エネルギー資源のすべてがわかる (ビジュアルはてなマップ)

  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774169965

感想・レビュー・書評

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  •  現在の発電で使用されている主要エネルギー源である石油、石炭、天然ガス、ウラン、そして利用拡大の取り組みが行われているシェールガス、トリウム、再生可能エネルギー(太陽光、風力)を写真付きで解説している。それぞれのエネルギー源のメリットだけでなくデメリット(リスク)もきちんと扱っている。リスクは主に環境破壊という視点で語られているが、地下資源は主に採掘時に、再生可能エネルギーは設備の建設時に顕著であることがわかる。また、エネルギー源の費用対効果という点では、再生可能エネルギーはNIE(新非効率エネルギー)である可能性――例えば、東京のピーク時の電力を風力で賄おうとすると、最大で東京の面積の9倍の敷地を必要とすること――を指摘している。内容としてはもう少し踏み込んでもいいのではと感じるところもあった、311以降の雰囲気に惑わされずに、原子力でも良い所は良いと評価し、再生可能エネルギーでも悪い所は悪いと指摘している点は大いに評価できる。

  • 現在のエネルギー資源の状況を解説した本。2015年時点の情報。
    大変分かりやすくて、世界の資源状況をざっくり知ることができる。 エネルギー資源については、カーボンニュートラルの潮流と合わせて話題になるが 、CO2や炭素についての悪影響には知っていても、その原因となる資源については知らないことが多かった。 これを読むと、化石燃料を全廃するのは困難であることがよくわかる。
    エネルギー需要と環境汚染とCO2排出という問題を解決できそうなのは、現時点では原子力しかなさそうだ。 ただ高度な管理とリスクは承知しておく必要がある。 自然エネルギーは、非効率で大量の電力には対応できない。 ドイツは先進性で世界の先を行っているが、効率や景観破壊の思わぬ問題で壁に当たっているようだ。 足りない電力をフランスの原子力発電から買っているらしい。 自然エネルギー利用の問題点が解決できなければ、日本も原子力発電の再稼働が必要になるかもしれない。

  • コンパクトにまとめてあって、手っ取り早く知識を得る/確認するのに最適でした。生活に密接にかかわっていることだから、よく知っておくに越したことはない。石油石炭天然ガス、シェールオイルに原子力。ニュースで毎日聞いてるのに、具体的にどうやって掘ってるのかとか知らなかったし。原発の第四世代というのをはじめて知りました。原発がダメというよりは、古いのをいつまでも動かしてるからダメなんでは…。ドイツがそんなに自然エネルギーにこだわってるとかも、意外。p.101 右上の写真のキャプションだけフォントがおかしいです。

  • 見やすいし、分かりやすい。

  • 写真が多く良かった エネルギー密度の議論は古い

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