すごい弁当力!: 子どもが変わる、家族が変わる、社会が変わる

著者 :
  • 五月書房
4.10
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本棚登録 : 372
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772704809

作品紹介・あらすじ

一昨日の夕食は思い出せなくても、弁当の思い出は、鮮やかによみがえる。心の中に弁当が刻まれている。それが弁当の力だ。きっとあなたも弁当がつくりたくなる。人気コミック『玄米せんせいの弁当箱』にも関わった佐藤剛史が、あなたの「手づくり弁当」の思い出を、強い力に変える。

感想・レビュー・書評

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  • これはお弁当のレシピが書いてあるわけじゃない。
    お弁当には誰もがいろんな思い出を持っているはず。
    お弁当を通して、人への思いやりや感謝の気持ちが育まれていくのがとっても良くわかる。
    誰かに感謝される、そして感謝する。手作りの力って凄いんだなって思う。
    表紙の梅干ごはんも超美味しそう!

  • これから始まる9年間の弁当作り。
    3年前の弁当時代は楽しかったけどプレッシャーもあった。
    この本を読んだら、私のお弁当で子どもたちができてるって感じがすごくして、むしろ作りたい!
    この特権はもうちも誰にも譲りたくないという気持ちになってる。

    今、私が気付いているようにいつか子どもたちも母の弁当には母の命がけの愛情が詰まっていることに気づくときがくると思う。

    その時、おいしい思い出が一緒に出てくるようにせっせと作ろうと心に決めた。

  • 弁当を作る毎に楽しみが増え、そして周りが元気になる。

  • まさにすごい!!に尽きる一冊です!

    だいぶ前に出会った一冊なんですが、ふっと思い出し読み返しました。


    あなたは自分の子供に、毎日コンビニ弁当を食べさせられますか?
    あなたは自分の子供に、毎日栄養たっぷりのコンビニ弁当を食べさせられますか?
    あなたは自分の子供に、毎日栄養たっぷりで家庭的なコンビニ弁当を食べさせられますか?

    手作り弁当には、形に表せない思いがいっぱい!


    弁当の持つパワー★☆
    弁当を通じて育むことのできるパワー☆★


    何度読んでも楽しめる一冊です!


    暇ならドクショ♪
    ほんなら~\(-o-)/

  • 本書は弁当を作る為のレシピが書いてあるわけでも、栄養評価について書いてあるわけでもない。
    弁当という1つの箱の中に詰まっている、人それぞれの想い出や
    エピソードが紹介されている。
    読了後は不思議と弁当って良いな。自分も、作ってみようかな。。。と、思わせてくれる。

    特に、弁当作りが苦手だったり、苦痛に思っている人にも本書は
    勇気をくれる。また、小学生や1人暮らしの学生、社会人になった
    人が、自分で弁当を作ることによっておこる、様々な成長過程は
    時にほんわかと暖かく、また時にはホロっとさせてくれます。
    サクサクと読めてしまいますが、本文中の内容は説得力もあり
    読んでいて考えさせられる本。

  • 大阪樟蔭女子大学図書館OPACへのリンク
    https://library.osaka-shoin.ac.jp/opac/volume/659167

  • 普段何気なく食べている手作り弁当。
    探ってみると奥が深い!深すぎる!
    自分も学生時代、独身時代、母親に毎日作ってもらっていたけれど、いざ、自分がお弁当を作る番になったら、母親のしてくれていた当たり前だと思っていたお弁当の大変さ、愛情をひしひしと感じてます。
    嫌いなものをいかに食べやすくするか、栄養面、彩り、好きなものも入れて…と色んな思いが詰まっているんですよね~。
    お弁当を作ることで、色んな社会が見えてくる、食事のバランス、食べる人への愛情、食の安全、果てには日本の食料自給率…
    子どものうちにお弁当を作らせてみることの大切さ。

    わが子の学校では年に1度、弁当の日、というものがあり、初級は一緒に買い物に行く。献立を考える。詰める。中級は一緒に1品作ってみる。上級は全部自分で作る。今年は半分くらい自分で作らせてみました。自分で作った方が早いけれど、これも子どもを成長させるため、とジッと見守りました。
    お弁当を作れるようになると、いざ、自立したときに、まごまごせずに、食事がつくれるようになりそう。食生活の基盤ができそう。

    毎朝早起きはつらいけれど、さあ、また明日もお弁当作るぞ!という気にさせる1冊でした。

  • 「料理にはその料理を作るのに費やした、その人の時間、命が入っている」
    食べることを大切にしていないと命も大切にしなくなる。逆も然り。日々の生活を大切にする必要性を再認識。
    お弁当レシピではなかったが、精神的にマンネリ感を打開したような気がした。

    作った方が安いし、自分で作ったご飯が一番口に合う、位にしか思ってなかった。
    作ってもらう方は愛情を感じているんだなあ。料理は愛情ということを少し忘れていた。

    人は楽な方に流れるし、今はかゆい所に手が届く商品が山ほどあるから自炊しなくても生きてはいける。
    でもそれは、何も考えずに生きている状態に近いんじゃないかなと思った。

