ピアノ調律師 (末盛千枝子ブックス)

制作 : M.B. Goffstein  末盛 千枝子 
  • 現代企画室
4.23
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本棚登録 : 119
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (67ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773812176

作品紹介・あらすじ

人生で自分の好きなことを仕事にする以上に、幸せなことがあるかい?

鍵盤をひとつずつ叩いて、まるで聴診器を当てるように、悪いところはないか、聞いてあげているのです。女の子はそれを仕事にしようと思いました。

デビー・ワインストックは、活発でがんばり屋さんの女の子です。彼女にとって、ピアノを調律する音は、もうそれだけで、他のどんな音楽よりも最高に美しい音でした。
デビーのおじいさんのルーベン・ワインストックは世界一のピアノ調律師です。仕事に厳しく、そしてデビーをとても愛している、素晴らしい人です。デビーはそんなおじいさんのような調律師になる決心をしました。

末盛千枝子さんより
尊敬する新聞記者が病床にあって、この本を受け取ったときの手紙の一節が、強く印象に残っています。「『人生で自分の好きなことを仕事にする以上に幸せなことはあるかい?』 このメッセージ、確かに受け取りました。」

末盛千枝子ブックスについて
すえもりブックスを主宰し、国際児童図書評議会(IBBY)の国際理事としても活躍した名編集者・末盛千枝子さん。「末盛千枝子ブックス」では、末盛さんが新しく企画・編集する絵本や著作を刊行するほか、末盛さんがかつて手がけた名作の復刊にも取り組んでいきます。本書は復刊第一作目です。

「末盛千枝子ブックス」ホームページにて復刊リクエストを受け付けています。
www.jca.apc.org/gendai/contents/suemorichiekobooks/index.html

感想・レビュー・書評

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  • そう言えばピアノ調律師という仕事に憧れたことがあったなぁ。
    使用する工具箱だけでも何とか持ちたくて、傍にくっついて離れなかった。
    私はワクワクして仕事ぶりを見ていたけど、今思えばずいぶん邪魔だったことだろう。

    この本の一番最後にも、調律に使用する工具がイラストで登場する。
    本文の中にも調律の過程がテキストで登場して、見たことのない人にも分かりやすい。
    華やかに見える演奏は、実はこのような重要な仕事が支えているからだと知ることが出来る。

    主人公は世界一のピアノ調律師・ルーベン・ワインストック氏と、その孫デビー。
    デビーは両親亡き後、おじいさんと暮らして2年。
    ピアノ調律の仕事を見て育ち、調律師になりたいと心底憧れるようになる。
    かたやおじいさんは、デビーをピアニストにしたいと望んでいるが。。

    お話のはじめと最後の部分にあらわれるふたりの暮らしの光景がとても素敵だ。
    お互いのさりげない愛情が手に取るように描かれていて、胸がじーんとしてくる。
    ワインストックさんは、仕事への情熱のかけ方と、デビーへの愛情がイコールだったのね。
    だから、デビーは「おじいさんのようになりたいから」と調律師を目指しているのね。
    時に無茶をするデビーでも、その本心は「おじいさんのようになりたいから」だもの。
    無邪気な子供の願いを周りの大人が受け入れ応援していく過程が温かい。

    お話の中では、おじいさんが専任している有名なピアニストも登場して、デビーに仕事へのモチベーションを高める役目を担っている。
    『人はそれぞれ、自分は本当は何をしたいかということを、よく考えるべきだと思うよ』
    『人生で自分の好きなことを仕事にできる以上に幸せなことがあるかい?』

    ゴフスタインの本はこれで2冊目だが、どちらも読み手の「こうなってほしい」という願いどおりに展開していく。そして、嫌な人間は登場しない。
    素直で静かな文章でウィットが効いてるわけでもなく、展開の面白さとも無縁だ。
    「発見」はないが「確認」があり、そしてその「確認」がなんと温かいことだろう。

    高学年からじっくり読むのに適しているかも。もちろん大人にもおすすめ。
    デビーはきっと、良い調律師になっていくだろう。
     

  • ゴフスタインさん追っかけ中。深く心を揺さぶられた一冊でした。両親を亡くしたデビーと暮らす祖父のルーベンはピアノ調律師。孫娘をピアニストにしたいと考えています。丁寧な暮らしぶりと実直な仕事ぶりが、彼の人となりを表しているよう。周りに多くの人が集まるのは人望。祖父の仕事を心から尊敬し、自分も調律師になると決めているデビー。一流ピアニスト・リップさんも絡んで、大団円のラスト。絵は多くないのですが、1つの職業を通して人間模様を描くゴフスタインさんの作品は素晴らしいです。タイトルが英語も日本語訳も秀逸。オススメ。

  • 祝復刊!

