- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784773086058
作品紹介・あらすじ
大学生の真咲は、艶やかな笑みを浮かべ夜の街を歩く小悪魔。ある日入ったバーで、中学時代から想いを寄せていた貴尚に出逢う。思わせぶりな態度で彼を誘う真咲。貴尚が自分に興味を持つのはわかっていた。今の真咲は、彼の心に棲む「あの人」のコピーだから。本当の自分では絶対に好きになってはもらえない。貴尚に愛されるたびに悲鳴を上げる自分の心に真咲はそう言い聞かせた。しかし、仮初めの幸せも長くは続かない。「あの人」が帰ってきてしまったから…。
感想・レビュー・書評
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結構面白くてサクサク読めました。
先輩×後輩
中高一貫校で先輩だった貴尚にずっとあこがれていた真咲。しかし貴尚には碧という恋人がおり、自分を見てもらえることなどないとわかっていた。
卒業して、たまたま入ったバーでバーテンをしている貴尚と再会。一方的に慕っていた真咲のことなど知らない貴尚。一方、真咲はずっと碧のようになりたいと碧の真似をしていた。せっかく再会できたのだから少しでも貴尚に気に入られたいと身に着けた碧のしぐさを精一杯真似て、貴尚と接する。そして貴尚から付き合って欲しいといわれ・・・。
胸きゅんです。健気にも気に入られたいばっかりに前の男の真似をする真咲がもう・・・!!
アメリカに行ったはずの碧の帰国でまた一悶着ですが。本物が現れたら、偽者の自分なんか要らないんだ。なーんて、マイナス思考な真咲が女王様な碧の真似を必死にしてるとこがまたかわいいです。
しかし親友の忠明はかなりいいヤツだー。 -
碧さんと忠明君が気になる
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真咲の一途さがかわいくて萌えツボにヒットしました。振り向いてももらえなかったのに、中学の頃からずっと貴尚ひとすじの健気ちゃんです。
好きになってもらえるなんてありえないと思いながらも、彼の好みに少しでも近づこうとある人物そっくりにふるまうところが健気です。かと言って、それほど悲壮感はなくて、再会できたとかちらっとお喋りできたとかそんな些細なことで喜ぶ無邪気さが微笑ましい感じ。
常に自分を叱咤激励しながら、どうにかして貴尚と親しくなろうとする姿がとても可愛く思えます。
ほんとの自分を偽って…というか、背伸びして小悪魔ぶっている真咲なので、貴尚と親しくなるにつれてどんどんハードルが高くなってしまって焦ったりぐるぐるしちゃったりするんですよね。ハラハラさせられながらも面白かったです。Hに至るシーンでは忠明に迷惑かけまくりでとんでもなかったんだけど、可笑しくて面白くてすごく盛り上がりました!
貴尚に関しては、ずっと真咲視点で描かれているので憧れの君そのもののかっこよさしか伝わってこなかったところが、実はポイントでした。彼にも欠点弱点いろいろあったところに人間味がありました。もっとタラシかと思っていたので安堵しました。
気取ったり、かっこつけたりというのは、好きになってほしい相手には誰もがついやってしまう態度なんだなと。
いろいろ真咲に白状させた後、貴尚がもっとメロメロになっていたのがよかった。絶対バカップルになりそう。
「忠明の受難」もすんごく面白かった。忠明はロックオンされるとは確信していたけど、でもどうなるんでしょうか??女王様はいいかんじに魔性です。
こんな王道系スイートな話にのせられるわけないと決め込んでいたわりには、あっさりハマってしまいました。お気に入りです。小椋ムクセンセのイラストもぴったりですごくキュンキュンさせられてしまいました。 -
受くんの健気さがすごい。
攻さんが前カレに未練あるんじゃないの?な場面がちらちらあるけど、
それをすっぱり払拭する描写がないように思うので、それが少し残念かも。 -
可愛いお話でした。あらすじ買いなんですが、もうちょっと切なくてもいいかな?とは思いましたけれど、ちょっとコメディテイストも入って気に入った1冊です。貴尚にちょっと物足りなさを感じたんですが、真咲の本来のウジウジ感が程よくでていて良かったです。書き下ろしの忠明の受難が面白かった♪ まさに受難!!あの後襲い受に食われてしまって、これからさらなる受難が待っているんだろうな~と思うとワクワクしますね♪