ビルマとミャンマーのあいだ―微笑みの国と軍事政権

著者 :
  • 凱風社
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本棚登録 : 30
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773632026

作品紹介・あらすじ

アジア「最後の秘境」は満面の笑みで旅行者をいざなう。笑顔のかげには人権抑圧の強権政治。辺境や僻地で日々苦闘する人々を温かな目で撮し取った「現代ビルマ」事情。

感想・レビュー・書評

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  • ビルマ人は二度まではゆるしてくれるということわざがある。3回目以降はダメ。
    スーチーさんのことは禁句らしいから、The lady、あのおばさんという言葉が使われる。
    仏教徒にとって戒律で殺生は禁じられているから、屠殺をしているのはイスラム教徒。
    親方軍隊の国営ホテルはアチコリにあるが、どれも酷いものらしい。
    日本が占領して撤退する時に財宝を土に埋めた、その目印としてパゴタを建てた。日本人はビルマ人がパゴダを掘り返さないということを知っていたから。
    今でも麻薬生産はいっこうに減る気配がない。そもそもイギリスが植民地時代に育てた。
    ビルマ全土で人口の1割を超えるインド人がかつて暮らしていたが多くは戻った。

  • 楽しそうにビルマ旅行を語る人を見て、これは行ってみなくちゃと決めたものの、ビルマについては、仏教、パゴタ、スーチーさん、軍事政権、とお決まりのイメージしか持っていなかった。でもこの本を読んで、「歩き方」の民族分布図にも、いまいちピンと来ていなかった「多民族国家ビルマ」の姿が生き生きと見えてきた。旅行記であり、現代ビルマの解説書であり、なおかつ、私のように何にも知らない読者でも、一気に面白く読めるありそうでない本。

    特に仏教国ビルマにおける、仏教と土着の信仰のかかわり、ムスリム、ヒンドゥー教徒、クリスチャンたちの暮らしは興味深い。

    巻末の「主要参考文献」も片っ端から漁ってみたくなる。

  • ビルマの人はこの本を見る限り とってもいい人ばっかりみたい。国民が我慢強いので いつまでも 軍事政権なのかも。

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著者プロフィール

ノンフィクションライター。1978年、早稲田大学第一文学部卒業。80年代より映像作家として、アジア文化、マイノリティ、教育問題などを中心にドキュメンタリーや報道番組をつくってきた。それらの経験をもとに、さまざまなジャンルのノンフィクションを手がけている。日本ペンクラブ会員。
著書に、『老いて男はアジアをめざす』『若者たち―夜間定時制高校から視えるニッポン』『集める人びと』(バジリコ)、『アジアの辺境に学ぶ幸福の質』(亜紀書房)、『教育の豊かさ 学校のチカラ』(岩波書店)など。


「2016年 『自死 現場から見える日本の風景』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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