アンダーソン短編集

  • 近代文芸社 (2001年5月20日発売)
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感想 : 3
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  • 本 ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773368079

感想・レビュー・書評

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  • 新潮社の『アンダスン短編集』と内容が重複していないところに、訳者の「もっとアンダーソンを読んでほしい」という心意気が(たぶん)現れていてよい。が、選り抜き版に入らなかった二軍が収録されているという可能性もある。これからアンダーソンを読むなら新潮社版の後のほうがよいと思う。

    しかし訳者が個人的に好みの短編を選んだ可能性も捨てきれず、そうだとしたら「激しくて混乱している」話がより抜かれているかも。今までに読んだアンダーソンに比べると、理解されることへの切望や孤独より、感情に圧倒されること、妄執の要素が強めで、スケッチのような話らしい話がないものが多かった気がする。

    好みだったのは「男の物語」「女王のように」。ある程度話の筋があり、典型的でなく、登場人物に個性がある。

  • 「森の中の死」が好き。美しく幻想的な森のシーンもいいが、ナレーターが一種の作家像となっており、作家についての物語としても読むのもおもしろい。他の短編ももちろん秀逸。まだ『ワインズバーグオハイオ』は読んでいないが、暇ができたらすぐ読みたい。

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著者プロフィール

1876年、オハイオ州キャムデン生まれ。高校を中退後、軍隊に入隊。その後さまざまな職を転々とし、1913年にシカゴに居を移し、執筆活動を始める。1919年、オハイオ州の小さな田舎町を舞台にした短編集『ワインズバーグ・オハイオ』を発表。E・ヘミングウェイ、J・スタインベック、R・カーヴァーなど、多くの作家に影響を与えている。1941年没。

「2018年 『トウモロコシの種蒔き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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