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    「人生で自分の好きなことを仕事にする以上に、幸せなことがあるかい?
    鍵盤をひとつずつ叩いて、まるで聴診器を当てるように、悪いところはないか、聞いてあげているのです。女の子はそれを仕事にしようと思いました。
    デビー・ワインストックは、活発でがんばり屋さんの女の子です。彼女にとって、ピアノを調律する音は、もうそれだけで、他のどんな音楽よりも最高に美しい音でした。
    デビーのおじいさんのルーベン・ワインストックは世界一のピアノ調律師です。仕事に厳しく、そしてデビーをとても愛している、素晴らしい人です。デビーはそんなおじいさんのような調律師になる決心をしました。
    末盛千枝子さんより
    尊敬する新聞記者が病床にあって、この本を受け取ったときの手紙の一節が、強く印象に残っています。「『人生で自分の好きなことを仕事にする以上に幸せなことはあるかい?』 このメッセージ、確かに受け取りました。」」
    末盛千枝子ブックス
    http://www.jca.apc.org/gendai/contents/suemorichiekobooks/index.html

  • 人生で自分の好きなことを仕事にできる以上に幸せなことがあるかい?

  •  ピアノ調律師のワインストック氏は、小さな孫娘のデビーにピアニストに なってもらいたいと考えている。けれどもデビーは大好きなおじいさんのような、世界一の調律師になりたいと思っていた。 そんなある日、世界的ピアニストがワインストックの町でコンサートを 行うことになる。
    仕事への誇りや、家族に対する期待や愛情や尊敬、大人の子どもに対する 理解など、優しさにあふれた一冊。ピアノの調律は様々な道具を使う。赤いフェルトを色々と引っ張り出したり、 音がぴたっと合っていく様をみて、子どもの頃はすごくわくわくした。そんな思い出とともに読んだ。

  • デビーはおじいちゃんの事が大好きだし、ピアノを調律しているカッコいいおじいちゃんを見てピアノ調律師に憧れを持ったんだね
    好きなことを仕事にするっていいな

  • 祖父。孫。ピアノ。将来。
    シンプルな絵だなぁ。

  • 孫とおじいさんとのフフフフフーンの朝のやりとりが可愛くて、癒されました。
    デビーは、おじいさんの働いているところをちゃんと見ていて、いつか自分もおじいさんのように腕のいい調律師になりたいんだ。そうなるんだ。と小さいながらにも分かっています。
    大人はあれこれ色々な心配をしたりするけど、子供はいつだってその時、その瞬間を生きていて、本能から自分にとって大切なことは何かを知っている偉大な先生ですね。登場するピアニストも子供心を忘れていない、おちゃめな人柄でいいなぁと思いました。
    ゴフスタインの絵本に出てくる人物たちは、まっすぐで、愛があって、ちょっぴりのユーモアも忘れない。読み終わった時にいつも、あぁ好きだなぁと心があたたかくなります。

  • 好きなことにまっすぐな瞳が素敵。

  • 両親亡き後、おじいちゃんの元でげんきに育ってますね〜なりたい、好きな仕事が早くに見つかって良かっだですね

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著者プロフィール

1940 年、アメリカ、ミネソタ州セントポール生まれ、ニューヨーク在住。大学で美術と小説、詩作を学ぶ。卒業後ニューヨークに移り画家として活動。その後、絵本の制作を始め、子どもたちや若い人に向けて、友情、自然、家族、仕事などをテーマに魅力的な作品を数多く発表。主な作品に、『ブルッキーのひつじ』、『作家』、『画家』、『生きとし生けるもの』、『わたしの船長さん』、『ゴールディのお人形』、『ピアノ調律師』、『おばあちゃんのはこぶね』、『ふたりの雪だるま』、『あなたのひとり旅』などがある。

「2013年 『ゴールディーのお人形』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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