もしも遠隔操作で家族が犯罪者に仕立てられたら ~ネットが生み出すあたらしい冤罪の物語

著者 :
  • 技術評論社
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本棚登録 : 50
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774160047

作品紹介・あらすじ

パソコンが外部から操られ、痕跡は残らない。何が証拠なのかは教えてもらえない。勾留延長、家族の懐柔で自白を促す。裁判になれば、99パーセント以上が有罪に。家族の情報はネットでさらされ、瞬く間に拡散していく。罪を認めず争えば、本人もまわりもつらいだけ-パソコン遠隔操作事件を題材にした、あなたにも降りかかりうる災厄の物語。

感想・レビュー・書評

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  • フィクションではあるのですが、真に迫った、いつ自分に起きてもおかしくないように思える話しです。

    サイバー攻撃の成り済ましにより、罪の無い人が冤罪に追い込まれ、その家族をも巻き込んでいく訳ですが、これが自分に起こったらと思うと心底ぞっとします。

    犯罪に巻き込まれた時にどうすれば良いか、というのを知っておく為にもこの本は読んでおいた方が良いと思います。

  • フィクションだけど…すごくリアルな話だった。

    専門的な知識がないので、時々文章が難しかったが…。

    今の時代、誰にでも起こりうる事なんだなぁ…ちょっと勉強に
    なったりもした。

    今の日本の警察はどこまで技術があるんだろ?
    大きなニュースにならないだけで、こういったので冤罪で捕まってる人はいるのかなぁ?


    物語としては、お父さんの容疑がはれて、釈放される時が
    結構あっさりだったなぁ。。



  • メチャメチャ面白い!

    「遠隔操作ウイルス事件」や「岡崎市立中央図書館事件」を彷彿させる内容で、今後これらの事件が増えるだろうし、いつ自分の身に降り掛かってもおかしくないことからハラハラしながら感情移入して読めた。

    先にも書いたとおり今後の冤罪も増えそうなので、是非「それでもボクはやってない2」として、この物語を映画化して社会へ問題定義して欲しい。

    用語も多いしIT業界の人向けのストーリーではあるが、今や遠隔操作ウイルス等は社会を波紋を呼ぶほどメジャーな事件となってしまったので、この書がもっと拡散されて広がることを願う。
    「それでもボクはやってない」クオリティで映画化されると、絶対に売れるよ。
    周防監督どうでしょ?w

  • 紛れもなく「今そこにある危機」と呼べる、現実の事件をベースにしたフィクション。ネット絡みの犯罪は日々変革を遂げているというのに、捜査するのが保守の権化とも呼ぶべき警察では冤罪も当然なのかもしれません。かと言って、身を守るために出来ることは限られています。

  •  あり得ることなのだろう。
     ここ数年いろいろな物がネットに依存されつつある。しかし人はそれを扱うだけの知性をまだ自分の手にしていないのではないか。

     ただ便利であればそれでよいと考える浅はかな知恵がネットを利用する個人、団体、政府に知らずに利用されていくそう考えるだけでも何かが違ってくるのではないか。

     これからは、情報は一極に集中してくる、そしてそれを狙う犯罪者は確実に表れる。だがそれを捜索するだけのノウハウはこの国にはなさそうだそこが本当の怖さだと思わなければならない。

     そして最も大切なことは逮捕=犯罪者ではないということこれを我々が徹底しなければ後々痛い目に合うことだろう。

  • 面白かったです。勉強にもなりました。

    セキュリティ業界やIT業界に属してない人にも、お勧めしたい本です。

    小説なのか、事実を元にしてるのかを、説明してるのが、素晴らしい

    冤罪は、えんざいって読むんですね

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著者プロフィール

一田和樹(いちだ かずき)
コンサルタント会社社長、プロバイダ役員などを歴任後、サイバーセキュリティ情報サービスを始める。2006年に退任。10年『檻の中の少女』(原書房)で第3回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞。著作に『原発サイバートラップ リアンクール・ランデブー』(原書房)、『天才ハッカー安部響子と五分間の相棒』(集英社文庫)、『サイバー戦争の犬たち』(祥伝社文庫)など。ノンフィクションの共著に『サイバーミステリ宣言!』『犯罪「事前」捜査 知られざる米国警察当局の技術』(ともにKADOKAWA)がある。

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