少女は本を読んで大人になる

制作 : クラブヒルサイド  スティルウォーター 
  • 現代企画室
3.64
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本棚登録 : 107
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773815023

作品紹介・あらすじ

作家、女優、研究者、ディレクター……。さまざまに人生を切りひらいてきた10人の女性と共に読んだ、少女が大人になる過程で読んでほしい10冊の古典的名作。

人は本を読んで未知の世界を知る。
自我の芽生え、愛するということ、女と男の関係、女が仕事をもつということ、社会の不条理……。新しい経験への扉を開く、かつて読んだ本、読みそこなってしまった本、いつかは読みたい本。
多彩な10 人の女性たちをゲストに迎え、好評を博したクラブヒルサイドの読書会シリーズが1 冊の本になりました。装画は、ゲストの一人である、コミュニケーションディレクターの森本千絵さんによるもの。「赤毛のアン」をイメージして描かれた一人の少女の姿が、本書のテーマに重なります。毎回の読書会で供された、作品にちなんだオリジナルサンドウィッチのレシピも掲載。豪華な一冊となっています。

--本書で取り上げた本10 冊--
アンネ・フランク『アンネの日記』 小林エリカ(マンガ家、作家)
L.M. モンゴメリ『赤毛のアン』 森本千絵(コミュニケーションディレクター)
フランソワーズ・サガン『悲しみよ こんにちは』 阿川佐和子(作家、エッセイスト)
エミリー・ブロンテ『嵐が丘』 鴻巣友季子(翻訳家)
尾崎翠『第七官界彷徨』 角田光代(小説家)
林芙美子『放浪記』 湯山玲子(著述家、ディレクター)
高村光太郎『智恵子抄』 末盛千枝子(編集者)
エーヴ・キュリー『キュリー夫人』 中村桂子(生命誌研究者)
石牟礼道子『苦海浄土』 竹下景子(俳優)
伊丹十三『女たちよ』 平松洋子(エッセイスト)

感想・レビュー・書評

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  • 初めて書店の棚で見かけたとき、「何だろうこの本、猛烈に読みたい!」と思った。代官山のクラブヒルサイドで行われた、「少女は本を読んで大人になる」というサンドウィッチ付読書会。各界で活躍する10人の女性が古典的名作を持ち寄り、1年に渡って開催されたセミナーらしい。何て素敵な催し!
    漫画家の小林エリカ(アンネの日記)、翻訳家の鴻巣友季子(嵐が丘)、作家の角田光代(第七官界彷徨)、生命誌研究者の中村桂子(キュリー夫人)etc…。本の内容に自らの経験を重ねつつの語りは、まるで自分が読書会の場にいるようで、一気に引き込まれた。そして、本の内容に合わせて作られたサンドウィッチもレシピが載せられており、それがまたどれもすごくおいしそうで!本当に、読書会の参加者が羨ましい!!たとえば、「智恵子抄」のレモン哀歌からインスピレーションを得たというたまごのサンドィッチ。レモンの黄=たまごの黄身。そこに削ったレモンの皮でとびちるような香りを添えて。どうです、想像するだけでたまんないですよ。
    どの章も、「読んでよかった」と思えるほど印象深く、更に深く作品世界を味わってみたいと思えるものばかりだったが、一番ずしっときたのは、女優の竹下景子さんが紹介した「苦海浄土」だ。水俣病について、自分なりに改めて考えてみたいと強く思わされた。
    甘目のタイトルは「少女が大人になる過程で読んでほしい」ということだけど、思っている以上に深く重く、生き方について見つめ直したくなる一冊。少女のみならず、大人にも是非読んで頂きたい。大人だからこそ響くツボがあります。

  • ありきたりな書評じゃなく、読書会の雰囲気が漂うとても素敵な一冊です。まずもう題名が素敵です。詩だ…

    そして、それぞれの方が題材にしている本に対する切り込み方が違うのが飽きなくて良いのです。
    だらだらと書評を…,というのではなく、自分と対比させて語っていく人、自分の過去とリンクさせる人、これを機会にその本と向き合おうとする人、など。

    こういう読書会に参加したいなぁ、と夢を見させてくれる。
    いい読書時間を過ごせたことが嬉しい。

  • めっちゃ面白かった!めっちゃよかった!!
    多彩な10 人の女性たちをゲストに迎えた読書会の記録。
    10冊の本全部読みたくなる!サンドウィッチも食べたくなる!!www

  • 少女であったあの頃にどんな本を読んでいればわたしはまた違う感性を持った大人になっていたのだろう。本は大人になってから読み始めた。子どもの頃は本嫌いであまり読まなかった記憶しかない。宮沢賢治や夏目漱石の小さな古くささが読みづらく、読み進めることができなかった。
    この本はあらゆる方面で活躍する著名人が少女から大人になる頃に読んだ本について物語っている。人の過去の記憶の中の読書録もなかなか面白い。

  • 本の本

  • 浅草の大好きな本屋で購入。
    聞いたこともない作家や作品の名前を知ることができた。
    読書から遠ざかっている生活だけれども、改めて読書っていいよなあと感じた。
    知らない世界の面白さ、楽しみを教えてもらえた。

  • 世界的に有名ないくつかの本の紹介をしている、いわゆる書評本だが、それぞれの作家の生活歴や心情から出てくる、作家の立場を見据えた書評になっている。
    実在する人物と作家の関係が書いてあり、知らなかった親子関係を知るところもあった。
    しかし、書評としては深みが薄い気がする。

  • オリガ・モリソヴナの反語法、苦海浄土などを知ることができた。

  • 10人の女性たちによる本のセレクション。日本の作品もあれば、外国の作品もある。10作品中、女性によって書かれたものが8作品。いわゆる「定番」と言われるような作品もあれば、個性的なセレクトもあるが、どちらにしても選者の思い入れが込められたセレクションになっている。作品紹介は、選者たちの個人的な思い出に彩られていて、読者は作品の世界へと誘われつつ、執筆者たちの心の内がわにも入り込んでゆくような感じ。

    各作品にはサンドウィッチのレシピがついている。なぜサンドウィッチ?と思ったら、本作は、 東京、代官山のクラブヒルサイドにて、一年間にわたって開催されたセミナーシリーズの記録をまとめたものとのことで、セミナーでは実際にサンドウィッチが振舞われたのだそう。「読書をしながら片手で召し上がってほしい」との考えから始まったのだそうで、たしかに、サンドウィッチは本を読みながら気軽に食べることができる便利な食べ物。「パンとパンの間に具材を挟む形状が、本の形と似ている」ことも、メニューがサンドウィッチに決定したポイントのひとつなのだとか。『赤毛のアン』にはプルーンとクリームチーズのサンドウィッチ、『悲しみよ こんにちは』には豚肉のリエットと人参ラペのサンドウィッチ、『放浪記』には手亡豆あんこのこっぺぱんサンドなど、本にインスピレーションをうけて練られたオリジナルレシピは、どれも想像しただけで美味しそう。次の休みにはサンドウィッチを作って、それを摘みながら読書しよう。そうして一日中とっぷり本の世界に浸ろう。

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