有事対応コミュニケーション力 (生きる技術!叢書)

  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774148717

感想・レビュー・書評

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  • 未曾有の大災害に見舞われた時、生き延びるカギを握るための総合的情報力のヒントが書かれている。岩田健太郎氏、上杉隆氏、鷲田清一氏、藏本一也氏、内田樹氏の5人が参加した東日本大震災から3カ月後に神戸で開かれた「災害時のリスクとコミュニケーションを考えるチャリティー・シンポジウム」の様子といくつかの補稿によって構成される。
    大まかな内容は、政権、官庁、企業の情報の扱い方とテレビ、新聞を中心としたマスコミの報道の問題点、放射能と共存していくほかない現状にある今、これからの日本が変わるための発想の転換などを議論している。

  • 東日本大震災、福島原発事故の後の日本の政府、ジャーナリズムのコミュニケーションがどんなに嘘っぱちなやり方だったかという、リアルで情けない検証。日本のメディアというものが一切信用できなくなる。
    ちよっと怖いけれど、読んでおくべき報告。

  • 病や老いと戦ってはいけない。対立してはいけない。対立すると、それに捉えられてしまう。自由を失ってしまう。だから、それはそれとして共生するしかない。そのためには、あまりおびえないということが大事。放射性物質を、恐れてもいけないし、憎んでもいけない。もうここにある以上、ともに生きるしかない。

    内田樹氏のこの言葉が印象的でした。

  • 東日本大震災から3カ月後に神戸で開かれた「災害時のリスクとコミュニケーションを考えるチャリティー・シンポジウム」の様子といくつかの補稿。
    エスタブリッシュと括られる政権、官庁、企業の情報の扱い方とテレビ、新聞を中心としたマスコミの報道の問題点とソーシャルメディアの功罪。
    カネと効率だけを重視した右肩上がりの世界観からの脱却の必要性。
    正しい情報と自己判断力の大切さ難しさを思った。
    12-20

  • 今年は情報難民から脱出してみようと思った。良質な情報ってなんだー?

  • 著者の豪華さにひかれて買いました。読み始めてはじめて知ったのですが、震災後の昨年6月に行われたチャリティーシンポジウムの内容をまとめた本です(この本の印税も震災の寄付金に充てられるそう)。
    くわしい内容については省きますが、主に震災のこと、メディアのこと、情報リテラシーのこと、そしてこれからの未来のことについて全編に渡って濃く深いやりとりが続き、最後まで引き込まれました。読んでいた中で、やはり鷲田先生と内田先生はその知見、人間としての深さがすごいです。目からうろこな学べる箇所がたくさん。興味がある方はぜひどうぞ。

著者プロフィール

鷲田清一(わしだ・きよかず) 1949年生まれ。哲学者。

「2020年 『ポストコロナ期を生きるきみたちへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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