SE の教科書 ~成功するSEの考え方、仕事の進め方 (技評SE新書001)
- 技術評論社 (2006年1月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774126524
感想・レビュー・書評
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本書は、業務システム開発において大切な考え方・手法を紹介したものである。
著者によれば、SEにとって最も大切なことが
・徹底したコミュニケーション
・マネジメントの重要性
・徹底、確実、ツメの大切さ
である。特に、前者について中心に述べられている。
SEの仕事は、伝言ゲームであると言われている。伝言ゲームをいかに成功させるか。そのためには、相手が考えていることを”全て”汲み取り、自らの考えを”確実に”相手に伝え、「当然わかっているだろう」ということを”必ず”確認する。特に、これは受注者とプロジェクトマネジャの間において言えることかもしれない。
また、プロジェクトマネジャとSE間、もしくはSEとプログラマー間でのやりとりの秘訣は、Win-Win思考と相手の立場から考えることではないかと感じた。
他にも、本書から学んだことは
・無理はしないこと(自らも、自らの部下も、顧客も)。無理な場合はしっかり伝えること。
・相手には伝わらないという前提でコミュニケーションすること。
・確実に伝わる手段を考えること(定義書の見る位置、画像の利用、具体的イメージの共有)
・最下位のプログラマーが働きやすい環境を作れば、全体が成功する。
・最初から完璧を目指すこと(仕様変更やバグ取り作業ゼロを目標に)
・慣習や社風にとらわれることなく、最適な手段を常に考えること。
・実務システムは、顧客側の現在の業務内容を肌で感じること(実際に2,3日働く)
・丁寧さ、確実さ、徹底さを実現しつつも、笑顔を忘れないこと
・会議における、プロジェクタの効果的利用法と、いちいち声に出して確認すること。
・了承をとりながら議事録をその時その時に完成させていくこと。
・小さなことを見逃さない、見過ごさない。
・インタフェース部分など、最後の小さなツメで顧客の満足度が大きく変動する。
・良い加減にしない、徹底的な話し合いと確認の重要性。
・最初が肝心である。さらに、最終までのイメージをきちんと持ち、共有すること。
・2次以上の情報は信じないこと。自ら確認し実感すること。
・小さな小さなモジュール選択、新たな仕様選択の際も、必ず顧客と確認すること。
・伝わらないときは、自らが悪いということ。また、プロジェクトが失敗した場合は、どこかで自らの責任が必ずあるということ。
・これは大丈夫と、安易に判断しないこと。
・顧客、プロジェクト全体を意識しすぎて、自らを見失わないこと。自らも大切にすること。
・自ら、相手が知っていることと知らないことを区別することがとても大切である。
・ルールは変えられるということ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もうすこし具体例など入れるべき きっと実践力があるのだろうけど この内容では机上論で終わっていて残念