システムインテグレーション崩壊 ~これからSIerはどう生き残ればいいか?

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  • 技術評論社
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レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774165226

作品紹介・あらすじ

テクノロジーやノウハウを組み合わせ、ユーザー企業の求める最適なシステムを構築する仕事は今後もなくならない。しかし、SIerの仕事と役割、ユーザー企業との係わり方、収益を上げる手段やスキルは変わらざるをえない-SIerはこれからどうすべきか?現状と未来を豊富な図解とともに明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • アジャイル開発の意義と、これからはソリューション営業ではなく、イノベーション営業となるという、今のSIには破壊的創造が必要であると。

  • 技術的にとがる(クラウドでコスト削減、モバイルファースト開発とか)か、業務的にとがる(顧客以上に顧客の業務に詳しい)とか、求められる付加価値のハードルがあがってきているのを感じた。

  • 「現行の」システムインテグレーション事業が崩壊することをメッセージしている本書。
    どう生き残るかについていくつか示唆していたが、うちの会社の取り組みが思ったよりそのシフトに沿っていたことに驚いた。
    とはいえ、課金スキームや要件と実装の関係性の変化に関する顧客教育という、大きなハードルをまだ越え切れていないので、うちの会社としてもシフトはまだまだだと思うけど。
    アジャイルを推奨する文脈があったが、伝統的な情報システム管理スキーム(ウオーターフォール型ベース)が、運用に組み込まれている会社がどこまで許容(変化)できるかが、今後の課題かと思う。
    開発スピードが加速し、運用混じりの検証が継続的に(サイクリックに)進み、どこまで実現すればよいかの線引きを都度明示できるような、CIOや情報システム部門担当者なんて、どれくらい増えるんだろうか・・・?
    「アジャイル開発を請け負いで」と主張する意図はわかるけど、過渡期である当分の間は、顧客理解に必要なリソースが凄そうだなあ。
    ベンダー(クラウドインテグレータやクラウドアダプター)の営業やPMも、かなりの力量を持たないとハンドリングできないし。
    行きつくところ、人材(Skilled resource)の変革が根底課題ってことになるのかな。
    うむむ。。。

  • ある(2018/09/26)

  • 発注元とベンダー間の相反性がとてもうまく描かれている。本来は更にここに複数のベンダーが関わる横の展開と、ベンダーの後ろにいる下請けの縦の展開があり、カオティックであることは間違いがない。

    ポイントは「顧客と開発者が同じゴールを見ていない」ことであり(仕組みとして)、それらを解決する手法を見出さなければSIerなど今後淘汰されてしまう。

    サービス型への転換は確かに必要であるが、フローが少なくなるために好調であるうちに実施するか、ベンチャーのような機動的な企業のみが対応できる。

    バックエンドで評価の仕組みなどを整え、開発のみでなく営業についても役割を更に深化させ、サービスビジネスに特化したビジネス手法の積極的な取り入れが必要。

    大きい企業であればあるほど難しいので、小さく、専用の組織を作ってもらいたいところ。そもそもまず「人を動かせない」ところから始まり、開発開始後も基本的には注文がないと仮定すると、顧客との信頼で動くのか、SIドリブンで動くのか、さはさておき空白期間が生じる。ここの説明を求められるためだ。

  • 日本型SIerはゼネコンと同じく顧客の要望をキッチリと実現してきた。しかしクラウドへのパラダイムシフトは自明のこととなり、事業構造はもちろんのこと、位置づけや役割までもが、現実とズレてきている。ましてや、働き方改革の声の中、業界までもが非難を浴び、人材確保が難しい状況に、、、
    本書に記載される次の一手は、目新しいものではなく、一般論としてよく耳にする内容である。しかし、それが実行されてどうだった、という話は少ない。分かってる、でもそれをやるかどうか、が、最も高い壁だろう。
    次の世代のためにも、ここがおっちゃんらの頑張りどころだと思う。

  • 2018/3/19 
    ・従来のSIビジネスは、ユーザニーズ変化(ビジネススピードUP)・テクノロジー変化にあわせてシフトしていかなければいけない
    ・サービス型ビジネス(サブスクリプション/レベニューシェア/成功報酬)、クラウドビジネス、OSSの活用
    ・営業は個人力でなく体制を整えた業務知識を考慮したマーケティング力が必要。顧客のビジョンを自ら導くイノベーション営業が求められる

  • 日本特有のユーザー企業環境で成長してきたシステムインテグレーター業界。昨今の大きな展開要素はこれまでのような「分業思考」ではユーザー企業のビジネス変化のスピードに対応できないという事ではないか。そしてユーザーの抱える課題を解決するソリューション営業ではなく、イノベーション営業の必要性も高まっている。システムインテグレーターがそれらを担えるか、担うべきかは別として、それが現在のユーザー企業が向き合い実情だという事。一方で、イノベーション営業は「やれ」と言われてできるものではないとも強く感じる。人材流動性やオープン性を活性化させないと、理論先行型になってしまうにが1つの課題ではないだろうか。領域毎にイノベーション営業がある程度オープンに集う外部環境を創る必要性を再確認した。

  • テクノロジーやノウハウを組み合わせ、ユーザー企業の求める最適なシステムを構築する仕事は今後もなくならない。しかし、SIerの仕事と役割、ユーザー企業との係わり方、収益を上げる手段やスキルは変わらざるをえないーSIerはこれからどうすべきか?現状と未来を豊富な図解とともに明らかにする。

  • IT業界についての本でおススメされて読んだ一冊。
    『システムインテグレーション崩壊』という、SIとして働いている人なら誰もが頭の中にあることを体現したタイトルに思わず目を留める人も多いのではないだろうか。

    内容は社会やITの需要の変化から、従来型の工数計算と人月を中心としたシステム開発が成り立たなくなっていく中で、SIはどう対応していくべきかということが示された一冊。

    SIは
    ・資産ビジネスからサービスからビジネスへの転換
    ・クラウドの活用
    ・オープンソースの活用
    ・グローバル化への対応
    ・新たな役割と存在意義の構築(ユーザーのパートナー、コンサルタント的役割)
    に対応することが必要だという。

    著者が営業出身、現在は取締役ということもあってか、
    この内容は経営層は営業職の人たちにとっては有意義なものとなると思う。
    現場の技術職の人たちにとってはより高い視点から自分の置かれた立場を考えさせられる一冊になるとは思うが、目新しさはあまりないのではないかとも思う。

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