は、現代と比較して、人生の早い段階で亡くなる人が多かった、たとえば、70歳を越えて生きるような人間の数は少なかったわけで(70歳は古希ですし)、長生きした結果として現れる、体調面での様々な不調は、大して問題にならなかったはずです。
    それが、平均寿命が80歳を越える現代では、老化によって現れる体調面の不調がどんどん明らかになるとともに、実はそれらが、遺伝子的なレベルで起こる不調、すなわち、進化論的に獲得してきた形質であることがわかってきた、ということだと思います。

    「進化論は万能」とする考えは危険かもしれませんが、いろんな生命現象を、一旦、進化論の視点から考えてみることは、有益だと思います。
    そういう意味では、進化論の視点は、思考の大きな武器といえると思います。

  • 人間は生殖と寿命のトレードオフをいかに選択してきたのか?という命題を軸に、中年男性の老化について考察された一冊。ユニークなタイトルとは裏腹に、多くの仮説が散りばめられ、壮大なテーマにふさわしく大局観に富んだ良書。

  • 男の健康と老化の鍵はなにか?
    進化生物学(と人類学)から、まったく新たなエイジングが見えてくる!

    ・男の免疫力はなぜ女より弱いのか
    ・年とともに男のウエストが太めになる進化的メリットとは?
    ・長生きする男はどこが違う?
    ・ぽっちゃり男が好かれるのは?
    ・若くても父親になると男性ホルモンが減るわけ
    ・高年齢男性はヒトの長寿に貢献した?
    ・哺乳類、霊長類、ヒト(西洋化社会・狩猟採集民)で、老化はどう異なるか

    ・・・男と女の健康・老化の違いから、ヒトの進化の核心が明かされる。

    ★人間の生命の見方を変える洞察にあふれている。男も女も必読だ!
    ーーダニエル・E・リーバーマン(『人体600万年史』の著者、ハーバード大学教授)

    ★『ウォール・ストリート・ジャーナル』『サイコロジー・トゥデイ』
    『ニューサイエンティスト』など、多数メディアで絶賛!

    詳しくはこちら・・・
    http://www.intershift.jp/w_otoko.html

著者プロフィール

イェール大学の人類学、進化生物学、生態学の教授。同大の生殖生態学の主任研究員。
とくに人間の生活史の比較・生殖・老化・代謝にともなう進化生物学と
内分泌学の研究で知られる。その著作と研究により数々の賞を受賞。

「2018年 『男たちよ、ウエストが気になり始めたら、進化論に訊け!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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