    子供も大人も自分でごはんを作ることは大事だなあと思った。
    出されたものをただ食べるだけではなく、何を食べたいか考えることは食への興味につながる。
    食べたいものから、食べた方がいいもの、食べない方がいいものについて考えが広まる。
    何を入れるか、予算などの制限、段取りなどを考えることはとても頭を使う。
    手を使って作るとなかなか上手くいかなくて、普段ご飯を作ってくれている人に感謝の気持ちが生まれる。
    どうしたら上手くできるか工夫して、おいしいごはんやお弁当ができたら、幸せな記憶が残る。

  • 一生に食べる食事、頑張って9万回、100歳まで生きて10万回、限りある食事回数。料理にはすべて物語があり、思いがあり、命がある。そして、弁当には弁当そのものが持つ力、弁当力がある。弁当に込めた作り手の思いは、必ず食べ手に伝わる。親の思いは子に伝わり、妻の心は夫に通じる(^-^) 夫の気持ちは妻に届く(^-^) 人にはみんな、心に残るあたたかいお弁当の思い出があるんですね! 佐藤剛史 著「すごい弁当力!」、2009.8発行です。

  • たかが弁当、されど弁当。この本はすごい。感動した。まさか弁当でうるうるするとは思わなかった。食育とはこのことだ。親にご飯を作ってもらうことは、親の時間、親の命を食べることである。

    <目次>
    003 はじめに
    017 第1章 なぜ、いま「弁当力」なのか −健康、感謝、命の尊さを知る
    095 第2章 「弁当力」で人は変わる −アイデア力、イメージ力、段取り力も身につく
    129 第3章 人と人とを笑顔で結ぶ「弁当力」 −家庭、学校、職場が変わる
    163 第4章 日本を元気にする「弁当力」 −社会、国土、農業、自給率も変わる
    189 エピローグ/あなたは何を始めますか?
    201 おわりに/参考文献

    <メモ>
    第1章
    049 (産婦人科内田先生によると)性のトラブルを抱えた子どもたちの多くは、その家庭にあたたかい食卓がなかったという。
    051 お母さんの手作り弁当がカバンに入っていて、親を悲しませること絶対にできないでしょう。
    059 「弁当をつくる」竹下和男 元香川県滝宮小学校校長、現綾上中学校校長)

    第2章
    102 子どもは失敗する権利があると思っています。成長につながる失敗の機会持たせることは大人の責任です。
    127 (ニワトリの)解体していて分かりましたが、一羽のニワトリから取れる肉はほんの少しでした。ということは、今までたくさん食べていた肉は、たくさんの命をいただいていたことになります。僕の命を支えてくれていたニワトリに感謝します。肉を残すということは、命を大切にしないこととわかりました。

    第3章
    139 弁当箱に詰められたもう一つの命
    子どもを体内に宿してから、それが1年、十年、何十年と積み重ねられる。私たちはお母さんの命、食事を作ってくれた人の命を頂いて生きている。
    158 お客様が「これぐらいだろう」と想像したレベルを、少しでも上回ったサービスを提供することができれば、お客様に喜んでもらえると考えている。弁当の日メンバーはその「コツ」を知らないうちに学んでいると言えるのではないか。
    161 私はかっこいいマイ箸で、かっこよく食事する。かっこいい弁当箱で、かっこよく弁当を食べる。

    第4章
    170 ご飯に含まれる水は70%で、パンのそれは30%だ。
    180 2008年の「サラリーマンの小遣い調査」によれば、サラリーマンの昼食代が570円となったのだそうだ。2001年は710円だった。
    183 宮崎大学名誉教授藤原宏志氏「日本の米はやはり安すぎる。日本人一人あたりの米の消費量は200グラムであり、金額にすると60円にしかならない。缶ジュースの半分の値段で主食がまかなえるというのは異常である。」
    185 米の潜在生産力1400万トン、生産調整450万トン、小麦の輸入600万トン
    186 牛の資料自給率は26.2%、豚・鶏の資料自給率は9.7%しかない。
       1960年の国民一人一日当り供給熱量2291Kcal、米1106、畜産物85、油脂105、小麦251、砂糖157
       2002年の国民一人一日当り供給熱量2758Kcal、米612、畜産物400、油脂379、小麦321、砂糖210
    188 農水省の計算によれば、国民が毎日、ご飯をもう茶碗一杯(精米60g)食べれば、食料自給率は8%上がるのだそうだ。

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著者プロフィール

1973年大分県大分市生まれ、福岡県糸島市在住。現在、九州大学大学院農学研究院助教であり作家。農学博士。「食」や「生」をテーマとした年間の講演回数は100 回を超える。主な著書に、『ここ―食卓から始まる生教育―』(西日本新聞社)、『いのちをいただく』(西日本新聞社)、『すごい弁当力!』(五月書房)、『自炊男子』(現代書林)など。新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数。

「2014年 『みんなにありがとう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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