- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774150291
作品紹介・あらすじ
毒物は人の健康を害し、命をも奪う。人は、毒を知り、毒の使い方を知り、毒を無毒化してきた。毒を使った歴史に残る逸話を見ることで、毒の持つ奥深い作用がわかる。毒の作用機序をうまく利用した話や、意外と身近なところに毒があったりなど興味が尽きない。これから毒の事件簿を紐解いていこう。
感想・レビュー・書評
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化学って苦手。
硫化水素は、薄いと臭いが腐卵臭らしいけど、濃いと臭いを感じないらしい。
おーこわ!
それに、そもそも気体は空気より重いものがほとんどなので、要注意です。
なんとなく生活の周りにある気体は、軽いと思ってた。
若干の化学式はあるが、
古代から現代のエピソードが面白い!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
古代ギリシャやエジプトから、最近のサリン事件など 歴史上の毒殺にまつわる話がわかりやすく書かれています。
毒の化学成分については 化学式も書かれ きちんとした内容です。
これまでに使われてきた多くの毒、その中でも一番強力なのは、
「ボツリヌストキシン」 なんと猛毒として有名な「青酸カリ」の1000万倍!
身近な動植物にも毒は多い。皆んな自分を守るため。
ところで、歴史上の皇帝などの最高権力者が、知らずに毒を飲んでいたらしい。
ワインを美味しく飲むため、不老長寿のためのはずが・・・。
公害も企業等が多くの人に毒を撒き散らし、被害を与えてきたわけです。
古代においても、奈良の大仏の金メッキには多量の 「水銀」が使われ、それが奈良盆地の土壌に凝縮し、公害が起こったはずです。
そのせいか奈良は永遠の都にはならず、得体のしれない疫病やたたりにみまわれ、長岡京へと遷都したそうです。
などなど、興味の付きない話が満載の本です。
電脳会議 VOL148
著者の別の本も読みました。
2012/6/22 予約 6/23 借りて読み始める。9/5 読み終わる。
内容 :
毒物は人の健康を害し、命をも奪う。
毒を使った歴史に残る逸話を見ることで、毒の持つ奥深い作用がわかる。
毒が関与したさまざまなエピソードを紹介し、さらに毒とは何かを問い直す。
著者 :
1945年新潟県生まれ。東北大学大学院理学研究科化学専攻博士課程修了(理学博士)。
名古屋市立大学特任教授、金城学院大学客員教授。
著書に「絶対わかる化学シリーズ」など。 -
テーマ史
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内容はとても面白かった。化学式と構造式だけの本だと、心が折れてしまって読了できないので…。
エピソードと絡めて毒の話が披露されているので、読みやすい。
ただ誤字の多さが気になった。
p13
×いとも簡単に発生することができることが分かった
○いとも簡単に発生させることできると分かった
p13
×とんでもない間違いと言います。
○とんでもない間違いと言えます。
p64
×伊達正宗
○伊達政宗
p184
×人間を創造させるものがある
○人間を想像させるものがある
p184
×源氏あのマンドラゴラ
○現実のマンドラゴラ←前後の文脈から多分…
最後ひど過ぎ(笑)一度気になると気になって気になって… -
さまざまな毒の種類と、歴史、事件、社会的影響などが分かりやすく書かれています。とても興味深く読みました。
毒は、想像しているよりずっとずっと、私たちの身近に存在しているんだと思います。植物や動物の持つ毒、洗剤を混ぜることで発生してしまう毒、そして放射能。身を守るためにも、こういうことは知っていて損はないかもしれません。
個人的には、ワラビのアク抜きを考えついた人と、フグを最初に食べた人はすごいなと思いました。毒があっても何とかして食べたい!という強い気持ち、尊敬します。 -
色んな事件と毒の本。
歴史はあまり興味がないけど、この本を読んで少し好きになった(´◡͐`)