有事対応コミュニケーション力 (生きる技術!叢書)

  • 技術評論社
3.63
  • (7)
  • (16)
  • (14)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 140
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774148717

作品紹介・あらすじ

真偽当否定めがたい雑多な情報からどれを選択しどう判断するか?ポスト3.11の日本が進むべき道は?地震・津波・原発に負けない言葉の力。「非常事態」のプロ5者による徹底討議。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 東日本大震災を中心としたメディアや情報伝達について、そのあり方を有識者の方々が対談されたものです。

    特に印象に残った、というより再認識させられたのは、上杉隆さんが言われていた「4月4日以降、日本は加害者になった」「100年間は放射能と一緒に暮らすための対策」が必須であるという内容でした。また、「右肩上がり」の発想しかできない老人は、若い人たちに道を譲ってくべきであるということも・・・戦後の経済発展の顛末が「放射能」であったことを真剣に考えなければいけないのですね。

  • 内田樹、岩田健太郎の時点で、個人的には勝利が確約されたようなもんです。他の方の人選もやはり間違いなく、色んな見方が折り重なることによって、参加各人の考えも、よりブラッシュアップされていく様子もうかがえて、読みながら楽しめました。今回も、マスなメディアのろくでもなさが浮き彫りにされていて、いかに小さな声に耳を傾けるかっていう、前読んだ「ぼくらの資本主義~」に痛く感銘を受けたこととシンクロしました。メディアリテラシーのスキル、研ぎ澄ませていかなければなりませぬ。その思いを新たにした次第。しかし現状、原発再稼動とか何事もなく行われて、結局小さい声は掻き消されてしまっている訳ですね…

  • 今となっては、過去の対談。
    当時の混乱していたようすがわかる。
    放射線の基礎知識抜きに有事のコミュニケーションンを語るとこうなるのだろうな。
    現場がだいじなことは確か。

  • 未曾有の大災害に見舞われた時、生き延びるカギを握るための総合的情報力のヒントが書かれている。岩田健太郎氏、上杉隆氏、鷲田清一氏、藏本一也氏、内田樹氏の5人が参加した東日本大震災から3カ月後に神戸で開かれた「災害時のリスクとコミュニケーションを考えるチャリティー・シンポジウム」の様子といくつかの補稿によって構成される。
    大まかな内容は、政権、官庁、企業の情報の扱い方とテレビ、新聞を中心としたマスコミの報道の問題点、放射能と共存していくほかない現状にある今、これからの日本が変わるための発想の転換などを議論している。

  • 東日本大震災、福島原発事故の後の日本の政府、ジャーナリズムのコミュニケーションがどんなに嘘っぱちなやり方だったかという、リアルで情けない検証。日本のメディアというものが一切信用できなくなる。
    ちよっと怖いけれど、読んでおくべき報告。

  • 被災地にいた人間としては、テレビの伝えるものを疑いの目で見ていたのはたしか。それをこのような形で振り返られても「なにをいまさら」ということしか思えなかった。

  • 病や老いと戦ってはいけない。対立してはいけない。対立すると、それに捉えられてしまう。自由を失ってしまう。だから、それはそれとして共生するしかない。そのためには、あまりおびえないということが大事。放射性物質を、恐れてもいけないし、憎んでもいけない。もうここにある以上、ともに生きるしかない。

    内田樹氏のこの言葉が印象的でした。

  • 東日本大震災から3カ月後に神戸で開かれた「災害時のリスクとコミュニケーションを考えるチャリティー・シンポジウム」の様子といくつかの補稿。
    エスタブリッシュと括られる政権、官庁、企業の情報の扱い方とテレビ、新聞を中心としたマスコミの報道の問題点とソーシャルメディアの功罪。
    カネと効率だけを重視した右肩上がりの世界観からの脱却の必要性。
    正しい情報と自己判断力の大切さ難しさを思った。
    12-20

  • 3.11を契機としたリスクコミュニケーションを論じた本と思い読み進めましたが、大半は福島原発情報に対する既存メディアの問題でした。

    既存メディアや官邸の言うパニックとは、在来システムで対応できず経済活動が停滞すること。→命の話をしているところが金の話に

    常に正しく情報を提供し、皆がそれに従うシステムは絶対無理。自分が情報を選択し判断しなければならない。判断力を高めることが災害回避となる。→どうしたら事故は起きないかの議論

  • シンポジウムにおける対論を収録してるわけですが、もうちょっと突っ込んだ話があった方が良かったような。
    論点が多少バラけている印象がありました。上杉隆のメディア批判はいつものとおり切れ味があります。

全23件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1949年生まれ。京都市立芸術大学学長。せんだいメディアテーク館長。哲学者。臨床哲学を探究する。著書に『現象学の視線』『モードの迷宮』『じぶん・この不思議な存在』『ぐずぐずの理由』『聴くことの力――臨床哲学試論』などがある。

「2018年 『大正=歴史の踊り場とは何か 現代の起点を探る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鷲田清一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
國分 功一郎
内田 樹
三浦 しをん
ウォルター・アイ...
有効な右矢印 無効な右矢印

有事対応コミュニケーション力 (生きる技術!叢書)を本棚に登録しているひと

ツイートする