よくある学級のトラブル解決法

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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773502282

感想・レビュー・書評

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  •  本書は,書名通り最近の学級でよくあるトラブルに対する教師のつきあいかたの方法が書かれています。
     というとハウ・ツー本のようですが,そうではありません。子どもたちの問題は大変個性的でひとつひとつ違います。だから「不登校にはこれ」「親からの苦情にはこれ」といった解決策がすぐにあるわけではありません。
     が,そんな個性的な現象が次々と現れる現場にとって,本書が役に立つと思うのは,不登校やクレームやいじめなどが発生したときに寄って立つ教師の「それらの<問題>の捉え方」「姿勢」が的確に述べられているからです。
     本書のまとめ役である小原茂巳さんは「苦情に対して なぜありがとうなのか」と書いています。このタイトルを見ただけで,「これはちょっとちがうぞ?」と思いませんか。
     すべての悩む教師達に読んで欲しいです。お薦めです。 

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著者プロフィール

♦小原 茂巳(オバラ シゲミ)

1950年 宮城県生まれ。5人兄弟の末っ子。
1974年 中央大学理工学部卒業。
1975年 綾瀬中学校をふりだしに、東京都内の中学校で理科教師として勤務。
2001年 中学校教師のかたわら、明星大学で非常勤講師も兼務。
2010年 明星大学 教育学部 教育学科 特任准教授
2016年 明星大学 教育学部 教育学科 客員准教授
2017年 明星大学 教育学部 教育学科 常勤教授(~2021年3月退官予定)

 教師になったいきさつは、『未来の先生たちへ』(2007年、仮説社)所収の「情けないやつが〈先生〉になった」に詳しい。大学生のときに仮説実験授業を知り、「知識がなくても、子どもたちによろこんでもらえる授業ができそうだ」と感激。実際にやってみて予想以上の反応におどろき、以後、ひたすら科学の授業・仮説実験授業を続けてきた。「科学の授業はすべての子どもたちが歓迎する」ことを証明するよう、さまざまなケースについてのたのしい授業記録・論文を、主に月刊『たのしい授業』に発表し続けている。仮説実験授業研究会会員。2020年度より仮説実験授業研究会代表。

 〔著書〕単著に『未来の先生たちへ』(2007)、『いじめられるということ』(2014)、『たのしい教師入門』(1994)、『授業を楽しむ子どもたち』(1982)、共著に『板倉聖宣の考え方』(2018)、『あきらめの教育学』(2014)、『よくある学級のトラブル解決法』(2011)(以上、発行元はすべて仮説社)など。

「2021年 『〈たのしい授業〉のすすめ方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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