データベースの限界性能を引き出す技術 ~NoSQLに飛びつく前に知っておきたい原理と最新テクニック
- 技術評論社 (2014年3月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774163642
作品紹介・あらすじ
ビッグデータ時代だからこそ知っておきたい「適材適所」を実現するための基礎知識。大規模データはRDBMSだと扱えないって、本当ですか?RDBMSで全部できたら、きっと開発や運用は楽になると思いませんか?ディスクI/O、CPU、ネットワークなど、システムのボトルネックと解消法を理解すればRDBMSの適用範囲はまだまだ広がる!
感想・レビュー・書評
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キーバリューに向いてるものはそっち使った方が楽ではある
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本の冒頭での意識高い系の会話がムカついたが、著者が伝えたいことは流行りモノのNoSQL系で全てが解決するのではなく、更新系のシステムはRDBが今なお重要なDBであり、そのレスポンスを引出すためにはということが書かれている。Oracleのパフォーマンスチューニング本だとOracleの機能の解説に比重が置かれたものが多い中、ディスクやCPU、ネットワークのボトルネックや解消法が書かれていた。10gから使える機能であるAWRについて説明があったが調べるとEnterpriseEdision以外で使えないとのこと。
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オラクルをモデルケースとしてRDBMSのチューニングについてCOU、ディスクなどの要素ごとに解説。
チューニングにスケールアウト、スケールアップ、以外に頻度や量を減らすことを上げているが、これは非同期という言葉でくくれなかったか?
ディスクの性能については、DASDを意識した説明が多かったが、エンタープライズ領域では大量キャッシュを搭載した大型RAIDディスクの利用が多くIO特性が大きく異なる。後者についても何らか触れてほしい。 -
DBを使う人にとって、性能を上げるためにどうしたらいいのか、を全体観から具体的なレベルまで落としこんである本。
全体観があるのでわかりやすい。
- RDBSのメリットとは?
- 性能に関わる要素とは?
-- サーバの構成
-- HDD・メモリ・ネットワークごとの影響度合い
などなど。
この本を読んでから個別具体的な解決アプローチ(SQLチューニングなど)に向かうのが理解にとって良いと思う。