娘と話す 宗教ってなに?

制作 : Roger‐Pol Droit  藤田 真利子 
  • 現代企画室
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本棚登録 : 29
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (118ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773802061

作品紹介・あらすじ

時に人の心に安心をもたらし、時には人びとの間に争いごとを生み出す宗教。本当はもっと面白く、人間の本質と関わる宗教の意義をわかりやすく論じる。

感想・レビュー・書評

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  • 父親が娘に宗教とは何か伝えるという対談形式で書いた宗教についての本。ページ数は少ないが宗教について大事なことがまとめられている。哲学的だが読みやすい。

  •  どんな宗教にもどんな思想にも肩入れせず中立的な立場で語る、というスタンスが既に苦しい。
     「この説明こそが完全に中立であり正しいのです」みたいなことを地の文で主張すること、それ自体が、フェアじゃない。
     むしろ「パパは不可知論寄りで、絶対政教分離支持だよ」みたいに自分の立場をはっきりさせておいた方が、読者も「不可知論寄りの、多分中流階級の今の中年フランス人男ができるだけ客観的に宗教を説明しようとするとこうなるんだな」って距離を置いて見ることができるから。
     政教分離が絶対善で、宗教国家は絶対間違ってる、みたいな口ぶりだけど、善悪じゃなくて「好き嫌い」くらいで言っとけよって思う。

     いろいろ突っ込みどころ(訳文がぎこちない点も含めて)も多いけど、特に、ざっと教義を案内するって言っておきながら三位一体に触れていないのは何事か・・・。びっくりするわ。
     キリスト教がイスラム・ユダヤと相容れないポイントとして「神の子」の存在だけを強調してるから、ちょっと筆者がユニテリアンみたい。その時点で中立じゃない。
     あと、教会がこれらの点で堕落した→プロテスタントが生まれました。って説明で終わってるから、まるでカトリックを否定してるみたいだ。
     全体的に「文明や宗教は歴史が進むにしたがって、より高度になってきた(=古いものは未熟で劣っている)」的な雰囲気がただよってて、正直、文化史の語り口としては前時代的。

     本ッ気で世界の諸宗教の概要や歴史を全然知らなくて、新たに知ろうと思って、かつ出来るだけ簡単な本でさっさとすませたい、って人は読んでも良いかもしれないけど、いろいろ足りない部分があって、語り手の立場も完全な中立ではない、ってことを意識しておくべき。
     それでも、この1冊で宗教を概観した気になるのは暴論すぎるけど。

    「自分が中立だと思ってるフランス人が宗教をどう説明するか」を観察するという視点でなら楽しめるかもしれないけど、それだったら語り手のバックグラウンドも説明しておいてほしかったな。(両親や家族の信仰とか、どんな教育を受けて何して大人になったかとか)

  •  13歳の娘に、父親が宗教を語る本。言葉の意味から、主だった宗教の成り立ち、共通点、相違点…宗教を知るにはもってこいの一冊。<br>
     あくまでも客観的な視点が好印象。
    <br><br>
     世界はなんのためにあるのか?人間はなんのために存在しているのか?男と女がいるのはどうしてなのか?人間はどう生きるべきか?どんな規則に従って?どんな目的で?死んだあとはどうなるのか?悪はどこから来るのか?なぜ悪意と不正が存在するのか?<br>
     宗教はこうした質問に答えを出してくれる。というか、答えを出すと主張していることが多い。(中略)人間のいちばん大きな不安、人間のいちばん大きな希望は宗教の中に表現されてきたんだ。

  • ¥105

  • キリスト教、仏教、イスラム教・・・・・・などの共通点や違いについて。語り口調で、どれかに偏ることなく書いてあったのでわかりやすかった。
    宗教は必要か?という部分が一番好き。数ヶ月前に自分が抱いた疑問だし、そのときはそれについてスンナリ入る本が見つからなかった。これなら、と思う。
    まずは一般的なことを知らないとなぁと思った。知らないことがたくさんあった。

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