オブジェクト指向プログラマが次に読む本 -Scalaで学ぶ関数脳入門
- 技術評論社 (2010年11月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774144368
感想・レビュー・書評
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関数脳と書いてあるので、関数型言語の概念をScalaで説明するのを期待していたが、内容的にはScalaの言語機能の説明が大半だったので、期待した内容とは、ちょっと違った。
ただ、Scalaを知らない人が、Scalaってどんな言語なのかを知る上では、非常に役に立つと思う。Scalaはいわゆるコップ本とかあるが、あれから入るときついと思うので(自分がきつかった・・・)、Scalaの入門書として、本書から入って、次にコップ本などの本格的なScala本を読むのがいいと思う。
そういう意味での、入門書的な位置づけとしては、良い本だと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Scala と Javaとの比較で説明されていて、わかり易かったです。
関数型というより Scala の説明がメインでした。
Scala を学ぶにあたり最初に読む入門書としては良い本だと思います。 -
関数プログラミングとはどういう物なのか、非常に明晰に解説されている。Scala自体の解説は一部説明不足な感じ。大崎
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Scala を使って関数型プログラミングを説明する書籍。 拙者は関数型プログラミングに関しては初心者なので、どこからが関数型言語に一般的に言えることで、どこからが Scala に特化した事項なのかイマイチ判別ができないけど、ある程度オブジェクト指向言語を習得した人が関数型プログラミングがどういったものなのか知るにはいい書籍ではないでしょうか。
Scala 自体の説明は「必要最小限」という以上には載せてある印象だけど、ガッツリ使うほどには詳細は書かれていない感じ。
後半の応用技術の部分は、並行プログラミングに関しては『Java 並行処理プログラミング』の、また DSL に関しては『実践プログラミング DSL』の、Scala に特化したまとめ的な内容とも言える。 -
「『Scalaスケーラブルプログラミング』が難しすぎて挫折した。」と、会社にいる教祖様に相談したところオススメしてくれたので読んでみたが、かなり良い本だった。
なんといっても構成が良い。すごく洗練されていてムダが無い。必要十分な説明と適切なソースコード。文章もとても丁寧。著者の知力と、かなり時間掛けて書いたのだろうな~という苦労と、両方が伺える。
応用編でいきなり言語設計の話になった時は「ん?」と思ったが、要するにScalaを使えば目的に応じた、可読性とメンテナンス性の高い言語を自由に設計できるよ、という話でなるほどと腑に落ちた。
関数型言語ってそもそも宗教なんじゃないのかとか、Scalaが関数型言語の本命なのかとか、そんなトレンド系の話についてまったく触れていないのは、むしろ流行りすたりではない「関数型言語の本質を伝える事に価値がある」という著者からのこだわりというかメッセージが感じられた点も良かった。
というわけで、Scalaに限らず関数型言語に手を付けるなら最初に読むべき本かも。「スケーラブル~」にもリベンジできそうな気がしてきた。 -
Scalaで有名なコップ本を読んでいないので、比較できないけど、わかりやすかった。
無限エクステント:どこからも参照されなくなるまで存在
動的エクステント:処理を実行している間のみ存在
という変数の寿命(有効期間)が関数型特有で、興味深かったりしました。Scalaでプログラムを書く機会があれば、もう一度読み直すかも。 -
図書館で借りて読みました.
結構分かりやすかったです.
書けるように頑張らないと,まだ書けないです. -
C→VB→Javaと保守派路線できた私ですが、JavaScriptで関数型の空気に触れたことがきっかけとなり、とうとう左翼Scalaに手を出してしまいました。
Java使いの私にとっては分かりやすくて良い本でした。Scalaを使いこなせるまでには足りませんが、これから詳細を学ぶ土台をしっかり作れたと感じています。 -
Scalaというよりも関数型プログラミングをJSとかRubyでやりたいなって思って読んだ本。関数型の考え方自体は分かった気がする。その後、Scalaを勉強し始めたので再読。Scala入門としても実は良いのではと思った。