病気はどこで生まれるのか ~進化医学でさぐる病気のしくみ (知りたい! サイエンス)

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  • 技術評論社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774153186

作品紹介・あらすじ

1万年前の人類と比べて、現在の人類の遺伝子構造は、それほど変化していない。しかしながら1万年前と現代とでは、生活構造は大きく変化している。ヒトの遺伝子は、現在の生活に合わせて設計されてはいないのである。そこに生じる歪みに、多くの病気が生まれる原因があり、その歪みこそが、研究テーマ。

感想・レビュー・書評

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  • 人体の変化と進化の過程が良く分かった。

  • 保持された遺伝子と環境変化によって起こる病気という視点から眺めた進化医学の本です。
    人類の歴史は1万年であり、この期間にいったい人の遺伝子構造がどのくらい変化をしたのでしょうか。
    人は、遺伝子の組成として60億対のDNAを持っています。
    人1代において平均して600個のDNA変異がランダムに起こります。
    1万年で30万か所の遺伝子変異が起こっていることになります。
    我々の感覚では、30万という数字はとても多いように思いますがDNAは60億個ですから全体から見ればわずか0.005%です。微々たるものです。
    ここ100年余りの地球環境の驚くほどの変化は、1、2世代の間で起こっているので遺伝子レベルでは対応しようがありません。
    その結果、生じたのが生活習慣病です。
    人は、自ら自分たちの遺伝子に合ってない環境を作り出してしまったのですね。
    http://ameblo.jp/nancli/entry-11524981720.html

  • 進化医学とは病気やそれにともなう症状などの医学的問題を人類進化の観点から観察する学問ということである。この本では、ヒトゲノムについて旧石器時代から現代までほとんど変わっていないということや、ヒトゲノムの解読ができたことによる新たな倫理の問題、黒人に高血圧が多いというのは淘汰の歴史が関係していること、下戸というのはアジア人特有であること、男女が付き合うということは女性は妊娠と言うリスクを抱えることであり、男は女が妊娠すると離れるという無責任な存在であるというのが進化医学的見地であるという話は面白かった。

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