明日が世界の終わりでも (CROSS NOVELS)

著者 :
  • 笠倉出版社
3.69
  • (17)
  • (13)
  • (28)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 131
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773002614

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 病みを持つ攻め×それによって病んで堕ちていく受け
    喪失と後悔 贖罪 切ない。
    三編 他は表題作の攻めの親友おしゃれ美容師×冴えない教師の心の絆についてと、表題作の後日譚が絡んでる。どちらもハピエンぽくおさまるのが救い。

  • 新装版が出たばかりですが、旧版をずっと積んでいてこちらを読了。歪んでいて何処か狂気を孕んだJUNEを思わせる仄暗い展開。榎田さんはコメディもシリアスも両方大好きですが、こういう痛切ない作品を書ける数少ない作家さんだと思います。木原さんなんかはリアルな描写でガシガシ攻めてくる感じですが、榎田さんは美しい筆致でシクシク攻めるという感じでしょうか。それが後でじんわりと来て胸に染み入るのです。
    表題作は今の時代殆どお目にかかれない驚愕?のラストですが、不思議と希望があるので読後感は悪くないです。スピンオフでその後のトラウマを克服した二人が見れてよかった。そしてもう一組のカップルも、遊び人風のイケメン美容師×堅物教師という一見普通な二人ですが、榎田さんの心理描写が見事なのでかなり萌えさせてくれます。こちらは安心して読めて、表題作と合わせて一冊として良いバランスだと思います。
    新装版では更にその後の書き下ろしがあるそうなので、Largoと共に読んでみたいです。

  • 2CPの話が収録されてるお話です。
    1CP目は、恋人の選んできた人に抱かれるのを見ることがセックスの代替という恋愛関係から始まる話。
    2CP目は、ちゃらい美容師×自信の無い学校教師の、人との約束について考える話。
    物語の構成がすごくいいのでお勧め。

  • もうほんと救いようのないくらい暗い話でした。ずっと涙涙(;ω;)
    このとき何故か宇多田ヒカルの「final distance」を聞いて、2人に当てはめてたことを思い出します。
    「同じ気持ちじゃないならtell me
    無理はしない主義でも
    少しならしてみてもいいよ」
    「ひとつにはなれない
    I wanna be with you now」とか・・・泣けます。。
    最後まで読めば、少し救われた気がします。。

  • 【あらすじ】他の男に抱かれえる恋人を「見る」こと―それが、玲治が望に求めたセックスのやり方だった。毎回違う男に組みしかれて乱れる望を、ただ見つめるだけの玲治。自分では指一本触れない残酷な愛し方に傷つく望だったが、身体中に絡みつく熱を孕んだ玲治の視線は、どんな愛撫よりも望を蕩けさせた。快楽と哀しみに翻弄されながらも、望は玲治を愛することを止められない…。人生を変える運命の恋を描いた表題作他、二編(城下×悠一)を収録。

    痛さはあるけれど報われたので、いい気持ちで読了しました。
    手に入らないだろうと、詳細なあらすじが書かれたブログを読んだ後だったことで心構えができてたし。

    「待っている方の身にもなれ。明日世界が終わったらどうするんだ」

    城下の立場と状況だからこそ、丸ごとかっこよい決め台詞でした。

  • 大好きな榎田作品の中でもトップ3に入ります。

    非常にシリアスですが、読んで良かったと心から
    思える作品です。
    二つ目の「小さな約束」に関するお話も何度も
    読み返してしまうぐらい素晴らしい。

    これは是非一度読まれることをお勧めします。

  • こういう仄暗い作品が好きです。最後はしっとりとハッピーエンドなので読後感も良し。続きを読んでみたい作品です。『臆病者とはつまり、信じることのできない人間なのだろう』215P

  • これは・・・・・・素敵過ぎる・・・凄く感情が揺れました。

  • 私が読んだBL小説の中で、五指に入る暗い本。でも大好きです。本当はすっごい不幸せなんじゃないの?と思ってしまう内容なのに、読み終わった後になんだか幸せな話を読んだ様な気分になります。
    明日が世界の終わりだったら…なにしようかな。

  • 狂人向け。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

東京都出身。2000年、「魚住くん」シリーズ第1作となる『夏の塩』でデビュー。以降、多彩なテイストの魅力的なボーイズラブ作品を世に送り出している。代表作としては「交渉人」「漫画家」「Nez〔ネ〕」各シリーズなど多数。榎田ユウリ名義でも「宮廷神官物語」「カブキブ!」「妖き庵夜話」「死神」各シリーズなどを発表し、読者から熱い支持を得ている。

「2022年 『threesome』 で使われていた紹介文から引用しています。」

榎田尤利の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×