ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

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  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774152240

感想・レビュー・書評

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  • 著者です

  • しょぼい喫茶店を経営している、池田達也さんが鬱だったときに読んで感化されたという一冊。ザ・ノンフィクションで取り上げられるというタイミングも重なり読んでみました。
    「とにかく働きたくない」と一貫して主張する日本一有名なニートphaさんの生活あれこれ。
    ニートの大解剖図鑑みたいで大変興味深く面白かった。ここまでブレてないと逆にすごいわ。私も働かないでずっと本読んだり好きなことして暮らしたりしたいけど、生産性の無い時間を過ごし続けると発狂しかけるタイプなのでニートは向いてないかもしれない。それに仕事終わりのビールは最高に旨いし。
    Twitterなどのネットのゆるいつながりが居心地良いのはめちゃくちゃ分かる。私ももうTwitterを介さないとその人のことが全く分からないし、誰とも友人になんてなれない。Twitterは各々が素の部分をさらけ出してるところが安心する。Twitterでさえ波長があってれば初対面のオフでも余裕で話が弾むし。私もネットだけで完結する仕事したらいいのかなぁ。
    "海の幸"、"山の幸"、"都市の幸"は言い得て妙で最高。たしかに東京という都市にはありとあらゆる幸が落ちている。
    あと序文のメキシコ猟師の生き方、っていうコピペも良かった。これが真理だとしたら人生って怖い。

  • レールから外れたら、
    もう生きる価値はないのか?
    いや。一般的ではない生き方でも、
    その人が選んだのならそれでいいのだ。

  • 「この本は、かつての僕と同じように「人間はちゃんと会社に勤めて真面目に働いて結婚して幸せな家庭を作るのが当たり前の生き方だ」という社会のルールにうまく適応できなくてしんどい思いをしている人が、いろんな生き方があると知ることで少しでも楽になればいいな、と思って書いたものだ。」(p4)

    その気持ち、とてもよくわかる。毎日だるい。天気がいいのに会社にこもってで9時間も10時間もパソコンに向かって仕事するとか耐えられない。そんなことより散歩したくなる気持ち、めちゃめちゃわかる。京大卒の著者は「もったいない」と周りに非難されながらも安定した(しかし暇すぎて2~3時間仕事した後ずっとゲームしている)職を辞してニートになった。

    しかし著者は厳密に言えばニートではない。ニートは普段収入となる仕事をしていないが、著者はアフィリエイト等である程度収入を得ている。 著者自身が述べているが、「仕事をあまりしないフリーランスの人」といった方がしっくりくる。

    【ニートとは】
    Not in Education, Employment or Trainingの略。 NEET。就学・就労・職業訓練のいずれも行っていない人のこと。日本では、15〜34歳までの非労働力人口のうち通学・家事を行っていない者を指す。
    ニートとはイギリスから持ち込まれた概念であるが、日英で定義が異なる。詳しくは以下より。
    乾彰夫『不安定を生きる若者たち―日英比較:フリーター・ニート・失業』
    https://booklog.jp/item/1/4272350242

    著者が考える「仕事辞めても大丈夫かなと思った条件」
    1.人とのつながり
    SNSなどのゆるいつながりがあれば生きていける。
    2.暇潰しにやること
    中島らも「自分一人で時間を潰すことができる能力を『教養』と呼ぶのである。」
    できるだけお金をかけずに時間をつぶすことができる人はニートになれる。
    3.最低限のお金
    著者は仕事を辞めたとき300万ほどの貯蓄あり。当面の生活には困らない額が必要。

    「お金がないと生きていけない」「お金を稼ぐには働かなければならない」という事実に納得がいっていないし憎悪している著者。この辺の主張は栗原康『はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言』と似ている感じがする。
    https://booklog.jp/item/1/4907053088

    「会社に自分の時間を売ってお金を得たけれど、その得たお金でまた時間を買い戻しているだけのような気がした」と、まさに今私が思っていることを代弁してくれている。「それは本当に本末転倒というか、何をやっているのか意味が分からないなーと思ったし、別にお金があんまりなくても時間さえあれば僕は十分楽しく暮らせるような気がしたので仕事を辞めたのだった。」

    後半はニートを実践するにあたってのアドバイスや情報を提供してくれる。猫を飼うといいとか、おすすめの本とか、公的支援とか。仕事辞めたいなーと思った人に薦めたい本。

  • ニートに関する考察は非常に興味深い。人類全体を捉えたらニートもその構成の一部であるに過ぎず、必要悪であるとか、そういう視点もあったかー!という感じ。

    自分自身、フリーランスなのでこの本にある感覚ってそんなに驚くような感じではないんだけど、ゴリゴリのサラリーマン気質の人が読むと、新しい世界が開けるのかもしれない。

    ニートって仕事の殆どないフリーランスと一緒でしょ?っていう下りには笑ってしまった。その通りかも(笑)

