くもり空 (ラテンアメリカ文学選集 3)

著者 : オクタビオ・パス 井上義一 飯島みどり

• 現代企画室 (1991年9月1日発売)

作品紹介・あらすじ

柔軟な思考、鋭い直感、勁い倫理を支えに、現代の人類が直面する社会・政治・歴史の問題の核心に迫る評論集。アメリカ民主主義の本質、ソ連の官僚支配などを論ずる。

感想・レビュー・書評

[yuichiさんの感想 · 2010年8月15日]

大学図書館にあり。

八十年代はじめにすでにソヴィエト連邦の崩壊を予言していた政治論やアメリカ合衆国とメキシコおよび中南米諸国との政治、思想、文化、国民性などの相違点を、歴史的背景から説き起こした論文などが収められている。
メキシコ革命からソヴィエトの社会主義体制の誕生、スペイン市民戦争、第一次大戦、第二次大戦を経て冷戦時代にいたる激動の時代を生き抜いた詩人の政治、歴史、文化に対する透徹した視線がうかがえる作品として注目される。－『二重の炎』解説より

[llamasさんの感想 · 2017年3月11日]

最も強固で、酷烈で、根強い政治情熱は、ナショナリズムと宗教。西欧社会と第三世界。

[うさこさんの感想 · 2010年12月15日]

再読