正しく理解する気候の科学 ~論争の原点にたち帰る (知りたい! サイエンス)

  • 技術評論社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774154329

作品紹介・あらすじ

近年問題となっている地球温暖化という気候変化現象は、地球という大きく、さまざまな構成要素から成り立つものと関わるため、その複雑な本質を理解することは、決してたやすくない。本書は、視点を一度、全地球史が見えるまで拡げたうえで、温暖化の問題がその中でどのように位置づけられるか、どのメカニズムが同じで、どれが違うかについて、明確なイメージを提供する。

感想・レビュー・書評

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  • この本では、近年問題となっている地球温暖化に焦点を当て、このような気候変化を構成する要素について地球誕生時からの非常に長いタイムスケールで具体的な例を挙げながらわかりやすく説明されています。地球温暖化を扱う上で、現代の気候環境だけでなく、過去に実際に起こった気候変動とその原因についても説明されている点がとても気候変動を引き起こす要因について説得力をもって読むことができ、よかったと思います。過去の氷期、間氷期サイクルや、それに伴う二酸化炭素濃度やメタン濃度の変化、それを引き起こす火山噴火や海洋無酸素イベント等の気候システムについてとてもわかりやすく述べられていて、地球学コースの学生としては今までに受けてきた神谷先生や長谷川先生、松木先生の授業を復習しているような感覚で読むことができ、とてもいい勉強にもなったと思います。この本を通して、これからの地球温暖化、気候変動についてなぜそういった現象が起こるのか、なぜ長い地球史の中で今の状況が問題視されているのかなど、地球温暖化という私たちにとって比較的身近な環境問題の本質的な部分への理解を深めることができました。 (地球惑星科学コース 4名)

  • 全地球史スケールから10年スケールまでの各時間スケールごとに気候の変化を概観した比較的珍しい本。論争の種がしばしば時間スケールの混同にあることを強く意識したものだろう。

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著者プロフィール

中島 映至
中島映至:東京大学大気海洋研究所教授
大原利眞:国立環境研究所福島支部準備室研究総括

「2014年 『原発事故環境汚染』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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