理系なお姉さんは苦手ですか? -理系な女性10人の理系人生カタログ-
- 技術評論社 (2011年8月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774147536
作品紹介・あらすじ
理系なセンスで時代を先取り。理系女性の素顔ってどんな?きっかけ・日常・これからがわかります。
感想・レビュー・書評
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うーん、どうってことない。
もっと、辛らつと言うか、落ちと言うか、色々あるのかと思ったら本当に理系で活躍するお姉さんたちとの談話。
それも、大学まで理系だが、今は必ずしも「理系」と言いがたい職についておられる方が殆ど。
まじに、理系に行きたいけどなあ、と悩んでる若き女子へのエールみたいなもんか。 -
理系学部出身の輝く女性たち
理系、という入り口から輝いている10人女性へのインタビュー。
過去の学部の話であり、今も運用しているか、と問われると全員が全員そう、というわけではないのだが。
しかし、彼女らに共通するのは「自分がなぜこの道を選択したのか」という問いへ明確に答えている事である。
もちろんインタビューなのだから事前に何らかの回答は準備していたのだろうが、おおよそは真実だと思う。
おそらく、これまで選択した理由を問われる事も多かったのだろう。あるいは、選択に際して周囲を説得する必要もあったのかもしれない。
「理系が」というよりは、専門性を意識して道を切り開いた女性、という視点で読むのがより適しているように思う。 -
自分の知ってる理系なお姉さん方とは違う人達が登場する。これだけ活躍できる人達なら理系・文系は関係ないだろう。そういう人じゃないと本にならない。
もっと地味で黙々と課題に取り組む、目立たないけど、組織・職場に欠かせない、という人達が紹介されている本、と思ったのが間違いだった。 -
本自体は著者が色んな理系出身の働く女性にインタビューをするといったもの。漫画も交えて読みやすくまとまっていました。
バリバリの理系職で働く、というよりも理系出身から色んなお仕事の可能性がありますよ。といった感じ。サイエンスイラストレーターなるお仕事などは初めて知ったので興味深かったです。
私は一言に理系、といっても千差万別、特にカテゴライズするべき特徴は無いように思いますが。
それでも理系ならではのあるあるは面白かったです。
一種の職業病のような感じで^^
・「女子に慣れていない」男子に慣れている
・理屈っぽいが理屈は通っていない
など。 -
内容情報
[日販MARCより]
理系女性をもっとゆるく、気軽にとらえてもらうための本。科学と文化をつなぐプロデューサー、アートで科学を伝えるデザイナーなど10人を取り上げ、きっかけから日常、これからのことなど、理系女子の素顔を紹介。
[BOOKデータベースより]
理系なセンスで時代を先取り。理系女性の素顔ってどんな?きっかけ・日常・これからがわかります。
理系な女性10人の、理系人生カタログ(加藤牧菜さん・プロデューサー・コンサルタント―科学と文化をつなぐプロデューサー;菊谷詩子さん・サイエンスイラストレーター―日本ではまだ珍しい科学絵専門のイラストレーター;岡野麻衣子さん・日本科学未来館勤務―論理的なコミュニケーションで科学を伝える博物館のおねえさん;本多るみさん・お花屋コンサルタント―理系的「なぜなに」思考をお花屋さんの経営に活かす;森美樹さん・NHK制作局付NHKエデュケーショナル教育部シニアプロデューサー―業界の異分子?!科学教育系テレビ番組のディレクター;中村あやさん・女医―勉強嫌いをパワーに変えた女医;軽部鈴子(仮名)さん・高校教師―教育とSFと理系男子へのやまない愛;竹村真由子さん・グラフィックデザイナー―アートで科学を伝えるデザイナー;中川登紀子さん・パーソナルヘアカラー講師―就職後に見つけた「やりがい」を活かし起業へ;熊田亜紀子さん・東京大学大学院工学系研究科准教授―東大工学部電気系初の女性准教授;内田麻理香・サイエンスコミュニケーター―理系と文系の架け橋を目指すサイエンスコミュニケーター)
理系な女性の、「アンケート」と「これあるある!」 -
面白かった!
理系、というよりは、ロジカルな研究者は苦手ですか?のほうがしっくりくるかも。
日経ウーマンの女性性とは異なる物差しで仕事を語っていた。具体的には自分への自信とか、悲壮感のなさとかが好ましい。
根性論がないって素敵だわ… もしかすると、根性が流行るのは、それが好きな人がいるからなのか?
それよりも、集中力!とかいった方が素敵だわと思う。
出てくる理系はみんな高学歴だから自信があるんや!!というとこもあるかもだけど、自然でいられる感じがよい。
あとがきにあるように、ロールモデルにするよりは、自分のを作ってみるとよいと思う。
ロジカルな人はいいね… -
共感出来たり、出来なかったり。理系女子のカテゴリーってあるのね。
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本書はサイエンスライターであり、科学技術コミュニケーターの内田麻理香氏と、漫画『理系クン』で話題の高世えり子氏が理系女性の生態を解き明かしたものであります。彼女達の人生の多様性に驚きました。
『理系なお姉さん』と聞いてまず最初に浮かぶ女性がエヴァンゲリオン/ヱヴァンゲリヲンの重要人物である赤木リツコ博士であることで僕という人間が『エヴァ世代』に属することを改めて知ることが出来ました。
それはさておいて、この本は理系の道に進んだ女性達のキャリアや人生を紹介しており、良い意味でステレオタイプな『理系女子』と言うものを裏切ってくれております。ここに登場する理系女性10人+1人(著者自身)の「人生カタログ」を読んでみるとその多様性というものに驚かされます。
ある女性はNHKで科学教育系の番組を手がけ、『パイオニア』としての道を切り開き、ある女性は緻密な筆致で動物達を描く科学絵専門のイラストレーターとして活躍し、またある女性は自分が大学で学んだことを花屋の経営に生かしているというどれ一人として同じ人生を描いている方はおらず、一人ひとりがものすごく魅力的で、仕事や子育てにまい進するパワフルな姿を読んでいるとただひとえに『すごいなあ』と言うため息交じりの感想が出ました。
そして、本人もまた『科学と文化をつなぐプロデューサー』として活躍される『理系女子』だそうで、最後に彼女のインタビューが掲載されているんですけれど、その行動力がすごい。『ほぼ日刊イトイ新聞』にメールを出してそのままとんとん拍子に連載の仕事が決まっていく過程はとても面白かったです。『理系だからこその選択肢の幅がある』彼女達が口をそろえていったこの言葉。これを進路に悩む中高生達が読んで何らかのヒントになっていただければ、ありがたく思うとともに、『理系の女性』といっても多種多様な存在があるということを僕に教えてくれた一冊でありました。 -
社会で活躍する10人(11人?)の理系女子へのインタビュー。大学院終えて仕事ものってきてるなら,あんまり「お姉さん」じゃなくなって来るのは必然なのだが,一貫して「お姉さん」で通しているのはすごい。
NHKで「大科学実験」のディレクターをしてる等バリバリ働いてる方から,子育てと仕事を両立してる方まで,いろいろ。個人的には,もっとワークライフバランスについての質問・回答も読みたかったかな。
すごく軽い読み物。「理系は…」とか「文系は…」とか安易な二分法が目に付いたり,世間の臆測を強化してるようなとこもあって少し気になった。
小島寛之さんのブログでお薦めされていたので読んでみたのだが,ちょっと期待外れかも。題名から察するべきだったか。