粟津潔 デザインになにができるか

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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773820027

作品紹介・あらすじ

この困難な時代に、粟津潔のデザインはなにを語りかけるのか



本書は、2019年5月から9月に金沢21世紀美術館で開催された「粟津潔 デザインになにができるか」展の記録集であり、粟津潔の主要な仕事を網羅した作品集でもある。

戦後日本の復興期に活躍し、社会をたくましく生きる人たちへまなざしを向けてデザインを発信し続けた粟津潔の作品は、大きな事件や災害、日常風景が大きく変わってしまった現在の状況を生きる今の世代になにを伝えてくれるのか。

作品とともに、粟津潔のテキストや対談、批評なども掲載。



[目次]

粟津潔「見ることの意」

1 社会を変える

粟津潔「〈document1961ヒロシマ・ナガサキ〉以降」

2デザインになにができるか

粟津潔「デザインの体制と反体制」

3 複製のアウラ

粟津潔「資料・デザイン0年 理改めグラフィズム」

4デザインを生み出す場

粟津潔「劇的なるもの」「エコール・ド・シモオチアイ」

5環境デザインへ

粟津潔「デザインと環境」「illustrationの劇画化」「因果説話すてたろう」

6 すてたろう元年

民衆の遺恨・秩父前衛派・韓国民衆版画

針生一郎「民衆的イコンの語りベ¬—粟津潔」

粟津潔「バラ・バラ・バラ exposé—俺たちに明日はない」

7最終章

谷川俊太郎+粟津潔「デザインになにができるか」

粟津潔「死とドラマのデザイン」

8ドキュメント

「粟津潔デザインになにができるか」

笹久保伸+椹木野衣「秩父前衛派トーク」

梁説+古川美佳「韓国民衆版画に魅せられて—梁民基と粟津潔かが見たもの、描いた世界」粟津ケン「粟津潔、未来へ KIYOSHI AWAZU INTO THE FUTURE」

軸原ヨウスケ「ぼくと粟津潔」

高橋律子「粟津潔の原水協の仕事」

粟津潔年譜

感想・レビュー・書評

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    デザインの世界は、個人の力のみによって創られるものではなく、多くの他者の参加によって出来上がる。
    個と個の優れた能力や決断力が集まることで成立するが、個人の思考が支えになることも明らか。
    個と集団、集団と個という関係が、常時関わって、すべての創造行為が可能になる。

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著者プロフィール

1929年、東京都目黒区生まれ。絵画・デザインを独自に学ぶ。1955年、《海を返せ》で日宣美賞受賞。その後、トータルなデザイナー、あるいは美術家として、建築、文学、都市設計、博覧会設計、映画制作などを行う。2500点以上の作品群は、現在、金沢21世紀美術館のコレクションとなっている。2009年に死去。著書に『ガウディ讃歌』『不思議を眼玉に入れて』『粟津潔 マクリヒロゲル』(以上、現代企画室発行)など。2014年9月から、金沢21世紀美術館にてコレクション展「粟津潔 美術が野を走る」を開催。

「2014年 『すてたろう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

粟津潔の作品

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