    全体を通して思ったのは、ニート(といっても色々なスタイルがあると思うけど)の暮らしぶりは”ゆるーいホームレス”みたいな感じだなと。

    著者は現在30代ということなので、今後10年おきくらいにニート生活を発表して欲しい。ニートで一生を終えるという新たな領域へと踏み込んでほしい。

    ・・・とかいいつつも、ニートっていう言葉が出来ただけで、その昔から仕事もしないでブラブラしている人はいた訳で、そんな人が市民権(発言権)を持てる時代になっただけなのかなとも思う。

  • 【感想】
    いい意味で毎日、頑張らないで生きることを肯定する本。もっと自由で自分らしく生きようと思った。

    【概要】
    入社数年で会社を辞めてニートになった京大卒のphaさんが書いていた、「仕事嫌だ」「働きたくない」というブログがネットで話題になってそれが本を作るに至ったものだ。

    働くのが嫌なら働かなくてもいいし、お金がなくてもネットで人とつながったり時間が潰せたりするから十分だし。

    ニートの生態系(暮らし)を知るというよりも、肩の力を抜いて生きることを推奨する本だ。

    【面白み】
    そもそも「働く」「生きる」系の本が世の中に多くある中で、「働くのがだるい」「ニート」という視点が卓越的である。

    そこから生まれるエピソードや表現、例えば

    ・あの職場で何千回スパイダソリティアをプレイしただろうか
    (就職後は8時間勤務のうち2~3時間で1日の仕事を済ませて、後はPCでスパイダソリティアとかをプレイして仕事のふりをしていたこと)
    ・「お金を稼ぐには働かなけれないけない」という事実に納得いっていないというのがある。憎悪していると言ってもいい。

    つい笑ってしまう内容が散りばめられている。

    一方で、社会主義と資本主義、ソーシャルネットワーク、クラウドファンディングといった歴史や思想、最新のトピックなどの広い知識とともにオリジナリティのある発想が飽きさせない。

  • 以下引用
    ・人間のすることなんて所詮やってもやらなくてもいいようなことばっかりだ。ほとんどのことは自分がやらなくても他の誰かがやるし、ほとんどのしたことは数カ月か数年も経てば消えてしまう。
    ・「怠惰はプログラマの美徳だ」・・・怠惰な人間ほど、できるだけ仕事を減らして効率的にしようとする
    ・自分は恋愛関係のような他人と長期間一緒にやっていくことに向いていない。・・・セックスしたい気持ちはあるけど、女の子と付き合ったり話をしたり感情のやりとりをしたり、そういう時間や気力を使うのは面倒臭い。

  • 共感したり、なるほどと思うところが多くあり、面白かった。ただ、自分はニートとしてより、会社員としていきる方が楽な人間だと思う。少し残念だが。

    色んな考えの人がいて、色んな生き方があるという当たり前のことを再認識した。自分の好きな生き方をすればいいんだよなあと思って、少し楽になったり。

  • ここ5年くらい定職に就かないでぶらぶらしている著名ブロガーが、自身の経歴、日々の生活、考え方などを披露し、また副題の通り自身の「インターネット活用法」について指南するという、珍しい本です。

    本書の最大の達成は、この本が世に出てそれなりに売れた、という実績をつくったことだと思います。とりわけ第4章において、著者の「思想」のようなものが多く述べられており、これについてはわたしとしても「まさに同感」でした。"人間は働かなくても生きていていい"(P.229)、というメッセージはもっと広がってしかるべきだと思います。

    ただ正直に言って読後感は、良くありませんでした。なんとなく「言ってることとやってることが違う」ように思われたからです。

    本書に書いてある各種の「行動」から判断すると、(たとえ当人が否定しようとも)著者は「主体性を持ち、自ら考え、行動できる人材」としか思えない。本気で"だるい、めんどくさい、働きたくない"(P.3)と考えている人の生活は、もっと終わっているものです。勘違いしがちですが、著者は決して「ニートしか選択肢が残ってなかった」人ではありません。"ニートのためのブックガイド"(P.202~)に載っている本にしても、本当にダメな人が読んでいる本ではないです。

    わたしのように現実逃避目的で本書を読んだ場合、妙な敗北感が残って余計につらくなる可能性があります。「指示待ち人間」はニートにすらなれない、という現実。関係ないかもしれませんが、わたしが「ネオニート」なるものを知ったときも、似たような敗北感を感じました。少なくともいま現在落ち込んでいるという方にはおすすめできません。

    (2014/3/24)

  • 社会人になるとでかすぎる組織に馴染めなかったり、
    来る日も来る日もこんな生活をするのかなと想像して嫌になったり
    朝起きるのが辛かったり
    しますよね。
    筆者の価値観には納得出来る事もたくさんあります。懐の深いゆるい考え方も好きです。まさに人生哲学ですね!
    また今後のキャリアを考える上で自己発信やゆるい繋がり作り方は参考になります。

    仕事や人生が辛くなった時に、色々な生き方がある、逃げ出しても大丈夫と思っていると余裕が生まれます。そんな余裕を与えてくれる本です。

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