誰がパロミノ・モレーロを殺したか (ラテンアメリカ文学選集 6)

  • 現代企画室
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773892116

感想・レビュー・書評

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  • 初リョサ。ミステリー仕立てだが純文学風でもあり、風刺的でもある。なかなか読ませる作品。「緑の家」位は読んでおかないといけないか。
    この「ラテンアメリカ文学選集」、揃えたいけど薄い割に値段が高い。

  • ¿Quién mató a Palomino Molero?  Vargas Llosa

    明るいミステリ仕立てながら、見えない誰か(お偉方)からの圧力を描いてます。エベリオ・ロセーロの「顔のない軍隊」ほど直接的ではないですが、最後のオチまであって楽しめました。

    あらすじとしては、惨い姿で放置された死体を発見した主人公の若い警官が、男前の上司と一緒に捜査に乗り出す。少しづつ手がかりが見つかっていく中で、軍隊という大きな組織がバックにあるんじゃ解決のしようがないんじゃないか・・・と匂ってきます。

    混血度(生まれ)×職業・階級の絡まりあった人間同士の関係とその結果の不幸が話の筋にあるわけですが、主人公たちの明るさがエンタメ作品にしてくれてます。★★★★

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