あなたのひとり旅 (末盛千枝子ブックス)

制作 : Marilyn Brooke Goffstein  谷川 俊太郎 
  • 現代企画室
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本棚登録 : 46
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773812022

作品紹介・あらすじ

二人には何年も何年も幸せなときが続き、

楽しい思い出もたくさんありました。

でも、いまついに一人が旅立ち、

もう一人が残されるときが来たのです。

言葉と絵が、後に残る者の悲しみと寂しさを余すところなく描いて、

それでもなお、愛は死によっても失われることはなく、

この世での寂しさはいっときのものと伝えています。





ゴフスタインはずっと真実の愛とは何かを絵本で表現したいと考えていました。初めてジョン・ハートフォードの歌う"Your Lone Journey" を聞いたとき、自分の考えてきた愛とか結婚とは、これだと思ったといいます。そして、ローザ・リーとドク・ワトソンの歌う元歌を何回も何回も聞き、数年たって、やっとこの絵を描けたのです。ゴフスタインにとって25 冊目となる本書は、他人の文章に絵を付けた初めての本です。



日本では、『ピアノ調律師』から7 年ぶりに翻訳出版されるゴフスタインの絵本。翻訳は、長年ゴフスタインの翻訳を手がけてこられた谷川俊太郎氏です。現代企画室の新シリーズ「末盛千枝子ブックス」の第1 作です。



[末盛千枝子ブックスについて]

すえもりブックスを主宰し、国際児童図書評議会(IBBY)の国際理事としても活躍した名編集者・末盛千枝子さんによる『人生に大切なことはすべて絵本から教わった』を、現代企画室は2010 年に出版しました。この度、現代企画室の新シリーズとして「末盛千枝子ブックス」をスタートさせることとなりました。末盛さんが新しく企画・編集する絵本や著作の他、末盛さんがかつて手がけたゴフスタインをはじめとする名作も復刊させていきたいと思っております。



「あるべき形におさまる」ことが私の理想です。だから、「末盛千枝子ブックス」が現代企画室のシリーズとして出ることが、私はとても嬉しいのです。

これこそ、「あるべき形におさまる」です。———M.B. ゴフスタイン

感想・レビュー・書評

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  • ローザ・リー&ドク・ワトソンの歌「your Lone Journey」による文に画家のゴフスタインが絵をつけたのが本書。
    ゴフスタインはずっと真実の愛とは何かを絵本で表現したいと考えていたそうです。

    優しいふんわりした色彩で描かれています。
    登場人物には顔があるけれど目鼻口などのパーツがないので表情は想像するしかありません。
    ある人は自分と重ねて、またある人は誰かを思い浮かべながら読むんでしょうね。
    私はやはり自分達夫婦の将来を考えながら読みました。

    「私の心はずたずた」という言葉が何度も出てきます。
    後に残されたものの悲しみが痛いほど伝わってきました。
    もう会えなくなってしまったけれど、思い出は残っている。
    そして、そこまで愛した人がいたというのは幸せなことじゃないかとも感じました。

    曲を視聴しながらこの絵本を読んでみましたが、より一層世界観を感じられるような気がしました。

  • 谷川俊太郎さん訳
    ゴフスタインの柔らかな絵と。
    大切なあなたを失った悲しみが切々と伝わってくる。
    けれど、そこに流れる希望。
    大切な絆。
    一緒に生きられた喜び。
    そして、また必ず同じ時を過ごすだろうという希望が。
    こんなふうに寄り添って生きることが出来れば、どんなにか嬉しいだろう?

  • この作品は、ローザ・リー&ドク・ワトソンの歌『Your Lone Journey』の歌詞を、アメリカの絵本作家・ゴフスタインが絵で表現したものです。
    長年連れ添ってきた夫婦の一人があの世に旅立てば、否応なしに、もう一人が残されることになる。そうした残された者の悲しみや不安、寂しさといった感情をクレヨン(?)で上手に描き上げています。

    谷川俊太郎さんの訳『これからの日々はからっぽ 夜は長い』がせつない。
    歌を聞いてみると『私の心はずたずた』は訳し過ぎかなという印象。
    二人でいる今が大切なのだと気づかせてくれる一冊。

  • かなしい。さみしい。せつない。
    あたたかな絵。

  • 短い言葉にぐっとくる。切ないけれどすごく優しい。
    2013/09/16

  • ゴフスタインが他人の文章に絵を付けた初めての本。元の詩は、昨年亡くなったドク・ワトソンという盲目の歌手と、その半年後に亡くなったローザ・リーの歌うYour Lone Journey。
    こんな短い、素朴な詩。谷川俊太郎の訳よりも、この絵本を開く方には是非、おじいちゃんの歌を聴いて欲しいな。
    ドクもローザも、早逝した息子さんと一緒のお墓に入っているそうです。家族がひとりずつ旅立って行く。静かな悲嘆の絵本。

  • 久しぶりにゴフスタインを探してみたら

    歌詞なんだね

    ちょっと特別な思い入れなのです

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プロフィール

1940 年、アメリカ、ミネソタ州セントポール生まれ、ニューヨーク在住。大学で美術と小説、詩作を学ぶ。卒業後ニューヨークに移り画家として活動。その後、絵本の制作を始め、子どもたちや若い人に向けて、友情、自然、家族、仕事などをテーマに魅力的な作品を数多く発表。主な作品に、『ブルッキーのひつじ』、『作家』、『画家』、『生きとし生けるもの』、『わたしの船長さん』、『ゴールディのお人形』、『ピアノ調律師』、『おばあちゃんのはこぶね』、『ふたりの雪だるま』、『あなたのひとり旅』などがある。

M.B.ゴフスタインの作品

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